私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa
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<   2013年 06月 ( 14 )   > この月の画像一覧

奥田昌道先生に学ぶ

奥田昌道先生は、京大民法教授を経て、その後
最高裁裁判官になられた方である。

私は、その9期目のゼミ生であり、
言い換えれば、私の人生に影響を与えた「師匠」の一人である。
実際、奥田先生から学んだことは少なくない。

さて何故、奥田先生のことを書くかといえば
先の、雨宮氏のコラムに触発されたからである。

雨宮氏は、正しいことを大声で言う人はウザがられる、と指摘したあと
「人は、たぶん、一方的な主張よりも「迷い」や「ゆらぎ」に共感する」
と述べているのである。

ここで私は師奥田先生を思い出した。

奥田先生は、ゼミにおいて、当時、学生のどんな質問でも
(学生からすれば、どんなに他愛ない質問でも
それを最大限、善意に了解した上で)真正面から受け止められ、
その質問から展開される難しい論点にも指摘して、
(ときには「迷い」「ゆらぎ」を含みつつ)
真摯かつ最善の回答をされたからである。

私は、奥田先生の「迷い」「ゆらぎ」には、大変印象に残っている。
それはあらゆる論点を考えつくすから故なのであるが、
学生の他愛ない質問に、そこまで次々と展開していくのかとの思いも含めて
印象に残っているのである。

しかし、ここが、学者としての良心であり、
実は、それこそ奥田先生から私が学ばせて頂いたことのひとつなのである。

それはそもそも、奥田先生の学者としての謙虚な姿勢が
「迷い、ゆらぎ」に現れ、未熟な学生をすら共鳴させるのであろう。

雨宮氏の言う「人は、迷い、ゆらぎに共感する」という、一場面かもしれない。

雨宮氏のコラムから、私は奥田先生のゼミ時代を思い出し、
そして同時に、我が身を振り返った。

私自身は、今、龍谷大学と大阪府立大学の2つの大学に
出講している。

学生からの質問は大歓迎で、それはそれで楽しいのであるが
いささか「正しいことを大声で」いっていないか、と
我が身を振り返ったのである。

同時に、奥田先生の、考え抜きつつも謙虚である、という
その姿勢は、私も、是非、継承していきたい。

雨宮氏のコラムを読み、つくづくと思う次第である。



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by kazuo_okawa | 2013-06-30 01:58 | 大学あれこれ | Trackback | Comments(0)

雨宮処凛の風速計

定期購読している「週刊金曜日」最新号をパラぱらっとめくる。

「風速計」は同誌のリレー・コラム欄であるが、
本号で、雨宮処凛氏が実に的確な指摘をしている。

正しいことを、大声で言う人は、ウザがられる。

タイプは全く違うが、
斉藤一人氏という「人生訓モノ」を多数発刊している実業家が
「正しいことは、いくつも聞いたら、受け付けない」ということを著してたことを思い出す。

さて、ここ何年か、選挙に関わってきたが、
私が応援する候補の周りに集まる応援者に
いささか「熱心すぎる」人が少なくない。

言ってることは正しい。
全く正しい。
しかしね~、と感じてしまうのであるが、その理由が雨宮氏の指摘でよくわかった。

しかも大抵は、先に述べた、雨宮氏と斉藤氏の複合型なのである。

正しいことを、大声で、そして、いくつも述べる。

皆さん、正しいことを伝える工夫をしましょう。

無論、これは、私自身への戒めも含めてのことであるが。

「週刊金曜日」
いささか堅い週刊誌であるが、皆さんにお勧めしたい。
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by kazuo_okawa | 2013-06-30 00:48 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
先日、SFロマンスの傑作「たんぽぽ娘」について書いた。

私が、「たんぽぽ娘」同様に、若き日に読んで印象に残り
そして今、リバイバル・ブームとなっているのが
J・P・ホーガンの「星を継ぐもの」である。

今や、小説のリバイバルはもとより、
コミックにもなり、コアなSFファンの支持を得ている。

「たんぽぽ娘」同様、自宅の書庫を探してみると
創元推理文庫版を買っていた。
1980年版である。

こちらは司法試験合格後に読んだのかと、個人的には実に感慨深い。

この「星を継ぐもの」はコアなSFであり、
ホーガンが1977年に発表した出世昨である。
SFファンの絶大な支持を得た作品だが、実は、
良質なミステリでもある。
ミステリファンなら、その巨大なトリックには驚かざるをえないであろう。

