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by kazuo_okawa

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私が属する、日本弁護士連合会(日弁連)は、5月29日に定期総会を開き、現在国会で審議中の安全保障関連法案について「憲法上許されない集団的自衛権を容認するもので、憲法9条に真書面から違反する」として反対する宣言を採択した。

ここのところ、日弁連内部の議論は、総会といい、人権大会といい、左右両派から批判を受けている。
大胆に平たい言葉で言えば、「生ぬるい」というのと、「過激すぎる」或いは「政治的であり意見を言うべきでない」というものである。

日弁連内で色々な意見があるのは当然であり、このことは言わば、健全とも言える。

弁護士は強制加入団体であり色々な思想信条を持つものが構成員であるが、他方、基本的人権と社会正義の実現をはか、と言う使命を持っている。
従って、後者の立場から、法的な問題について意見をいうのは何ら問題はない。

日弁連と共に改めて、現国会の安保法案に反対する。
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by kazuo_okawa | 2015-05-31 15:52 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)

羽生をめがける若手棋士

将棋名人戦で、羽生四冠が名人位を防衛した。
挑戦者行方尚史八段に四勝一敗の圧勝である。
朝日の「羽生、円熟の駆け引き」の記事(5月30日付)がよい。

二日目午後6時からの30分の夕食休憩は、考えても消費時間にカウントされない。
二日制大詰めのこの段階での30分は大きな鍵となるが、何と、羽生は行方との今期名人戦で(夕休前終了の第一局を除き)全て手番を握ったまま休憩に入っているという。
そして勝利した局はいずれも休憩後に放った一手が形勢を引き寄せたという。

何ということか。
改めて羽生の凄さを感ずる。
無論、夕食休憩は、手番を握った方が絶対に有利になるという単純なものではない。
夕休前に手番をもったときに、相手に考える時間を与えたくないからそのまま夕休まで自分の時間を消費するというのが作戦として効果的なのかどうかは不明である。
「夕休開けにミスをする」ということも少なくない。
夕休中に、考えたことが却ってアダになるとこもある。
そうするとまさしく羽生はその使い方がうまいのであろう。

行方は、第4局、第5局と好局を逆転負けした。
勝負の世界は非常である。
とりわけ第4局終了後の、ハンカチで顔を覆った行方の様子には言葉のかけようもない。行方には悪いが、やはり羽生を倒すのは、生きの良い若手であろう。

来週から始まる棋聖戦には、羽生棋聖に豊島将之七段が挑戦する。
3回目のタイトル挑戦であり、今度こそ勝利してほしい。

そして夏の王位戦は、広瀬章人八段対菅井竜也六段の勝者が挑戦者となる。
どちらが勝っても楽しみだが、私としては是非菅井六段に勝ち上がってほしい。
関西の若手であるからというだけでなく、彼は、既成の定跡にとらわれず、常にチャレンジし、斬新な一手に取り組んでいるからである。

豊島七段、菅井六段、是非とも頑張ってほしい。
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by kazuo_okawa | 2015-05-31 15:33 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
本日の、テレビ朝日「報道ステーション」を見ていると、中谷防衛大臣が、集団的自衛権の行使を認める「安全保障法制」で、自衛隊員が戦闘に巻き込まれるなどのリスクが「増えることはない」と明言したことについて、そんなことはあり得ないことを元自衛隊員のコメントを元にして批判してる。

リスクが増えることは当たり前の話である。
極めて単純な理屈である。

集団的自衛権の行使を認める分だけ、自衛隊員の「(危険な)任務遂行」が増える。

そうすると、その分だけ、自衛隊員のリスクが増大するのは当然であって、にもかかわらず、リスクは「増えない」などという、こういう嘘が平然とまかり通ることがむしろ不可思議でならない。

