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by kazuo_okawa

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本日の、朝日新聞の記事が良い。

見出しは大きく<水俣病認定「厳しい姿勢を」 チッソ救済時、国が要求 元副社長がメモ >というものである。
そして記事の内容は、
<水俣病の原因企業チッソが患者への補償で経営危機に陥った1970年代、国が公的支援を決めるまでの詳しい経緯が、同社元副社長による内部メモから明らかになった。前例のない公害原因企業の救済に際し、補償費の負担を抑えようとする政府高官らの発言が生々しく記載されていた。>という。

加害企業を、国が後押しする。
まるで原発などと同じですね。
…というか、この国の構造が変わっていないことが見てとれる。

だからこそ、ミナマタの解決なくして、オキナワ、フクシマの解決もない。

さて朝日新聞記事。
実は2016年8月23日放送のNHKクローズアップ現代で、その元副社長メモは「水俣病60年『極秘メモ』が語る真相」として放映されている。
私たちの水俣病訴訟でもこのことは証拠に提出した。

同じ内容でも意義ある重大なことは、他社が報じていても繰り返し報じてほしい。

今回の朝日の記事の良いのは、当時の政府高官らに取材し「相当正確に書かれている。真実だと思う」との証言を引き出していることである。

朝日は一方のチッソにも取材したがチッソは「申し上げることはありません」と述べている。

ちなみに、私たちの裁判でも、チッソはこのメモに触れていない。


【追伸】
私たちの水俣病訴訟は次回は最終弁論です。
2017年2月16日午後1時半。大阪地裁1009号法廷です。
引き続きご支援ください。


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by kazuo_okawa | 2016-12-31 20:38 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

悲しき週刊文春記事!

週刊文春最新号はいわゆる竜王戦挑戦者交代事件(三浦九段がシロである以上『スマフォ不正事件』などと呼称すべきで無い)について1頁の記事を載せている。

もともと竜王戦挑戦者交代事件は、10月13日に連盟が発表して知った。
新聞記事などもあったが、詳しかったのは10月20日発行の週刊文春である。
その記事はどう見ても、三浦九段クロとの印象を与える記事であった。

しかしその後、羽生三冠が文春に掲載された自分の発言の意味をブログで説明したことから、どうやら文春は最初に疑惑ありきで、都合の良いところだけを引いた記事でないか、との疑いが生じていった。

そして、第三者委員会の詳細な調査の結果、三浦九段はシロとなった。
すると、文春は記事をどうするのか…。
そういう関心をもって最新号を読んだのだが…。

その見出しは「将棋スマフォ不正 渡辺竜王が『告発は後悔していません』」
そして記事の内容は匿名の記者の言葉を引いて「渡辺竜王らが疑惑を抱いたのは(略)プロならではの感覚に基づいているところが大きい。一方、第三者委員会は将棋について素人で(略)物証がないのでこういう結論になったのでしょう。」とし、引き続き本文で「渡辺竜王は自分と三浦九段との対局などを徹底的に検証した結果、「クロ」と確信。」と断言している。

この記事を読めば、プロの渡辺の「確信」が正しくて、第三者委員会は「素人」。
たまたま物証が無かっただけで、実際は、不正があったのでは、と思ってしまう。

しかし第三者委員会は委員を補充し、専門業者にも委託し、かなり詳細に調査しており、不正か否かの点は、単に「物証が無かった」というものではない。ソフトとの一致率の推移は、ソフト公開前後で(三浦九段は)変わらないこと、むしろ他の棋士には三浦以上の一致率があること、また三浦の「疑惑」の手は何人かのプロ棋士の聞き取りでは「決しておかしくはない」こと、そして何よりも疑惑の二局(対丸山との挑決戦)では、三浦の知らないところで実は連盟職員が見張っていたが、その結果何ら不正が無かった、というものである。むしろシロである。

文春はある意味で、三浦九段の『疑惑』を大きく報じ、彼の名誉毀損に一役買っている。そのため文春は、本来、名誉回復に寄与すべきと思うが、逆で有り、全くひどい記事である。

我が国における刑事冤罪事件報道と全く同じ構造が見て取れる。

この国では、一度、レッテルを貼られるとそれを回復するのは大変困難である。
しかも、レッテル貼りに大きく貢献しているメディア・雑誌において、その自覚・反省がないのであるから実に困ったものである。



