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by kazuo_okawa

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4月30日、将棋ファンには大変興味深い対局が行われた。

棋聖戦挑戦者決定戦、佐藤天彦八段と豊島将之七段の対局である。
この一局に勝った方が棋聖戦のタイトル挑戦者となる。

つまり、羽生善治棋聖(名人など四冠)への挑戦権をかけた大一番なのである。

天彦(将棋界に佐藤姓が多いためこのように名で呼ばれる)も豊島も将来を期待された若手であり、いずれタイトルを取るだろうと言われている。
その注目の対局なのである。

夕刻、仕事に一段落をつけて、早速、連盟HPにアクセスする。

初手から見ていく。
豊島七段を応援しながら見ていたが、実に痛快な攻めである。
豊島25手目、3筋から突っかける。
36手目、天彦八段の1九角成りにハラっとするのだが、4四銀とぶつけてからの攻撃が良い。
とはいえ、プロの目からは後手持ちという。
確かに、51手目6八香から、6六同香の強引なこじ開けはプロ的には厳しいのかもしれないが、豊島を応援している分には面白い。
64手目以降、天彦八段が、8筋から攻める。
ここからは本当に見ていて面白い攻防である。

勝敗は、激闘145手で豊島七段が制した。

それにしてもA級入りを決め、この豊島戦まで13連勝と好調な天彦を破った豊島は本当に強い。

豊島は、3回目のタイトル挑戦である。
迎え撃つは、羽生棋聖。
俄然楽しみなタイトル戦である。
何とか、羽生棋聖を倒してほしい。
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by kazuo_okawa | 2015-04-30 23:08 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
「週刊法律新聞」という週刊新聞紙がある。
まあ言ってみれば業界紙である。
その名の如く、「法律」に関する新聞であるため、私のような法律実務家以外に定期購読している人は少ないであろう。
しかし、実務家には便利な新聞で、司法に関する貴重な情報が出ている。

さてその週刊法律新聞の最新号(4月24日号)を見て驚いた。

トップ記事でこそないが、一面に
「NHK受信契約締結認めず」「松戸簡裁 支払い請求棄却」
の見出しと共に、
NHKが求めた受信料請求訴訟で,NHKが敗訴したという判決が報じられている。

私はこのニュースに大変驚いた。

これまでNHKの受信料請求裁判は、やや強引ともいえる手法でNHKの勝訴が続いているが、このNHK敗訴判決を私は知らなかった。
それゆえ判決自体に驚いたのであるが、その判決の理由自体は極めてシンプルである。
つまり放送法は、テレビ(受像器)を買ったものに契約締結義務を命じているが、受信料とは、その契約を締結したものに対して、契約に基づいて請求するのだから、契約がなされていなければ請求できず、本件では、契約成立と認められないのであるから請求出来ない、というものである。

放送法に照らせば、言わば一番シンプルな判断である。

しかし、私がをそれ以上に驚いたのは、果たしてこのニュースが、一般マスコミで報じられたのかということである。

私自身全く記憶にない。

ひょっとしたら4月15日のこの判決を報ずるニュースを私が見落としたかも知れない。

そう思って、自宅でとっている新聞を調べてみると、4月15日夕刊、16日朝刊、16日夕刊、17日朝刊の何処にも出ていない。

一体全体こういう重要な判決を報じないとはどういうことなのだろう。

安倍政権御用達となった「NHK」
まさか,NHKを庇ったということはないでしょうね。
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by kazuo_okawa | 2015-04-29 21:49 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(2)
4月30日の大阪弁護士会集会を橋下維新はドタキャンした。
弁護士会は応募して頂いた市民の方全員に、中止の知らせとお詫びの文書を郵送している。

橋下市長のドタキャン理由は以下の通りである。

<「実務者レベルで詰めていたが、進行、会の趣旨とか、いろいろ協議がうまく整わなかった」。28日午後、橋下氏は記者団に出席辞退の理由を説明した。
 維新関係者によると、弁護士会側とのやり取りから「公平性が担保されておらず、反対のための集会」と判断。だが、大阪弁護士会幹部は「集会自体、何ら偏っていない。(辞退理由は)まったく分からない」と首をひねる。>(産経WESTより)

