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by kazuo_okawa
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カテゴリ:将棋( 290 )

王座戦、羽生敗れる!

羽生王座に若き中村大地六段が挑戦する将棋王座戦5番勝負は、中村2連勝のあと、羽生が一勝を返した第4局。
羽生がもしも勝って2勝2敗となれば流れは羽生に行くであろうから、中村にとっては負けられない大一番だった。
それを中村が制し、新王座誕生となった。

中村は、周到に研究し用意した作戦をとり、乱戦を制した。
見事の一言に尽きる。

このシリーズは第一局が全てであろう。
まだ互角の場面で羽生が投了したのは、ある意味で衝撃的だったが、これは、前期佐藤天彦に敗れた名人戦第二局を思い起こす。
「羽生時代の終わりの始まり」を改めて感じさせる一局であった。
無論、この羽生が次の竜王戦にどう戦うのかは非常に楽しみである。
何せ七大永世タイトルが掛かっている。
興味は尽きない。

これで20代タイトルホルダーが3人!
「最強羽生世代」はついに羽生の一冠のみとなり、「羽生世代」は終わったと言えるだろう。
さらには藤井聡太四段世代の躍進など、世代対決も見逃せない。

時代の変わり目は、ある意味で「戦国時代」である。
現に複数タイトル保持者は、渡辺二冠(竜王、棋王)のみとなった。

誰が次代を制するのか、実に興味深い。

【追記】
自宅への帰路、日本将棋連盟アプリで本日の棋戦を検索すると、豊島八段が王将リーグで斉藤七段に勝利している。
今期棋聖戦の挑戦者にもなった斉藤に完勝である。実に強い。
ただ一人負けなしの連勝である。
名人への挑戦を決めるA級順位戦でも負けなし。
棋王戦挑戦者トーナメントでも勝ち続けている。
この勢いだと、王将戦、棋王戦、名人戦と連続挑戦もあり得るだろう。
豊島ファンとしては大いに楽しみである。

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by kazuo_okawa | 2017-10-11 20:59 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
新しくタイトルに昇格した叡王戦の予選が進められているが、9日、その四段戦で藤井聡太四段が決勝に勝利し、本戦出場を決めた。

今年度優勝の可能性のあるのは、この叡王戦とNHK杯、いずれも中継が入るという特徴があり、そういった棋戦で勝ち上がったところに彼の強さ、持っている運というものを感じる。

とりわけ、四段戦準決勝の相手佐々木大地四段には初対局で敗れた相手である。
その相手にきっちりとリベンジしたのである。

しかし内容は、佐々木四段が勝勢であった。
(専門的には実際に勝ち筋があったという)
ところが終盤、佐々木の一瞬の緩手をとがめて一気に逆転し、そしてそのまま詰ませた。
何かゾクゾクするような切れ味である。
終盤に強い藤井の魅力を存分に生かした名局であろう。

そして同日行われた 藤井四段対杉本和陽四段の対局も、終盤杉本の優勢の部分がありながらやはり逆転して勝利した。
将棋は逆転のゲームであり、だからこそ、見ていて面白い。

画面に映る敗者の姿が胸を打つ。

藤井はこれでベスト16の本戦入りである。
強豪相手にどのように闘うのか、今から大いに楽しみである。

【12日追記】
本日の報道ステーションで、連勝ストップ後の藤井聡太を特集していた。
こういう特集は嬉しい。
もっとも、キャスターは連勝ストップ後、藤井は6敗して苦しんでいる、というものだったが、その相手はいずれも実力者であり、驚くに当たらない。むしろ本文に書いたとおり、順調に伸びている、と評するべきだろう。
現に本日、順位戦で無傷の5連勝を果たした。

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by kazuo_okawa | 2017-10-10 19:30 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

王位戦、王座戦と調子の悪かった羽生二冠であるが、最後に出てきた。

ひふみん引退、天彦PONANNZA戦、藤井四段の活躍、と話題の多かった2017年将棋界であるが、最後の最後に、やはりこの人が出てきた!

羽生が松尾との挑決戦を制し、竜王戦の挑戦者と決まったのである。

羽生が永世7冠(羽生は7大タイトル中、6つの永世保持者である)をかけた闘いになる。
2017年の掉尾を飾る素晴らしいタイトル戦であることは違いない。

昨年の挑戦者交代事件という不祥事、一組トーナメントで羽生はその被害者三浦への勝利、その流れからすると、羽生が挑戦者とならなければおかしい。
いや、ファンの期待通り挑戦者となったことが素晴らしい。

今期竜王戦、羽生の永世7冠が実現するだろう。


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by kazuo_okawa | 2017-09-08 22:48 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
去る8月2日の名人戦順位戦B級2組は村山慈明七段に先崎学九段が不戦敗した。
その先崎が、8月10日、一身上の都合で来年3月末まで休場すると発表した。
体調が理由なら心配である。