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by kazuo_okawa | 2016-12-31 10:16 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
稲田朋美防衛大臣は12月29日に靖国神社を参拝した。

産経ニュースによれば、参拝後のいわゆるぶら下がり取材で以下のようなやり取りがあったという。
― 記帳は
「『平成28年12月29日 防衛大臣 稲田朋美』と記帳いたしました」
― 玉串料は
「玉串料は私費です」
― 公人としての参拝か
「防衛大臣である稲田朋美が一国民として参拝したということです」
― このタイミングとなった理由は
「いつも申し上げていることですけども、今の平和な日本は、国のために、祖国のために命をささげられた方々の、その貴い命の積み重ねの上にあるということを私は忘れたことはありません。(以下略)」

歴史認識も政治的センスもどうかと思うが、公式参拝を否定するところは安倍首相そっくりである。
実は、公用車を使ったのかとか、正式の神道方式によったのかとか、いろいろと聞きたいことはあるのだが、産経ニュースではそれ以上の「知る権利」を満たしてくれない。

無論、靖国神社は決して「不戦」の神社ではなく、「国のために死する者を再生産」する装置であるが、そのことをあいまいにするのも安倍首相そっくりである。

何よりも「いつも申し上げていることですが」、稲田らの視点には加害の責任が全く欠けている。

今、防衛大臣ですからね。
実に怖い。



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by kazuo_okawa | 2016-12-29 22:02 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

「希望の同盟」!

安倍晋三首相が12月27日(日本時間28日)、米ハワイの真珠湾訪問後に「和解の力」と題して演説を行ったという。

その一部が次の通りである。
「戦争の惨禍は、二度と、繰り返してはならない。私たちは、そう誓いました。そして戦後、自由で民主的な国を造り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら、不戦の誓いを貫いてまいりました。戦後70年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たち日本人は、静かな誇りを感じながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。」

…うん!?
「自由」「民主的」「法の支配」「不戦の誓い」…。
これらこそがわが憲法の理念であることは言うまででもないが、自民党改憲草案はもとより安倍首相のやっていることは全く違っているのだが…。

「寛容の心、和解の力を、世界は今、今こそ、必要としています。憎悪を消し去り、共通の価値の下、友情と、信頼を育てた日米は、今、今こそ、寛容の大切さと、和解の力を、世界に向かって訴え続けていく、任務を帯びています。日本と米国の同盟は、だからこそ、「希望の同盟」なのです。」

強者が、弱者に強要するとき、しばし、「寛容」のワードで押し付ける。

そして、「希望の同盟」!

昨年4月、安倍首相が、米連邦議会でこの言葉を使った後、日本で何が起こったか!?
「希望の同盟」は、対米従属の証でしかない!


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by kazuo_okawa | 2016-12-28 23:42 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
第三者調査委員会が26日に「不正と認める証拠はない」との結果を公表したことを受けて、三浦九段と将棋連盟が連続して会見した。
しかし三浦九段の会見はニコ生で生放送され、あとからもタイムシフトで見ることも出来るが、連盟は生放送・タイムシフトとも見送った。

三浦九段は「そもそも疑惑はなかった。疑われ、出場できなかったのは残念。難しいんだろうが、竜王戦をやり直してほしい。つらくて、とりわけ家族が、悔しい思いをした」と思いを述べた。

会見に同席した代理人弁護士は「不正と認める証拠はない」との第三者委員会の判断について「事実と相違なく、評価できる」とした一方、第三者委員会が出場停止にした連盟の判断を「やむを得なかった」としたことに対しては、「連盟に寄り添ったものであり、極めて不当。」と述べた。
私は、三浦代理人弁護士が述べた不当とする理由を聞いている限り、極めて説得的に思えた。
あの時点で竜王戦の挑戦者を入れ替える必要性は何処にもないように思える。

しかも衝撃的だったのは、この会見で初めて知ったのだが、三浦九段が休場を「了解する」という前に、連盟理事が三浦九段に「竜王戦開催は無くなりました。大変な損害ですよ。分かってますか」と述べたという。
単に一部棋士の疑惑に過ぎない段階で、何故に、こういう発言になるのか全く不明である。
(週刊金曜日その他で、渡辺竜王が「三浦九段とは対局しない。それで処分されても構わない」と述べたと報じられているが、この点が今なおはっきりしない)
連盟理事が、言わばパワハラともいうべき発言をしながら、その後の処分を「やむを得ない」というのは確かにどうも腑に落ちない。