長編であるため、さすがに今、再読する時間はないが
いつか余裕のあるときに再読してゆっくりと論じたい。

無論、ミステリとしてである。

コアなSFファンには著名な一作であるが
私は、ミステリファンにこそお勧めしたい。
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by kazuo_okawa | 2013-06-29 00:04 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
産経新聞6月27日付け夕刊に
万引き犯写真張り出しの記事が掲載されている。

この事件は朝日新聞が最初に問題化し
私もそのときにコメントした。
その記事については、このブログでも
述べたとおりである。
そして反響が大きかったことも述べた。

朝日は万引き犯といえども写真張り出しには
やや批判的であったが、
今日の、産経新聞は「法律家も見解分かれる」としている。
そして「見解分かれる」法律家の3人の一人として
私のコメントも掲載されている。

すなわち「大阪弁護士会の大川一夫弁護士は
『プライバシー権や肖像権の侵害として、
訴訟が起きてもおかしくない』と指摘」と報じている。

私が説明したのは簡単に要約すれば
「顔写真掲載は、プライバシー権、肖像権の侵害にあたる。
しかし、真に同意していたら、違法性はない。
とはいえ、万引きしたという『負い目』の中で
真に同意したといえるかどうかは問題になる可能性がある。
それを問題にすれば、かつて、未成年被疑者の顔写真掲載で
訴えられたケースがあように訴訟になる可能性はある。」
と述べたのである。

まあ、産経掲載の私のコメントが、私の発言の一部であること自体は
間違いありませんが、ここだけ抜き出すというのはどうなんですかね。

産経記事は、私のコメントの後、顔写真張り出しに批判的な中川彩子弁護士の
コメントを掲載し、その後、次のように続ける。

「一方、人権問題に詳しい伊東秀子弁護士(札幌弁護士会)は
『違法性はない』と判断。『店が警告しているのに万引きしているのだから
顔写真の張り出し自体はプライバシー権の侵害にあたらない。
罰金も民事上の損害賠償にあたる』とみる」

本当に弁護士がこのようなコメントをしたのであろうか。
にわかに信じられない。

本当に、人権問題に詳しいのであれば、このようなコメントは考えにくい。

まず「店が警告しているのに万引きしているのだから」というのは
何ら理由にならない。
これは例えば「万引きすれば、指を詰めてもらいます」と警告していれば
捕まえた万引き犯の、指を詰めてもいいことになる。
こんなことをしてはいけないことは誰でもおわかりいただけるであろう。

警告すれば何でもできるというわけではないのである。
こんなことは誰でもわかることと思うが
ましてや「人権問題に詳しい」弁護士が行う説明とはとうてい思えないのである。

次に「罰金が損害賠償にあたる」というのはそのこと自体はその通りであり、
私も朝日の取材のほか、何度も同じ説明をしている。

しかし問題は、一方が決めた、損害賠償額が
当然にそのまま損害賠償額になるかという問題である。

無論、当然にはならない。

皆さん、町で見かけますよね。
例えば、「違法駐車には1万円頂きます」という表示。
このようにあっても、これはそのまま損害賠償額にはなりません。

無論こういう表示は、警告としては、社会的に許容されており、合法でしょう。
しかし、そのことと、それがそのまま損害賠償額になるかどうかは別問題なのである。

第一、もしも、当然に書かれた金額が損害賠償額になるのであれば、みんな
「違法駐車には1億円頂きます」と書きますよね。

このように、警告と実際に実行するかどうかは別問題なのです。

産経の記事における、この弁護士のコメント部分は、疑わしいのであるが
仮に、伊東弁護士が本当にこのようにコメントしているのなら
その見解は間違っている、と私は思う。


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by kazuo_okawa | 2013-06-28 00:24 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

たんぽぽ娘・リバイバル

「たんぽぽ娘」はロバート・F・ヤングの古典的名作である。
ヒット作「ビブリオ古書堂の事件手帳」で紹介されたためか
「改訳決定版」が、今再び、書店に並んでいる。

昔、読んだことを思い出し、自宅の書庫を探す。
SFなので比較的、すぐに見つかる。

J・メリル編「年間SF傑作選2」に掲載されていた。
初版1967年であるが、私が持っているのは1977年14版である。
1977年ころの私は、ミステリとマジック本をひたすら乱読していた時期であった。
丁度、司法試験勉強に突入する前ですね。
SFも幾ばくは読みあさった。
実に懐かしい。