思えば、「大阪都構想」住民投票で、橋下徹が「二重行政を無くす。しかし住民サービスは変わらない」との嘘を述べたのと共通である。
「二重」であるとして、その一方を無くせば、普通にその分「行政サービス」は低下する。
低下しないのは、二重の一方が全く何らの意味を持たないゼロの場合であるが、今時、そんな「行政」はないだろう。

こういう嘘が平然とまかり通ることが怖い。

思えば、安倍首相と橋下徹市長は、憲法改正で意気投合しているらしい。
平然と嘘をつくことも、意気投合しているのだろう。

【5月27日追記】

安倍首相は26日の衆院本会議で、安保関連法案による自衛隊員のリスクに関し、安全確保に努めるとした上で「それでもリスクは残る」と発言を軌道修正した。
(更に追記)
…、と軌道修正したように思えたが、本日の「報道ステーション」をみていると「リスクは増大しない」と言いきった。
ひどすぎる。
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by kazuo_okawa | 2015-05-26 23:46 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

悪質差別文書、まかれる

「解放新聞大阪版」5月25日号を見ると、大阪府内一円にこの4月から5月にかけて、悪質な部落差別文書がまかれているという。
その内容は、ここで引用するのもはばかられるひどいものである。

 こういう差別表現は本来「表現の自由」の範疇を超えると思うが、我が国ではそういった「表現」そのものの規制法はない。
 いわゆる「ヘイトスピーチ」問題である。
 ヘイトスピーチとは「憎悪にもとづく発言」を意味し、主に人種、国籍、思想、性別、障害、職業などの集団に対して誹謗、中傷、差別、さらには煽動する発言を指す。
 問題は、「個人」に対する誹謗・中傷でなく、「集団」に対する誹謗・中傷、差別なので、日本では、その表現を直接取り締まる法律はない。

 もっとも、表現上は対象が「集団」であっても、巻き方で、具体的な個別の人物を対象としている見ることが出来れば、その人物が被害者として「名誉毀損」が成立する可能性があるだろう。

 一方、手段についての規制は考えうる。
 配布の仕方である。
 例えば、他人の敷地内の配布は「住居侵入」が考えられるし、その配布に対して、対応に追われたところがあれば、そのことをとらえて、「威力業務妨害」は考えうる。
いわゆる「ドローン方式」である。

 もっとも、これらの刑法適用は、刑法の謙抑性(処罰は出来る限り避ける)から大いに問題である。

 「悪質差別文書」に対しては、正面から、法規制せよとの運動を巻き起こしていくべきだろう。
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by kazuo_okawa | 2015-05-26 00:22 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
日曜日、事務所で仕事。
「中抜け」するように約一時間半、心斎橋の「カードシャーク」に行って、ふじいあきら師のマジックを楽しむ。
本日の4回講演の内の2回目である。
ふじいさんは、口からカードを出すマジックで有名だが、実はかなりのテクニシャンである。

オープニングは、スポンジボール。続けてスリーシェルゲーム。
古典的なマジックであるが、マジック自体が名作であり面白い。

そして「口からカードを出さないのか」と思っているでしょ、と笑いを入れながらようやくカードマジック。前半のラストはワンカップ・ルーティン。うまいものである。

休憩を入れて、後半は、ストロー、ミッキーマウス、カードモンテ。
そしてコインとカードのテクニックがこれまた凄い。
特に抜群のカードコントロールには驚く。
ふじい師自身の商品(売りネタ)である、大きくなるコインとルービックキューブも見事である。
トリックがわかっていてもうまい。
まさしくプロの至芸である。

オーナーのキノピー師によれば、この2回目講演の客は「関係者ばかり」という。
確かに京大奇術研OBが多く、それはそれで楽しい。
北新地「バーノンズバー」のマジシャン・ランディ熱師もおられた。

ルービックキューブマジックの考案者谷英樹師、そしてその一部を改良した池田洋介師(いずれもKUMAのOB)が客として見ているのであるから、その点でも凄い。
いやあ、本当にうまいマジックは何度見ても飽きない。
ふじいさんの気さくな人柄も魅力的である。

