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by kazuo_okawa

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新々水俣病訴訟の第一回口頭弁論が2月26日に開かれた。

私は、傍聴・ご支援の呼びかけをこのブログその他で行いましたが、たくさんの方が来て頂き大変嬉しい。

水俣病訴訟を新しく起こしたというと、「ああ、新聞で出ていましたね」という反応があるが、そちらは、特別措置法の適用を求めるものであり、私達の訴訟とは全く違う。
発想が根本的に違う。

かくも水俣病の歴史はなかなか人々に理解されていない。
ここが非常に残念である。

一言で言えば、水俣病の歴史とは、「隠蔽・幕引き」との闘いの歴史である。
先の特措法も幕引きの法律と考えている。
この法律による救済を求めれば裁判その他は求められない。
文字通りこれで最後の法律なのである。

我々は幕引きの法律の適用を求めているのではない。

ひるがえって水俣病の歴史をみればどうか。

①水俣病は、石油化学コンビナート政策という国策の中で生じた公害であり、原因たる有機水銀を垂れ流したチッソに責任があるのはもとより、適切に規制しなかった国・熊本県にも責任がある。
②一方、公害健康被害救済法(公健法)で水俣病と認定された被害者には行政救済が受けられる。
③さらにもう一つ、公健法の認定を受けたものは、チッソが謝罪・救済するという特別の補償協定が結ばれていることからそちらを選択することが出来る。

さて①の責任を認めさすことが難しく、多くの訴訟が低額和解をして訴訟をあきらめる中で、唯一、我々関西訴訟だけが訴訟を継続し、2004年に国県の責任を認める最高裁判決を勝ち得た。

①の裁判の中で、国賠法上の「水俣病」と認められたものは、当然に公健法上の水俣病と認められるべきであるが、こういう当たり前のことも、国らは認めなかった。
結局それを認めさすために再び訴訟が必要となり、2014年最高裁はようやく、国賠法上の水俣病も、公健法上の水俣病も同じだとして、原告らを勝たせた。

そうなると③当然、チッソはもともと約束したことを守るべきであるが、実際にはチッソは無視した。

そこで、本件原告(正確には水俣病患者であった母の相続人が原告)が、チッソに対してもともと約束したことを守れよ、というのが本件訴訟なのである。

わかりにくいかもしれない。
しかし、分かりにくくしたのは実は国なのである。

国は何度も水俣病事件の幕引きをはかった。

一番大きいのは1995年の幕引きであり、多くの訴訟は和解で終わったが、我々関西訴訟のみが和解を拒否した。
そして多くの方のご支援のもと、先の①の判決を得た。
しかし、国賠法上の水俣病はが認められても、それが公健法上の水俣病ではないという、大変おかしな抗弁で、国は頑なであった。
しかしこの②も2013年最高裁判決で、国賠法上の水俣病も、公健法上の水俣病も同じという、極めて当たり前の判決が出たのである。

我々の原告は、②の認定まではいった。
しかし、チッソは認めない。

かくて原因者チッソはもともと認定患者への救済を約束したことを守れ、というのが本件訴訟なのである。
我々からすれば、極めてシンプルな訴訟である。

引き続き皆さんのご支援お願いします。

【追記】

次回期日は、4月30日(木)午後1時半より
大阪地方裁判所1009号法廷です。
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by kazuo_okawa | 2015-02-27 01:11 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
2015年2月18日付け読売新聞朝刊によれば、
「黙秘増加、捜査に波紋」
「虚偽自白防ぐ・アリバイ話さず長期勾留も」
という大きな見出しとともに、近時、被疑者に黙秘を勧める弁護士が増えてきた事を報じている。

黙秘を勧める弁護士が増えてきたことは事実であろう。
しかしこの読売記事は「黙秘にはデメリットもある」と続け、
アリバイをすぐに話せば真相解明が出来たのに黙秘のため解明が遅れたとの検事の言葉や、
黙秘が続けば裁判所から「証拠隠滅の恐れがある」とみなされ、勾留は長引く、との運用を報じている。
そして、可視化が黙秘につながるのは本末転倒だとして検察幹部の言葉を引用しているのである。

書き方は柔らかいが記事全体で、弁護士が行きすぎだ、との印象を受ける。
つまり、弁護士が黙秘を勧めて頑張りすぎたため、被疑者の拘束が続いた、というわけである。

しかしねえ、と言いたい。

アリバイを話して早期に釈放されるのであれば誰だって話す。
しかし、解放されると思って、早々にアリバイを話せば、そのアリバイ自体がつぶされる、そういうことがこれまでに幾つもあったでしょう。