私はこの企画には全く関与していない。
それゆえにむしろ「橋下劇場」にならないかと心配し、執行部にそういう問い合わせをしていたくらいである。
しかし執行部は、弁護士会としてどちらの立場にも立たず、公平性を保つ、と述べていた。

そもそも「都構想に反対する弁護士有志の会」などがあるために、弁護士は今回の住民投票に反対していると見られがち故に、弁護士会としては尚更、公平性に注意している。
これは執行部の一人から聞いた話である。

私にはむしろ執行部は橋下市長に非常に気を遣っているのではないかと感じたくらいである。

それがこのドタキャンである。
橋下氏がこの間行ってきた住民説明会はまさしく「橋下劇場」である。
この弁護士会集会ではこのような「橋下劇場」にするはずは無い。
しかし、少なくとも発言時間などは公平性を保って、賛成反対全て同じにするはずである。

結局橋下市長はそういう「公平な」論争ではとうてい議論は出来ないと言うことであろう。
余りにも身勝手としか言いようがない。

【4月29日追記】
本日の日経WEBニュースによれば
「松井一郎・維新幹事長は同日、市内で記者団に「相手の意見に応じて違うことを言わないといけないのに(司会の)弁護士が不規則だと判断したら発言を止めるというルールはおかしい」と述べ、進行方法で合意できなかったことを明らかにした。」と報じている。
要するに司会が止めてもしゃべりたいというわけである。

【4月29日・更なる追記】

橋下市長は、大阪弁護士会主催では「公平性が担保されない」といってドタキャンしたが、その一方で、4月29日放送の読売テレビ「ニュース・テン」には生放送で出演した。

番組は、橋下氏の外、自民府連会長、自民市議、共産市議の4人の論争である。
番組は「一人1分」、或いは、「一人1分半」など、時間を区切ったところもあるが、実際は番組のそのほとんどが発言時間を区切っていないため、橋下氏に自由に発言させており、結果として「橋下劇場」となっている。
つまり、反都構想派の発言のあとは必ず、橋下氏が反論している。
一方、橋下氏の発言に対して、反論したいところが、十分に発言の機会があたえられていない。

共産党山中議員などは、上品に手を挙げて司会の指名を待っているが、そのために、却って発言の機会がない。
橋下氏は、山中議員のように手を挙げて司会の許可を得るのではなくて、司会を無視して自由に発言している。
そのため番組の半分以上は橋下氏が発言している。

橋下氏の発言は、どこから見ても、ルール無視で、公平でないと思うのだが、彼はこれが「公平性を担保される」としたのである。

橋下氏が、大阪弁護士会主催の「公平」なルールを嫌ってドタキャンした理由が非常によく分かります。
要するに自分の思うままに発言するのが「公平」なのである。

こんな人が「ルールを守る」と言って、誰が信用出来ますか。
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by kazuo_okawa | 2015-04-28 23:09 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
いわゆる「大阪都構想」を巡る市民集会を大阪弁護士会が企画していた。
私も、このブログで宣伝に一役かっていた。

しかし、維新側が直前になってドタキャンした。
「警備」も含めて大阪弁護士会がどれほど気を遣い、どれほど準備したことか。
私自身は関わっていないが、担当者がかなり気を遣っていたことは
色々と問い合わせをしていた私にはよくわかる。

維新がなぜ、ドタキャンしたかわからない。
しかし、理由はどうあれ、ドタキャンしたこと自体は事実である。
いかなる理由をつけようとも、彼らは結局自分の土俵でしか語らない、ということだろう。

ドタキャンを受けて、弁護士会は企画そのものを中止した。
残念である。

下記は、弁護士会の説明である。



4月30日開催予定の「『大阪都』を考える市民集会」について、今般「大阪維新の会」から、出席を見合わせるとの連絡がありました。

本集会の趣旨は、「大阪都」について住民投票が行われるにあたり、市民の方に対するより一層の情報提供が必要であるとの観点から、賛成派、反対派双方から等しく市民に対して意見を伝えていただくというものであります。そのため、どちらか一方の意見しか表明されないこととなるのは、本集会の趣旨に反することとなりますので、中止することとした次第です。