何事もそうであろうが、プロが人々を惹きつけるのは、「技術」「演出」そして「人柄」であると改めて思う。
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by kazuo_okawa | 2015-05-24 23:46 | マジック | Trackback | Comments(0)
その政治姿勢に共鳴し支持している箕面市議会議員中西とも子氏の総会に出席し、高作正博氏の講演を聞く。

憲法学者高作教授には弁護士会の講演で何度もお世話になっており、その内容の鋭さとわかりやすさにはいつも勉強させていただいている。

本日は「危うい世の中、私たちができることを考える」というテーマで、「民主主義」を中心に話された。

民主主義は極めて危ういものであり、だからこそ「立憲主義」がある。
しかし、民主主義の危うさを知っておかねばならないとして、「抑圧」と「歪み」の危険が説明される。
民主主義の「抑圧」とは、公権力が市民を規制し監視し直接的に民意を抑圧したり、或いは「スラップ訴訟」を起こすことによる意見表明への妨害を示す。
文字通り、民主主義への「抑圧」である。

そして、民主主義の「歪み」として挙げられた「引き下げ民主主義」と「モラル・パニック」の例が興味深い。

「引き下げ民主主義」は、他者が得しているのではないかその雰囲気を利用して、権利の引き下げをはかるもので、今日「既得権」「特権」攻撃に使われる手法である。
「モラル・パニック」とは、実際は間違っているのであるが、あたかも「逸脱集団」があるかの如くパニックを生じさせて、規制をはかるものである。歴史的には「関東大震災」に起こった現象が一例であるが、今日でも、同性愛者・非嫡出子への対応や生保受給者などに見られる。

まあいってみれば大衆政治家の、市民を煽る手法であるが、いずれにせよ、これらは、市民を「分断」し、そしてその中から権力に都合のよい「民意」を選び、その間違った「民意」をもとに世論を動かす、権力の正当化に使うという大変危険なものである。

だからこそ、この権力者の手法を知っておく必要がある。

「民意」は危ういものであるが、しかし、それでも「民意」を信用してやっていかねばならない。

高作教授の締め括りの言葉が胸を打つ。
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by kazuo_okawa | 2015-05-23 23:40 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
本日、神戸地裁尼崎支部への往復の途中、国会中継を聞く。
丁度、厚生労働委員会で、派遣法「改正」案に関する民主党山井和則議員の質問である。

山井議員の質問はなかなか良いところをついているが、これに答える塩崎厚労大臣の答弁にあきれてしまう。
山井議員は、今回の派遣法「改正」で、これまで無期限で働き続けてこれた専門業種が、「改正」後は、3年後に「雇い止め」(解雇)になるということを事例を挙げて質問した。
事例とは、現実に山井議員が相談を受けた事例であり、派遣ながらも専門業種でずっと働き続けてきた労働者が、今回の派遣法「改正」後は、3年後には辞めて貰う、と現実に通告された事例である。
こういう解雇の危機を迎えかねない対象労働者は約40万人いる。
この労働者の生活を思うと、その人生設計も変えかねない。
このような人たちの生活をどうするのか。

これに対する塩崎大臣の答えが「派遣元、雇い主には、雇用確保措置が義務づけられている」というものである。

これが、大臣の答えである。
どう思いますか、皆さん。
現場を知らないとしか言いようのない、まさに「他人事」である。

例えば、サービス残業、過労死、過労自殺など相次ぐ中、その対策に「違法な残業は罰せられることになっています」と言われて納得する人はいないのと同じである。
罰則があっても違法残業が横行していることは誰でも知っている。