私が駆け出しの頃に控訴審で担当した貝塚ビニールハウス殺人事件もその一つである。
それは、捜査段階で被疑者が、友人と一緒にいたとのアリバイを主張したところ、その友人に対して、何と警察は「一緒にいたならお前も犯人やないか」ととんでもない理屈でその友人を締め上げてアリバイを主張させなかったのである。
こういうとんでもない刑事がいる以上、アリバイの主張時期は大変難しいのである。

またそもそもの問題は、黙秘が続けば裁判所から「証拠隠滅の恐れがある」とみなされ、勾留は長引くとの運用を肯定的に書いていることだろう。

改めていうまでもなく黙秘権は「人権」である。
「人権」というものは、それを行使しても何ら不利益を受けない。
そういうものでなければ「人権」とは言えない。

「黙秘権は使っていいですよ、しかし、その分不利に扱いますからね。」
これで、人権といえますか。

本来、マスコミは権力(司法も権力である)を監視するところにその役割がある。

マスコミのなすべきは、<人権を行使して、それが不利益に解される>という現在の黙秘の運用を批判すべきことであろう。

無批判に、現行の運用を報じているだけでは、マスコミの本来の役割を果たしているとは到底言えないであろう。
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by kazuo_okawa | 2015-02-25 22:50 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)
先日、マジックの腕前もハンパではない綾辻行人氏と、京都のマジックバー「I&I(アイ・アンド・アイ)」に寄る。
音楽の生演奏とマジックが楽しめる店で、京都大学奇術研究会(KUMA)の後輩が働いている。
マネージャーの栗田朋和師はいつもながらにうまいが、その栗田師から「もう見られましたか」と教えられたのが、ジョセフ・バリーの作品である。

私は知らなかったので、早速、その一つを見せて貰ったが、実に面白い。

帰宅してから、スクリプト・マヌーヴァでジョセフ・バリーの作品集DVD「インスクリュータブル」の「レッド」「ブルー」の2巻を申し込んで購入する。

早速その演技を見たが、実に不思議である。

【以下、一つだけ現象をご紹介しますのでご注意】

例えば、バリーは新品のカードの封を切ってジョーカーなどをのぞいて客に自由にシャッフルさせる。
そして受け取ったままのカードをそのまま表向きにしていってカードを記憶するという。
「映画レインマンはみたいに」と。
その後、客に1から52までの数字をいわせる。
客が数字を言う(例えば20)。
カードを揃えて客に渡す。
一方、バリーは別のデックから一枚カードを抜いて、伏せる。
客は渡されたカードを上から数えていき20枚目を引き出す。
それはバリーの伏せたカードと一致する。
(つまりバリーはカードを記憶していた!)

全く不思議であるが、解説を見て驚く。

以下は、スクリプト・マヌーヴァの宣伝文句である。

<マジシャン側から見た彼のマジックの魅力は、何気なさ、大胆さそしてシンプルさでしょう。解説を見ると「こんな単純なことを堂々とやっていたの!?」と驚く場面が少なくありません。つまり指先の器用さに頼らない構造と、それを可能にするオフビートの使い方がとても上手いのです。>

この宣伝文句の通りであり、お薦めのマジシャンである。



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by kazuo_okawa | 2015-02-24 23:12 | マジック | Trackback | Comments(0)
安倍首相の靖国神社公式参拝の違憲性を問う訴訟について、このブログで毎回報告している。
本日(2月23日)、その第4回の口頭弁論が大阪地裁で開かれた。

繰り返しお伝えの通り、中曽根靖国訴訟、小泉靖国訴訟に続く「新々靖国訴訟」であるが、従前と大きく違うのは、小泉靖国訴訟において最高裁判決が出ていることである。
本日の最大のポイントは、その点を意識した原告側の要旨陳述である。

一つは、国立国会図書館が2007年に明らかにした、靖国神社に関する非公開資料「新編靖国神社問題資料集」が国会に提出され明らかになったことである。
ここには、戦後、戦犯合祀は、旧陸海軍の流れをひく厚生省援護局と同神社が協議してすすめたこと、神社側が世論を気にして非公表を希望したことが明らかになり、更には、侵略戦争を実施した罪で裁かれたA級戦犯について、合祀される9年前の1969年に、同神社が「合祀可」としていたことも明らかになっている。

つまり戦後においても、国が靖国神社に大きく関わってきたことが非常に大きなポイントであるが、何よりも訴訟上の意義は、この書証が小泉訴訟の時には全く出ていなかったということである。

判決の判断の元となる証拠が違っていれば、判決の結果が違ってもおかしくない。
実はここが小泉最高裁判決を変えるためにも、極めて重要なポイントなのであり、それが本日の裁判の一番の大きな意義なのである。