作品自体は、超短編なのですぐに読める。

「たんぽぽ娘」のジャンルは,SFであり、ミステリでもあるが
広く人気があるのは素敵なロマンスだからである。

本日、さあっと読み直したが、さすがに素晴らしい。
とはいえ私が30数年経っても印象に残っていたのはミステリ的部分である。

私は、何らかの「意外性」のある作品を広く「ミステリ」と解している。
この作品は、言わば「同一人物トリック」であるが
その驚きとハッピーエンドが心地よい読後感をもたらし、
そのため30数年を経てもその部分は覚えていた。

実は主役の一人が法律事務所を開業しており
そしてヒロインは秘書なのだが、
それは本日読み直して知り、むしろ主要部分以外は
ほとんど覚えていないことに驚いたものである。

とはいえ名作であることには違いない。

すこしばかりネタバレしましたが、お勧めの一作です。
是非お読みください。
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by kazuo_okawa | 2013-06-27 00:13 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
東野圭吾のファンである。
乱歩賞第一作から注目した作家であるが
私自身はとりわけ「魔球」から惚れ込んだ。

以後は、発行ノータイム購入である。

ガリレオ・シリーズも好きである。

そこでテレビのガリレオである。

この4月からのテレビ・ガリレオ。
東野ファンとしては、すべて録画している。

しかしながら、いつでも見られるという録画の弱みと、忙しさで
実際は、なかなか再生して鑑賞できない。
にもかかわらず、原作に忠実でない、などという批判は
伝わってくる。

そして、何作か録画を見たが、まさしく批判の通りであった。

やはりひどいですね。
原作のイメージを変えすぎです。

ヒットした小説とその映画化。

私は、映画は、いくらがんばっても、
活字ストーリとしては小説に勝てるはずはない。
映画化はまずその点を自覚すべきと思っている。
つまり、映画化で優位に立てるのは
まさしく「映像」と「音楽」である。

例えば、松本清張「砂の器」とその映画化・野村芳太郎監督の
同名の映画である。
これは、原作も素晴らしいし、映画化もヒットした。
その成功の要因は野村監督が、映画とは何か、を知っていたからである。

映画「砂の器」は、放映時間の関係上原作を大きくカットしたところもあるが
何よりも、映像の美しさと音楽が秀でている。
これこそ映画であろう。

公開間近い「真夏の方程式」が期待を裏切ることの無いように
感想を述べた。

今から楽しみである。
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by kazuo_okawa | 2013-06-26 02:01 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
週末、たまったダイレクト・メイルを見る。

その中に、マジックランドからのメイルがあった。
マジックファンである私にとってはカラフルで実に楽しい。

マジックランドは、知る人ぞ知る、日本では有数の老舗のマジックショップである。
私は東京へ仕事で行ったとき、時間があれば必ず立ち寄る。
マジックの表現力(あるいは人間力)にあふるる
オーナー・ママさんとの会話は実に楽しく、ママさんの
お勧めの商品(つまりマジックのネタです)はついつい買い込んでしまう。

マジックランドに限らず
マジックファンにとって、マジックショップからの
ダイレクト・メイルはそれ自体楽しみのひとつであるが
ひいきのショップからのメイルはなおのこと嬉しい。

つまり送られてきたメイル(広告)を見て、マジックのj内容を想像し、
そして、トリックを想像し、
あるいは、自分が演ずる場面を想像する。

実は、良い宣伝(カタログ)はそれ自体で、十分に楽しめ
また、読む人を心地よくさせるのである。

正直なところ、久々に、マジックのダイレクト・メイルを見て
ワクワクしたのです。
(最近、多忙すぎるのですかね…)

思えば、我が法律事務所も、この春「事務所報」第2号を発刊しましたが、
マジック・ランドのカタログのように
読む人を、それだけで楽しめさせる、そういう事務所報でありたい、
人を楽しませるものでありたい。

このように思っています。
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by kazuo_okawa | 2013-06-25 01:01 | マジック | Trackback | Comments(0)
日経ビジネスの「監視社会」記事について先日書いた。