お申し込みをいただき予定をしていただいた方々には、本当に申し訳ありませんが、以上ご理解、ご了承いただくようお願いいたします。
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by kazuo_okawa | 2015-04-28 16:47 | Trackback | Comments(0)
大阪市を解体して五つの特別区に再編する特別区設置の賛否を決める大阪市民対象の住民投票が、4月27日に告示された。
政令指定都市の廃止を問う全国初の住民投票であり、5月17日に投開票される。

重要なのは、あくまで、大阪市という政令指定都市の「廃止」(特別区設置)の是非であり、この投票で「大阪都」になるわけでない。

また橋下氏はしきりに、大阪市よりも、より小さな「特別区」にすることによって、民意が反映するというが、その特別区は、大阪市のような税収権限がないことには触れない。
つまり、税収権限のない特別区は、憲法が保障する自治体とはとうてい呼べない。

だからこそ「住民投票」が必要なのであるが、何故に、住民投票が必要なのか憲法上の意義についても橋下氏は触れない。

そして憲法が保障する「自治体」を無くすのであるから、それを判断する「住民」には、十分な情報が与えられなくてはならない。
ここが重要である。
十分な情報無くして、自治体を無くすと言うことが出来ようがない。

しかしこの十分な情報が全くなされていない。

この投票で、あたかも「大阪都」になると思っている住民が少なからずいること自体が、住民投票の最低限の条件である十分な情報の告知がなされていないことを示すだろう。

本日の「告示」を受けて、マスコミが報道しているが、
「都構想か市存続か」という見出しやまとめをすること自体が大きな誤りである。

住民投票の意味を考えると、マスコミはそのままに正しく
「大阪市存続か、大阪市を5つの特別区にするか」とすべきである。
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by kazuo_okawa | 2015-04-28 00:01 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
綾辻行人氏と京都のマジックバー「I&I(アイ・アンド・アイ)」に寄り、そこでマジシャン栗田朋和師に薦められたことからジョセフ・バリーにはまってしまった。

4月25日、そのジョセフ・バリー師のレクチュア(主催スクリクト・マヌーヴァ代表滝沢敦)に参加する。

非常に不思議で、実に素晴らしい。

彼は、始まる前にも近くの客にマジックを見せ、また休憩中も集まってきたファンにマジックを見せていたが、大変フレンドリーで、また本当にマジック好きなんだなと感ずる。

バリーのマジックは、余りにも大胆なトリックであるが、その仕掛けは堂々と行っている。
そのレクチュアで秘密を明かされたとき、まるで上質の本格ミステリのクライマックスを見る思いである。

バリーの考え方はシンプルである。
<観客には、これから何が起こるか知らない>
だからそこで大胆に仕掛ける。
<確率、偶然をうまく利用する>
偶然がうまくかみ合わさると奇跡としか思えない。

もっともこれらの考えは何も新しいことではない。
ヴァーノン・リベレーションズ(スクリプト・マヌーヴァ)を見ても、ダイ・ヴァーノンは同じようなことを述べている。

ジョセフ・バリーの特徴はその思考をより鮮明に進めていることである。

この日の大変素晴らしいレクチュアの、一番最後に彼が持ってきたマジックを紹介する。

【アウト・オブ・マイ・ワールド】
マジックファンなら、お馴染みの「オウト・オブ・デス・ワールド」のバリー版だとピンと来るだろうが、演ずるにあたり、無論バリーは題名も現象も説明せず、カード(トランプ)を取り出す。

2人の観客がバリーの両サイドに腰掛ける。

表を見せ、普通のカードであることを示し、一人の客にリフルシャッフル、カットをさせる。
裏向けのカードから、一枚目、二枚目と裏からみて「カードの色」が分かるか、と尋ねるなどして、2枚の赤、黒のカードを表にする。

バリーの左手に座ってもらった客Aの前に、「赤」のカードが表向けに置かれる。
バリーの右手に座ってもらった客Bの前に、「黒」のカードが表向けに置かれる。

残りの裏向きのカードの山から、バリーは機械的に上から2枚取り、左右の手に広げて、左手の客には左手のカードを示して「赤と思うか」、右手の客には右手のカードを示して「黒と思うか」と尋ねる。