もう一つは、平和的生存権の主張である。
小泉訴訟の時もこの主張自体は行ったが、その時代背景が大きく違っていることは、これも改めていうまでもないであろう。

今まさに、戦争準備態勢ともいうべき政策を安倍首相が推し進めている。
靖国神社は、基本的に国のために死んだ軍人を奉る神社であるが、この神社に参拝するということは、これは裏返せば、国のために死ぬ軍人(という靖国神社の思想)を肯定していることになる。
安倍首相がその靖国神社に、公式に参拝することは、戦争準備に入ります、と内外に宣言しているに等しい。

本日、原告側はそのことを要旨陳述して強く主張した。

更に、第2回口頭弁論の時には、裁判所は訴訟進行に厳しく、その時点ではあわや、この4月で結審かとも危惧されたが、そのような事態はどうやら回避された。
(事実上、6月9日午前10時も予定された)

これも傍聴席を満員にするなどして、ご支援して頂いた皆さんのお陰である。

次回、靖国訴訟第5回口頭弁論は、4月10日午前10時大阪地裁202号法廷。
引き続き多くの皆さんの傍聴をお願いします。
(おそらく抽選がありますので裁判所に早い目にお越しください)
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by kazuo_okawa | 2015-02-23 23:56 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

棋王戦、羽生2連敗!

渡辺棋王に羽生名人が挑戦する第40期棋王戦5番勝負で、羽生が2連敗した。
矢倉で四筋から歩の交換を仕掛け、羽生が3七銀と引くのかと思いきや、4五同銀と取り込んだが、すかさず渡辺に1九角成りと香車を取られる。

羽生は駒損したわけだから攻めが続かないといけないが、実際は渡辺が、駒得で有利のまま押し切った。

94手目、渡辺の桂馬の只捨て!
羽生の馬筋を予め遮るまさしくプロの妙技である。
その2手後、96手目で羽生は投了した。

これで羽生は5番勝負でカド番に追い込まれた。
また、渡辺との対戦成績も(羽生から見て)31勝33敗と再び2差となった。
先の朝日杯の決勝戦で羽生が勝ち、1差まで詰めたのに再び2差になったのである。

羽生と50局以上対戦しながら、唯一、羽生が負け越している相手が渡辺である。

だからこそまさしく現代のゴールデンカードと呼ばれる所以である。

一見、羽生の調子が悪そうに見えるが、棋王戦第1局も後手の羽生が横歩取りで9筋を詰める趣向を見せたように、おそらくこの第2局も先手矢倉で4五同銀を試したのであろう。
それも、最大の強敵渡辺を相手にして。

こうなれば、渡辺との名人戦が是非見たい。
その挑戦者を決めるA級順位戦最終局一斉対戦は来週3月1日である。
渡辺は今、トップ2人に1差で追う立場にあるが、渡辺が勝てば同率決戦で、逆転挑戦の可能性もある。

「将棋界の一番長い日」といわれるA級順位戦最終局。
これも今から楽しみである。
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by kazuo_okawa | 2015-02-22 19:37 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
綾辻行人氏は、京大ミス研(京都大学推理小説研究会)出身作家であり、いまや推理小説界の大御所である。

彼は、まさしく「ミスター京大ミス研」でもある。
私は、京大ミス研の創設者(オリメンと呼ばれている)の一人であるが、司法試験受験のため留年していたことから、1979年に入学し京大ミス研に入ってきた彼とは2年間重なっている。

その後綾辻氏は「新本格」と呼ばれる推理作家となり、京大ミス研には以後ずっと影響を及ぼしている。
オリメンから現役生までの全てに通ずる彼こそ、「ミスター京大ミス研」なのである。

私にとって嬉しいのは、その彼が、私を持ち上げてくれることである。

私の学生時代の作品に影響を受けたこと(「ナイト捜し」という作品であり、綾辻氏がその著「綾辻行人と有栖川有栖のミステリジョッキー2」で取り上げて頂いた)と、彼が一回生の時に私がお見せしたマジックに驚いて頂いたことである(これもカズ・カタヤマ「図解マジックパフォーマンス入門」の推薦文その他に書いて頂いている)。

「アヤツジ・ユキト」(第3集)(講談社・2007年8月発行)では、私のことを「数々のアクロバティックな犯人当て小説を発表し、会の創作風土に少なからず影響を与えた」と評して頂いている。

その綾辻氏を、大阪弁護士会の仕事としてインタビューすることになった。
即ち、大阪弁護士会が発行している広報誌「月刊大阪弁護士会」の巻頭インタビュー(「オピニオン・スライス」と呼んでいます)に綾辻氏に出て頂き、私がインタビューすることになったのである。