続いて連盟の会見。
タイムシフトも見られないことは前述の通りである。
ニュースによれば、会見で谷川会長は「(処分の時点で)正確な情報を入手しておくべきだった」と不手際を認め、「今回のことで将棋ファン、棋戦主催者、何より三浦九段とそのご家族にご迷惑をおかけしたことをおわび致します」と語った、という。
正確な情報を入手していれば、三浦九段のシロは明らかともとれる発言である。

第三者委員会は「連盟の処分はやむをえなかった」としたにもかかわらず、連盟は、谷川会長、青野照市専務理事、島朗常務理事の3人の理事報酬10分の3(3カ月)の減給処分を決めた。

三浦九段の会見時に記者から三浦九段への質問があった。
「渡辺竜王に対してどう思っていますか」
おそらく三浦九段の胸中には色々な思いがあったろう。
しかし、彼は「対局していれば不正があったかどうか分かりそうに思うのですが。そのような目で見られていたことは残念です。」と述べるに留めた。

将棋史のスキャンダルとしては、升田幸三実力制第4代名人が王将戦の対局を拒否した陣屋事件が有名である。
真相は闇の中であるが、今日では、升田が「名人の権威を守ろうとした」というのが通説である。
今回の「竜王戦挑戦者交代事件」(三浦スマフォ疑惑事件などと呼ぶのはもはや三浦九段に失礼であろう)は、「誰が、何を守ろうとしたのか」を、是非明らかにしてもらいたいものである。


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by kazuo_okawa | 2016-12-28 06:49 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
12月26日、日本将棋連盟が委嘱した第三者調査委員会がその調査結果を発表した。

不正を疑われた三浦九段には「不正の証拠がない」という。
平たく言えばシロである。
しかし三浦九段に年内の出場停止処分とした連盟の対応については「当時の判断としてはやむを得なかった」とした。

三浦九段に不正を認める証拠がない、という理由は極めて明快であった。
スマフォ不正のやり方は3通りあるらしいが、提供を受けた三浦九段のスマフォなどを専門業者に分析を依頼したところ全く不正の痕跡はなかったという。
また、コンピューターソフトとの一致率は、三浦九段の棋譜を分析したところ、ソフト公開前後と比較してそう変わらず、また他の棋士との比較に置いても、むしろ三浦九段より一致率の高い棋士もあったという。
従って一致率は何ら証拠にならない。
そして問題の離席についても、指摘された「30分の離席」は録画をチェックしたがそんな事実自体なかったという。
このように、三浦九段が不正をした証拠がない、との説明は明快である。

しかし次に、連盟の対応についてはその説明はわかりにくい。
延々と公益社団法人日本将棋連盟の法的性格を論じ、社員(棋士のこと)に対して一定の規制する権限があることをこれまた一般人にはわかりににく説明した上で、そして「当時の判断としてはやむを得なかった」とした。
この点質問が出た。
説明で、比喩を用いたが(公共のために立ち退きを求める例を挙げ、誰も悪くないが、補償は必要という)、比喩によって分かりやすくなったとも思えない。

まあ、それはさておき、第三者委員会としてはよくやったと言えるだろう。
委員会の役割は、委嘱された調査事項に答えることであり、それは、三浦不正の有無と、連盟処分の当否である。
それに対しては、前者の調査などかなり分析したことが伺え、いずれもきちんと検討されたと言えよう。(後者の説明が分かりにくいとの点は別として)

無論、後者の連盟処分の判断の前提たる「当時の状況」の中には、渡辺竜王の強い意思が含まれていることは確かであろう。

しかし、その是非は第三者委員会の役割ではない。

三浦九段の名誉回復と会わせてこれからは連盟の責任であろう。

連盟がきちんとその役割を果たしていくことが必要である。




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by kazuo_okawa | 2016-12-26 22:52 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
先ほどテレビで林修氏の冠番組を見ていると、日本の教育の問題点として次のような例を挙げていた。
「3.9+5.1=9.0」と答えると、間違いにされる(「9」が正しいという)。
同様に、直方体の体積をを求める問題で、縦×横×高さの順に計算しないと、間違いにされる(どの順番でも同じ体積なのに)。