いずれにせよ、赤でイエスなら裏向けのまま赤のカードに重ねて置く。(黒も同様)
ノーなら捨てる。
このとき、カードを破って捨てる、という演出がすごい。

途中、カードの山をシャッフルしたいか、と客Bに聞き、客がイエスと言って、更にシャッフルすると、バリーは「友達と思っていたのに」とジョークを言う。
その後も同じ作業を繰り返す。
途中、「一枚ずつでも良いよ」とか「この2枚まとめて同じ色かどうか」とかバリエーションを加えていく。
そのような作業をしていき、表赤のカードに裏向けに重なったカード群。
もう一つ、表黒のカードに裏向けに重なったカード群。
のいずれもがどんどん増えていき(破られるカードも増える)
最後6枚くらいになった頃だろうが、客Bにぽんと渡してよくシャッフルして2枚選べと言う。
客が自由に2枚を選んでそれを「赤」「黒」のところへ置く。
置いた瞬間、バリーは正しく置かれていることを、すぐに表向けにして示す。
これは驚きである。

そしてクライマックス。
全ての裏向けのカードが示される。
「赤」のところに置かれた裏向けのカードは全て赤。
逆に、「黒」のところは全て黒。

これほど不思議なことはない。
彼が最後に持ってきただけのある不思議なマジックである。

この手法は彼のレクチュア・ノートに明かされている。
そのトリックをここで明かすわけにはいかないが、彼のレクチュア・ノートを読んだとき、その巧妙な仕組みに私は非常に驚いたものである。

「あるトリック」「ある原理」「あるテクニック」を組み合わせた大変巧妙なものである。
これ以上は言えない。
この作品は、購入する価値があり、また実演する価値がある。

ジョセフ・バリーを強くお薦めする。
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by kazuo_okawa | 2015-04-26 17:56 | マジック | Trackback | Comments(0)
今期名人戦第一局は、羽生名人が史上最短手数で勝利したことから、シリーズはこのまま羽生圧勝で終わるのかと私には思えた。

そんな中での第二局。
実に不思議な展開である。
先手は羽生名人でご存じの通りオールラウンド・プレーヤーである。
そのため羽生の戦型選択は常々不思議がられている。
曰く、相手の得意戦型を選ぶ、或いは、立会人の得意戦型を選ぶ、という「羽生伝説」である。

この第二局、立会人は、森けいじ九段。
得意はひねり飛車である。
案の定、羽生はひねり飛車模様でないか。

さらには、序盤、飛車先交換しない3八銀で行方の長考を誘う。
初心者が飛車先交換しなかったら叱られるだろう。
何せ、「飛車先交換三つの得」という将棋の格言・定跡があるくらいですからね。
しかし「名人に定跡無し」
これを見て行方が長考する。

しかし、長考は行方ペースである。
序盤をとばす最近のタイトル戦とは全く模様が違う。

とはいえこの「スローペース」は(それは行方ペースでもあるが)羽生が仕掛けたとも言える。
何と言うことか。

羽生名人が、自在に、何かを試しているとしたら、それも興味深い。

シリーズとしては一勝一敗で俄然面白くなった。
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by kazuo_okawa | 2015-04-24 21:50 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
本日は自治体法律相談担当日なので担当自治体へ赴く。
相変わらず自治体相談は、予約者で一杯である。

その中に、株式会社ZKRからみの相談があった。
ZKRとは100億円以上の負債を抱えて民事再生をした会社であり、その負債のほとんどは一般顧客からの「預かり金」である。
つまり高利回りを謳い文句にお金を預かり、運用に失敗して破綻したというものである。

そんなニュースがあったなと思うが、類似の事件はよくあり、詳細は覚えていない。

さて相談者の相談は、民事再生のときの東京地裁からの書類には応答して、その後忘れていたが、今回「田中税務会計事務所」から突然文書が来て、ZKRの権利が無くなるから、「至急同封のもに必要事項を記載して送れ」という内容だがどうしたらよいか、というものである。

大体、「至急」とあせらすのが怪しい。

とはいえ、相談者が大部の関係書類を持ってこられたため、書類の全てに目を通すことが出来ず、全貌をすぐに把握出来ない。

しかし、見るからに怪しい文書ばかりである。
時間があれば、その怪しいところに電話して(おそらく、怪しい人物がなりすまして出てくるだろうから)それなりにやりとりが面白いのであるが、何せ、自治体相談は一人30分(もっと短いところもある)と限られているので、一番、手っ取り早い方法をとった。