こういう「仕事」は実に楽しい。

つい先日、懐かしの京大ミス研ボックスでインタビューし、場所を変えて食事。
その後、マジックバーで飲み明かし、ミステリ談義よりも主にマジック談義を交わした。
(綾辻氏は名うてのアマチュア・マジシャンです)

インタビュアーが私ですから、京大ミス研の影響や叙述トリック論、マジックとの関連などとともに、新作の構想など興味深い話を交わしたのですが、残念ながら紙面が全く足りません。
ゲラがあがってから、大幅にカットすることになりそうですが、熱心な綾辻ファンにも喜んで頂けるように構成したいと考えています。

綾辻氏のインタビューが載る「月刊大阪弁護士会」は3月下旬発行です。
合わせて、大阪弁護士会のホームページに掲載しますので、どうぞお楽しみ下さい。

【2015年2月26日追記】
本日、京大奇術研究会(KUMA)OBメンバーと会う。
谷英樹師もムッシュピエール師も綾辻氏のツイートに応答したとの話を聞く。
綾辻氏のツイッターは<ミステリ研オリジナルメンバーのO氏と会食後、マジックバーでマジック談議をひとしきり。ミステリ界もマジック界も狭いことであるよ。>ということだが
確かに、ミステリ界もマジック界も狭い。
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by kazuo_okawa | 2015-02-21 00:38 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
いつも貴重な情報を送って頂く知人Y氏から、昨日、
「さもありなん、という記事です。
政府の言いなりのNHKならば、受信料をとるのは間違っています!」
というコメントとともに送られてきたのが、次のブログです。

「イギリスの新聞紙「Times」がNHKの内部文書を暴露しました。Timesが暴露した文章によると、NHKは安倍政権から南京大虐殺や慰安婦問題などへの言及を禁止されていたとのことです。安倍政権側はNHKに強く日本の保守的な民族主義と政府の立場を反映するように命令し、NHKもそれに従っていたと報じられています。
Timesは「イギリスでは話題になっている情報も取り上げられない」と述べ、安倍政権とNHKが癒着していることの問題性を指摘しました。」(「真実を探すブログ」より)

いやあ、私は全く知りませんでした。

そこで「タイムス NHK」でインターネット検索してみると、何と、出てくるは、出てくるは…。

もとは昨年10月に始まる、安倍首相のNHK言論弾圧事件だったのですね。
これに対してNHK籾井会長が反論するなど結構大変な事件でした。

しかしこれを大手新聞紙は検証・報道したのでしょうか。
ひょっとしたらどこかでしているのかも知れませんが、少なくとも私は記憶にありません。

ときあたかも衆議院解散総選挙前。
この記事がその持つ意味とともに、的確に批評されていれば、安倍首相に対する見方も大きく変わったでしょう。

にもかかわらず何故にこういう「言論弾圧」ともいうべき重大な事件が報道されていないのでしょうか。

安倍首相の言論弾圧とともに、これが大きく報道されていないというそのこと自体が今や大変な言論状況であることを示しています。
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by kazuo_okawa | 2015-02-19 01:54 | Trackback | Comments(0)
棋士(将棋のプロ)の2014年の獲得賞金・対局料ベストテンが2月上旬に発表された。
下記の通りである(日本将棋連盟ホームページより)。

1 羽生善治 名人 11,499(7,281) 2
2 森内俊之 九段 8,374(5,503) 3
3 渡辺 明 二冠 6,684(10,255) 1
4 郷田真隆 九段 2,340(3,453) 4
5 豊島将之 七段 2,160(1,179) 15
6 行方尚史 八段 2,090(1,821) 7
7 三浦弘行 九段 2,089(1,633) 10
8 深浦康市 九段 1,720(1,149) 16
9 佐藤康光 九段 1,643(2,720) 6
10 木村一基 八段 1,634(1,037) 19
(カッコ内は2013年の獲得額/単位は万円、金額は推定。末尾の数字は昨年の順位)

羽生名人が20回目の一位に返り咲いている。
昨年は「名人位」を含む4冠を獲得したのであるから、当然である。
同時に、20年(20回)も第一人者であることに、改めて羽生の強さに驚愕する。

一方、森内九段は、昨年は名人位と竜王位の2大タイトルを失冠したのであるから、残念な一年のはずであるが2位である。
これは以前のブログにも書いたが、竜王戦の獲得賞金が当該年に払われず、翌年に支払われるからである。
それゆえ、昨年の活躍者の一人である糸谷哲郎新竜王がベストテンに入っていない。