いずれも「間違い」にすること自体が間違いであるが、その説明のために、フィールズ賞受賞者森重文京大教授に林氏がインタビューしてそのコメントを求めていたのが秀逸であった。

(森教授の天才ぶりは言うまでもないが)どうも、林氏が森教授へのインタビューを自ら希望したらしい。
実際のところ、この問題自身はわざわざ森教授に聞くまでもないことなのであるが、チャンスがあれば森教授にインタビューしたいと思うのは、数学ファンなら誰しも思うところであろう。

実は、今の日本の教育は、数学の本質を伝えることを目指しているのではない。
教師の教えた通りに答える生徒を作ることを目的としている。
(極端に言えば、従順な生徒を作り出す)
だから、先の通りおかしなことが起こっているのである。

もっとも森教授はそんな下品な事は言わない。
上品に、教える教師が数学の本質が分かっているのか心配ですね、とやんわりと述べるのである。

それで私が思い出したのが、約50年前の京大の名物数学者小針晛宏教授の著作に出ていたエピソードである。

円の面積の求めるという問題で、とある生徒が、円に横線を次々と書き、更に縦線を次々と書いて(そうすると碁盤のように升目が一杯出来る)「この升の数を数える」と答えた。その生徒に対して教師は無惨に間違いと断言する。

それに対して、小針教授は指摘するのである。
確かに、その生徒の答えは、教師の望んだ答えではないが、発想としては素晴らしい(積分に通ずる考え方である)。
そういうことを教師は説明しているのか、という指摘である。

無論していない。
教師は、数学の本質を教えることを目的にしているのではなく、「教師の教えた通りに答える生徒を作ることを目的としている」からである。

残念なことに、このことは約50年たっても変わっていない。




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by kazuo_okawa | 2016-12-26 00:29 | パズル・統計・数学 | Trackback | Comments(0)
飯島氏とはシャーロキアン仲間である。
表題の通り、彼の新作が出た。

内容は、母一人子一人で育った若き浪人が、母を亡くした後、親のかたき討ちとして瓦版屋グループに入る。
そして、筆の力で「悪」をやっつけるというものである。

真実を書く権兵衛グループに対し、御用瓦版屋も対抗するのだが、御用派が寝返っていくのが面白い。
後半はスピーディで、読みやすく、かつ勧善懲悪ものであり、読後感がいい。

文庫本の帯には「賛助者にはあの大物も―」とあるように(未読者のためにここでは明かさないが)歴史上の人物を織り込むのは、飯島氏の得意芸でもある。
歴史の好きな方はそれも楽しめるだろう。

主役と長屋の幼馴染お光とのあいだはどうなるのか、というのが残されているから、おそらく「権兵衛筆さばき」もシリーズ化されるのだろう。
楽しみである。


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by kazuo_okawa | 2016-12-25 21:36 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
超新星棋士藤井四段のデビュー戦である。
対局相手はまるで絵に描いたようにひふみんこと加藤一二三九段。
二人の天才棋士同士の闘いは見所たっぷりであった。

朝からニコ生をつけっ放しにしておく。
タイトルマッチかと思わせるような報道陣の多さ!

加藤先手で、76,84,68,34…。
矢倉!
加藤の得意芸である。
しかも二四手組まで、ほぼノータイム。

午前中は解説無しで、画面上の指し手のみなのだが、それでも迫力があり、実に見応えがある。

午後から、 飯塚祐紀七段の解説。
彼が藤井について繰り返し「堂々としている」
「やってこい、という指し方ですね」
「自然に指している」
「ノーミスですね」
といった言葉に、藤井の凄さが分かる。

そしてきっちりと勝利。

こういう注目されるところで難なく勝つ。
藤井聡太伝説の始まりだろう。



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by kazuo_okawa | 2016-12-24 21:22 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
弁護士ドットコムから表題の取材を受けました。
忘年会シーズンで警察が取り締まり強化する中で飲酒運転「呼気検査」拒否することは可能かという取材です。

一般的に警察の捜査は基本は任意捜査ですから応じなくても構いませんが、呼気検査は道路交通法67条3項に根拠があります。
従って呼気検査に協力する義務が生ずることを説明しています。

どうぞ是非、弁護士ドットコムにアクセスして記事をお読み下さい。



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by kazuo_okawa | 2016-12-24 14:14 | 法律相談・法律の話題から | Trackback | Comments(0)