こんな国会答弁をそのまま放っておいて良いわけはない。
労働法改悪を何としても廃案へ。

明日下記の通り、派遣と並ぶ、もう一つの悪法「残業代ゼロ」法案を中心とした集会をします。

是非ご参加下さい。

     記

【在阪法律家8団体共催・
反対 !!『定額働かせホーダイ』5.21緊急集会】
5月21日(木) 午後6時半~午後8時半
エル・シアター(大阪府立労働センター・2F)
① 最新の情勢報告
② 基調講演
『女性は活躍できない、子育てもできない
…「残業代ゼロ」で日本が食い尽くされる』
講師:竹信三恵子さん(和光大学教授、元・朝日新聞論説委員)
③ 過労死弁護団からの報告
※ 参加無料・申込不要
■共催:大阪社会文化法律センター・大阪民主法曹協会・大阪労働者弁護団・自由法曹団大阪支部・青年法律家協会大阪支部・日本労働弁護団大阪支部・民主法律協会・連合大阪法曹団

【5月21日追記】

大阪はいわゆる都構想住民投票で大きく揺れ、あちこちで集会などが続いたが、その疲れにもかかわらず、本日の集会は、約280名集まって頂いた。
竹信氏の講演は始めて聞いたが、法律家の講演とはひと味違う面白さがある。
女性の権利は、普通選挙法と治安維持法がセットで実現したように、常に「女性の権利の拡大」と「一般の制限」セットになっている、というのが面白い。
1985年の均等法と派遣法もそうである。
そして今回の残業代ゼロ法案は「日本社会衰退法案」でしかない、というのがうまいネーミングである。
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by kazuo_okawa | 2015-05-20 23:15 | 労働 | Trackback | Comments(0)
5月17日、いわゆる「大阪都構想」投票日であるが、時間の合間を見て,IBM大阪リンクが年一回主催する「クロースアップ・マジックの集い」に参加した。

マジックそのものも楽しかったが、私にとって嬉しかったのは、松田道弘さんとジョニー広瀬さんに挨拶出来たことである。
マジックに夢中になった学生時代、このお二人には大変影響を受けた。
松田さんとは、昨年もお会いしたが、ジョニーさんとはお会いするのは何年ぶりだろうか。

私のことを覚えておられるか(私は、司法試験受験生時代に、ジョニーさんのもとで3回アルバイトをしたことがある)いささか心配でしたが、お会いすれば私のことを覚えておられ、普通に話していただいたのには懐かしく、また、嬉しいものでした。

松田さんは、昨年お会いし、話をさせていただいたときに、御礼を言うのを忘れていたことがある。
私は、日本シャーロック・ホームズ・クラブのメンバーであり、これまでに幾つか「ホームズ研究」を発表させていただいている。
そのきっかけの一つに、松田道弘さんから私に直接「ホームズ物語の原典には『TRICK』の言葉がないのではないか」と問われたことがある。
私はそのときに松田さんに答えるだけのホームズ学の力量がなかったが、やけに印象に残る指摘であり、その後、その調査をしたのである。
結論から言えば、ホームズ伝において、TRICKの単語は出ているが、その場面は限られており、かつ、今日なら普通謎解きで「TRICK」の言葉を使うだろうところで出ていない。
私は、この事実から、ホームズ・クラブで研究発表させていただき、松田さんにその御礼をさせていただいた次第である。

松田さんは「そやったかいなあ、忘れてしもた」とにこやかに話された。

極上のひとときである。
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by kazuo_okawa | 2015-05-19 23:11 | マジック | Trackback | Comments(0)
5月17日、いわゆる大阪市の住民投票で、反対が賛成を上回ったがそれは事前の世論調査と違って、本当に僅差であった。
事前の世論調査では、反対数が8ポイント前後上回っていたからである。

しかし「固定電話」による世論調査は、必ずしも国民の世論を反映していない。
固定電話を持つ層は限られているからである。
にもかかわらず、そのような世論調査結果をあたかも国民全体の反映の如く各マスコミはこれまで大きく取り上げてきた。
そしてそれが、結果として、選挙に行っても行かなくても同じという気持ちを起こさせ、投票意欲を無くさせ、皮肉なことに、世論調査と一致する。