間違いのない東京地裁の文書から監督委員北秀昭弁護士の名をみつけて、そこに電話して事情を説明したのである。

回答は予想どおりであった。
北弁護士は断言した。
「最近、私のところに問い合わせが多いのですが、それは『振り込め詐欺』です。相談者の方に応じないよう教えてあげて下さい」

それを相談者にそのまま伝えると、驚かれ、そして、大いに喜ばれた。
こういう瞬間が、弁護士やっててよかったなあ、と思うときである。

「詐欺」(括弧付きです)の被害者を狙う新たな詐欺。
皆さん、どうぞご注意下さい。
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by kazuo_okawa | 2015-04-24 20:22 | 法律相談・法律の話題から | Trackback | Comments(0)
すでにブログで述べましたとおり、あいりん職安行政に対して大阪地裁は結論で原告側を負かせたものの、理由中に、「違法」との判断を示す画期的な判決を出しました。

そこで私達は控訴しないことにして、本日、下記の通り、弁護団声明を発表しました。

今後は、行政が司法判断を尊重するのか見極めていきたいと思います。
引き続きご支援よろしくお願いいたします。

              弁護団声明

 釜ケ崎にあるあいりん職安は日本でただ一つ職業紹介をしない職安です。
私たちはその違法を正すべく、職業紹介をしなかったことの取消を求める行政訴訟(取消訴訟)と国家賠償請求訴訟を行いました。
 4月16日に大阪地方裁判所第7民事部合議2係(田中健治裁判長)は、結論として、原告らの訴えを却下ないし棄却しました。
 しかしながら判決はその理由中で、あいりん職安の業務には日雇労働者に仕事の紹介をすることも含まれており、あいりん職安が仕事の紹介業務を行わないことは「違法であると言わざるを得ない」と断定しました。
 とりわけ被告国が主張した「あいりん地区においては①地区内の日雇労働者は行政機関を忌避する傾向が強いこと②短時間に大量の求人・求職が集中する中で、迅速かつ的確に就労あっせん業務を行う組織体制や施設の整備が困難であること③あいりん地区で確立されている相対方式での職業紹介は、公共職業安定所の業務として実施できないこと等の問題点がある」との点に対して、判決は①については釜ヶ崎に居住する日雇労働者が行政機関を忌避する傾向にあるとは言えない②については昭和45年10月ころからあいりん職安において職業紹介を行うことが課題としてあがっていた。組織や設備の整備を行う時間は十分にあったのに何もしてこなかった③については相対方式以外の方法で実施できる職業紹介を行うべきであった、とことごとく否定しました。
 このように判決が違法性を認めたことは、当然といえ、評価できます。
 無論、行政訴訟について処分性を否定したことや、違法を認めながら職員に過失がないとした点など不満の残る点もあります。
 しかしながら、約40年のあいりん職安行政のあり方について、司法が、初めて「違法」と断じた意義は極めて大きいものがあります。
 そこで、私たちは、控訴しないことにしました。
 被告国は、司法が「違法」と断じたことを重く受け止め、あいりん職安行政のあり方を法の趣旨にそって直ちに是正するように強く求めます。

                2015年4月22日
                           あいりん職安訴訟弁護団

【追記】
2015年12月25日付けブログの通り、本年4月から運用が変わることとなった。
司法が行政を変えたわけである。

【4月1日追記】
2016年4月1日の朝日新聞夕刊に
「あいりん職安始動」
「裁判結果受け、厚労省が見直し」との見出しの元に
判決を受けてあいりん職安で職業紹介が始まったことを報じている。
この裁判の原告稲垣さんは早速申し込んだとのことである。



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by kazuo_okawa | 2015-04-22 23:28 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
「弁護士ドットコム」から、表題の事件について取材を受けました。

単に物を壊したなら「器物損壊罪」ですが、国宝ですので、文化財保護法違反という重い刑罰が処せられます。
そのあたりを取材に応じました。

下記に出ていますのでお読み頂ければ幸いです。

記事のURL
http://www.bengo4.com/topics/2996/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150421-00002996-bengocom-soci
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by kazuo_okawa | 2015-04-21 13:34 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)