記事自体は大変良い内容であり
皆さんにも一読をお勧めしたい。

隅々まで行き渡る「監視社会」の現状を知ることは
行き過ぎた監視の問題点を論ずる上で
何よりも重要だからである。

しかし、記事の中に「暮らしやすい監視社会」への道として
「品行方正に生きる」とある。

これにはにわかに賛同しがたい。

このように言えば誤解を生むかもしれない。

品行方正に生きることのどこが悪いのか、
下品に生きよ、とでもいうのか、と。

品行方正に生きることは、無論、道徳的は正しい。

しかし、人は時にはハメをはずしたいこともある。
そして、それもこれも含めて、人は人なのである。

それが、監視されているから「品行方正」でなければならない、
というのは、どうなのか。
これほど息苦しく窮屈な社会はないであろう。

品行方正に生きよ、というのは、それ自体は決して誤りではないが
無批判には賛同しがたいのである。

そもそも「品行方正」とは何なのか。
そもそも「品行方正」は誰が判断するのか。

今や定番となった毎週金曜日の官邸前デモ。
その表現方法には、中には「下品」と思われるものあるであろう。

いや、反政府・反権力の意思表示自体が、
政府・権力にとっては「品行方正に欠ける」とも言われかねない。

品行方正に生きよ、という言葉には、
決して無批判に応じてはならないのである。



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by kazuo_okawa | 2013-06-21 00:51 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)
「日経ビジネス」2013年6月17日号の特集は
「監視社会」である。
その最先端の状況と問題点を報じている。

表紙自体が、監視カメラと顔認証技術により
人が監視されている様子を示している。

この特集に私は協力した。

最新の監視社会技術を広く知ってもらうことは
何よりも重要と考えたからである。

監視カメラに撮影されずに町を歩けないことや
最先端アメリカの様子などは
ある種の不気味さを感じるであろう。

我が国では、ややもすれば、「お上」依存意識が残り、
安心安全のための監視を容認する傾向にある。

そしてそれは「規制無き監視」を容認しかねず
息苦しい社会を導きかねない。

私は監視社会には常に、批判的に見るべきと思っている。

特集記事は、最後に、ビジネスに結びつけるなど
いかにも日経らしいが、全体としていい記事である。

また、止めようのない監視社会において
社員に「品行方正に生きよ」とすすめるなど、
いささか問題が無いわけではないが
まずはお読みいただきたい。

私のコメントも少しばかり出ていますので。
(無論、取材では、一杯、喋ったんですよ)
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by kazuo_okawa | 2013-06-17 23:18 | 情報・プライバシー | Trackback | Comments(0)
大阪府警の不祥事が次々と明るみに出されている。

大阪府警堺署の留置場で起きた
実に怪しげな事件。

勾留中の被疑者が「暴れた」として
堺署の警察官が「暴れた」人物を「逮捕」したのだが
その警察官らの調書が書き換えられていたことなど
連日、報道されている。

さらに朝日新聞6月11日夕刊の報道では
証拠品すら警察官が捏造した疑いがあるという。

強大な権力を持つ警察がこういうデタラメなことをしていたのでは
この国の秩序も人権もとうてい守れないであろう。

この事件は徹底的に調査し
今後、こういう事態が生じないような枠組みを
真剣に構築しなければならない。

ときあたかも、私が講座を持っている
龍谷大学法学部において、
去る6月6日に、特別ゲストとして
原田宏二氏をお招きした。

原田氏は元北海道警察所属であり
道警本部長までのぼりつめられた方であるが
その後「警察裏金」を知り、その不正を内部告発した。

警察裏金事件として覚えておられる方も多いであろう。
原田氏はその後、道警はやめざる得なくなったが、
退職後は現在にいたるまで、警察の健全化、
透明化、民主化のために活動されている。

警察官としての実体験もお持ちゆえ
その講演には説得力がある。

しかし、現在も警察の腐敗は続いているという
原田氏の指摘には、おそらくは半信半疑の学生もいたに違いない。

ところが、この講演と平行するように
報じられた一連の、大阪府警の不祥事疑惑をみれば
誰しも原田さんの指摘にうなずかれるに違いない。

ところで、原田さんの内部告発は大変勇気のいることである。

とりわけ、本部長の地位までつかれ、
裏金に関与するところまでこられただけに
大変だったろうと想像する。

そんな原田さんの生き方を見れば
さぞかし剛胆な雰囲気の方と思われるかもしれないが
実は、常にニコニコとされ、講演もユーモアたっぷりの
すごく楽しい方なのである。

「闘いは楽しく」という言葉があるが
相手が大きくて、大変な闘いほど
長く闘うために必要な姿勢である。
原田さんの生き方や、スタイルその姿勢は、私も是とも非学びたい。

さて、その原田さんが、新著「警察崩壊」(旬報社)を発行された。
警察の腐敗を正すべく書かれた書物であり
内容は大変興味深い。

皆さんに、是非ともお勧めしたい。
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by kazuo_okawa | 2013-06-12 01:22 | 大学あれこれ | Trackback | Comments(0)