マスコミはこれまで、結果として一致することだけを取り上げ、固定電話の世論調査は間違っていない、と強弁してきた。
しかし、今回は、違った。
この僅差は、非固定電話層が多数投票したからと見られる。
つまり、「固定電話世論調査」は正しくないことを示されたわけである。

マスコミは今後、世論調査と、それを選挙前に報ずる在り方を見直すべきだろう。

もう一つは、公選法の在り方である。
今回は、選挙当日まで運動が出来るなど、これまでと違って自由度を意識した者も少なくないだろう。
選挙運動は基本的に自由であるべきである。
そもそも、何故に、主権者たる国民の選挙運動が制限されなければ成らないのか。
それは、自由で公平な選挙が実現出来ない、という場合に限られるべきである。

本来選挙は自由であるべきである。
自由であることで、色々な意見に接する機会が増え、それが民主主義の前提たる、情報提供に資するからである。
選挙運動は自由。
何よりも基本をそこにおき、公選法の在り方を考えるべきだろう。
無論、金に糸目を付けない方式についても議論が必要である。

加えて、維新は選挙終盤、反対派藤井教授をテレビに出すことについて、クレームをつけたというがこれは事実かどうか、マスコミはどうしたのか、こういったこともきちんと検証されるべきである。

以上のようなことを考えれば、今回の住民投票を機に、改革すべき事は少なくない。
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by kazuo_okawa | 2015-05-18 23:58 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
いつだったか、書店の宣伝「5月15日東野圭吾『ラプラスの魔女』発売」との表示を見て大いに楽しみにしたものである。
言うまでもなく題名は「ラプラスの悪魔」を想起させる。
理科系東野圭吾の真骨頂だろう。
そして作家デビュー30周年にして、80作目。
こう並べれば、ミステリファンなら否が応でも発売日が待ち遠しい。

そして新作を早速買う。

まず何よりも驚いたのは、ハードカバーでなく、軽装版だったことである。
東野圭吾クラスになれば、新作は、ハードカバーでも間違いなく売れるだろう。
にもかかわらず軽装版なのである。

そういえば東野は「いきなり文庫」を発行したこともある。
東野は、何か思うところがあって、このように読者の買いやすい設定にしたのだろう。
そこにまず驚く。

購入後、いつものように一気に読む。
発売日が金曜日なのは有り難い。
(土曜日に、「裁判」は無いからである)

…と、こう書いて、前作もそうだったなあと、驚く。
ひょっとすれば、これは偶然ではなくて、東野は意図して、「金曜発売」と決めているのか…!

さて作品である。

【以下、ネタバレしています】

出だしにヒロインにいきなり悲劇が起こる。
そして、章を変えて、ヒロインにまつわる偶然のエピソードが惹きつける。
これは「ラプラス」からしてある程度予測が出来るが、面白い。

続く第一の事件で、もう一方の「ラプラス」を登場させ、更に、物語の中心人物Aを不気味に登場させる。
この展開が、まさしく東野ならではの「巧みの技」である。

【もう一度書きます。以下、ネタバレしています】

実は、このAのブログがトリックなのである。
そしてそれは、本格ミステリで、ある種よくあるトリックといえば、その通りなのであり、実は、真相を知って一番悔しい点なのだが…。
まあ、見事に引っかけられる。

それは、物語の展開上、読者が真相を想像するのを、常に一歩先に作中人物に推理させることにより、大きな真相から目をそらすというテクニックにある。
これが実にうまい。

というわけで、Aのブログの意味を知ったとき大いに感心したものである。

更には、脳の意義、人間の攻撃性や親和性の仮説、渋谷スクランブル交差点を思わす下り、幾つも興味深い。
繰り返すが、東野圭吾は、実に巧みで、実にうまい。

そして何よりも、前作からわずかの期間に、読者の期待を裏切らない作品を、普通に提供するところが凄い。


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by kazuo_okawa | 2015-05-16 22:55 | ミステリ | Trackback | Comments(0)