そもそも獲得賞金・対局料ベストテンを発表する意味は、その年の活躍度を示すものであるだろう。
そうであれば実際の支払い年ではなくて、獲得した年に反映させる方が、その年の活躍度を示してよいと、私は思うのだが…。

おそらく、竜王位の獲得賞金を昨年の実績に反映させれば、羽生名人の一位は動かないものの、渡辺二冠と糸谷竜王はほぼ同じくらいで二,三位であろう。

それにしても私はいつも思うのだが、(プロ野球やサッカーなどに比して)何故にこういう「頭脳」競技の対価が低いのか。

それは人間の叡智に対してあまりにも失礼ではないかと私は思うのである。

無論、ファンの数が違うといってしまえばそれまでだが、残念なことこの上ない。

【2016年2月6日追記】
2月5日、日本将棋連盟から、2015年賞金ランキングが発表された。
上記に書いた感想はそのまま当てはまる。
1位は羽生名人で当然だが、2位は糸谷前竜王である。
昨年糸谷は、竜王を失冠して失意の年のはずだが…。
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by kazuo_okawa | 2015-02-18 00:07 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

脱原発と改憲阻止

豊中市議会議員、木村真氏の集まりに参加する。

無所属市民派の議員であり、彼の政治姿勢に賛同しているため、地元豊中市の住民として、かねてより応援している。

選挙制度や地方自治に詳しい上脇博之教授が地方自治体の議員に、有能でない駄目議員の存在を嘆いている通り、とんでもない地方自治体議員がいる。

議会での発言が全くない議員が多いことも知られている。

更には、自分自身の地位の保全(つまり選挙で勝つこと)ばかり考え、地元の耳障りの良い事ばかりを述べる議員もいる。

しかし、木村氏はそうではない。
勉強家で、市民の立場で議会で発言し、そして市民のために豊中市、そして日本をよくするために頑張っている。

本日の集まりで目を引いた、木村氏のスローガンが良い。
それが、「脱原発」と「改憲阻止」である。
我が国にとって喫緊の課題あり、全く異議はない。

しかも、国政レベルの問題である。
こういう大きな政策をあげるのが良い。
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by kazuo_okawa | 2015-02-15 21:56 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
優勝賞金1000万円と公開対局で知られる朝日杯は願ってもない決勝戦となった。
この日までにベスト4が決まり、本日2月14日に、準決勝、決勝と3局が
公開対局された。

決勝は伊藤真吾五段を破った羽生名人と
豊島将之七段を破った渡辺二冠のまさしく2強の対決である。
私自身は若手が勝ち上がってほしいとの思いも強く、その点は残念であったが、それだけ2強の壁は厚いということだろう。

決勝戦の駒は、升田第四代名人秘蔵の「虎斑」で、角(角行)の駒に升田がかじった跡があるという曰く付きのものである。
升田は朝日新聞社と縁が深かっただけに朝日杯の決勝にふさわしい名駒である。
そして、升田が何故角を噛んだのかは不明だが、角の働きに噛まざるを得ない思いがあったのだろう。

そのエピソードをもとに、解説山口恵理子女流初段は「この将棋で角の働きが見られるか」と見所を述べていた。

先手は羽生名人。
初手76,後手84で、誰もが矢倉と思ったであろうが、なんと3手目は56歩。
中飛車である。
渡辺も驚いたであろう、この瞬間、渡辺は天を仰いだ。

羽生が準決勝で破った伊藤は中飛車の使い手。
無論、準決勝の時は羽生は中飛車を使われた側である。
何を思ったか、羽生は、その直後の決勝戦で、その中飛車を用いたのである。
こういうところがオールラウンドプレイヤーである。

終盤、渡辺の角が84、93と強烈に二枚並ぶ。
これが羽生陣を睨むのだからその迫力たるや凄まじい。
しかしそのときに、羽生がその角筋を止めるべく、
渡辺の歩頭に香のただ捨ての駒を放つ。
75香!
これによって二枚角を封鎖するわけである。

実に見事な妙手であり、そのとき会場から拍手が起こった。

升田の「呪い」なのか、またしても角は涙をのんだわけである。

そして43桂成りで羽生の「手の震え」が出る。

かくて羽生は連続優勝となると同時に、歴代勝数が3位に躍り出た。
(1位は大山、2位は加藤一二三)
あまりにも見事なバレンタイン・デーである。
(羽生が史上初の七冠制覇したときもバレンタイン・デー)

羽生の強さには形容する言葉が見つからない。
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by kazuo_okawa | 2015-02-14 19:14 | 将棋 | Trackback | Comments(0)