先崎九段はエッセーなどの執筆でも知られる人気棋士である。
その休場の理由は何かとネット上のうわさも飛び交った。

その先崎が今期、将棋ペンクラブの最優秀賞を受賞した。

私が以前ブログに書いた日経の心打たれる先崎の観戦記が受賞したのである。
この観戦記は名文であった。

先崎の受賞は素晴らしい。
同時に棋士は対局が全てである。
先崎には是非元気で復帰してほしい。

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by kazuo_okawa | 2017-09-06 23:20 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

解説が「羽生さんのミスですね!」と言ったのには驚く。
絶対王者羽生は、急所ではむしろ相手のミスを誘い勝ってきたからである。
菅井王位誕生により「絶対王者羽生時代の終わりの始まり」と書いた。
…と書いたものの、本音としては、絶対王者にいきなり崩れてほしくない、という気持ちもあった。


第65期王座戦五番勝負、羽生善治王座 対 中村太地六段の 第一局が本日行われた。
夕食休憩前、中村の飛車・角は封じ込められ、アマチュアの私が見ても羽生有利。


解説の中田功七段は「8時半から9時までの間に羽生さんが勝つでしょう」と予言していた。


しかし、「夕食休憩」が魔物であることはこれまでのタイトル戦で実証済みである。
しばし、夕食休憩後「逆転」が起こるのである。
無論、多くの場合、羽生が「羽生マジック」を見せて逆転してきたのであるが…。


そして、その夕食休憩後である。
解説中田によれば「羽生さん、ミスしました。休憩時間入れて99分考えてミスしました」と断言する!
現に中田の予言した「8時半から9時までの間に羽生さんが勝つ」ことはなかった。
即ち中村逆転。
しかし将棋は本当に「逆転のゲーム」である。
そのまま、中村が勝ちきれないところから激闘となった。
こういう流れでも、昔の羽生は強かった。

しかし、結局は中村の勝利。
終局はほぼ午後11時である。
解説屋敷九段は「決して諦めないことですね」と本局を振り返った…。
本局の教訓は確かにそれに違いないが…。

う~ん。
はっきり言って何かすっきり来ない。
何というか、どんな王者もやがて敗れるときがくる。

「絶対王者羽生時代の終わりの始まり」であることは間違いないだろうが、その、羽生を破る若き主役にはスカっと勝ってほしいのである。
中村は勝つには勝ったがスカっとしない。

スカっと勝利していたら、私は、中村王座誕生と確信を持って予想できたのだが…。

こういう流れだと、まだまだ王座戦は読めない。

【9月6日追記】

スカッとしないのは、「羽生王座にしては珍しい判断ミス」(行方八段)の上、投了図はポナンザの評価値でも(わずかマイナス128にずぎず)ほぼ互角であることからここで投了するのか、という驚きの故もある。


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by kazuo_okawa | 2017-09-05 23:36 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

菅井新王位誕生!

菅井竜也七段が羽生三冠を4勝1敗で下し、見事に新王位となった。
若くから有望視され、菅井流と呼ばれる斬新な趣向がその天才性を表していた。

その菅井新王位誕生の意義は将棋史の上でも極めて大きい。

一つ目は何といっても、絶対王者羽生を昨年の佐藤天彦に続き、20代棋士が破ったということである。
「羽生時代の終わり」が始まっていることを、改めて明らかにしたことだ。

二つ目は、コンピューターソフトAIの台頭により、AIの影響で振り飛車は不利、と言われる中、むしろ斬新な菅井流を発揮し、振り飛車を駆使して勝利したということだ。
これが素晴らしい。
ある意味でこれが一番の意義と言えるかもしれない。
だからこそ、まだまだ将棋は分からない、ともいえる。

そして最後は、関西の復活!
関西の視点から見れば、久保王将に続き2つ目のタイトル奪取である。
おおむね関西の棋士を応援している私としてはこれが嬉しい。

いやあ、本当に嬉しいですね。

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by kazuo_okawa | 2017-08-30 18:40 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

豊島八段、驚愕の強さ!

ニコ生タイムシフトで8月26日に行われた叡王戦の豊島八段の対局を見るが、驚愕である!

一局目、脇健二八段、あの脇システムの脇である。
戦型は相掛かり。
先手脇が35歩と突っかけたときに豊島は応じず、33から24銀!としたのが凄い。
その銀が35,46と繰り出して完勝!

二局目、富岡八段、あの富岡流である。
角替わりで後手富岡が86歩と飛車先をつっかけたときに、
これも応じず何と豊島24歩!富岡87歩成、豊島23歩成となるが、
何とこれが先例が一局あり、研究家豊島からすれば研究の範囲だろうというからさらに凄い!
(解説、聞き手も知らず豊島の手に驚いている!)

かくて、豊島は持ち時間わずか4分の消化で完勝!

いやあ、強い!
豊島のタイトル奪取も近いだろう。

豊島ファンのみならず、観将ファンは必見の将棋であり、お薦めです。

【8月30日追記】
豊島八段は、本日、A級順位戦で佐藤康光九段に勝利し、ただ一人全勝である。
その内容も見ていてスリリングで面白い上、その持ち時間の使い方から見て、おそらく研究か読み切っていると思える。
強い!
豊島ファンとしては実に嬉しい!!

【9月22日追記】
更に順位戦で、ライバル稲葉八段に勝利し、ただ一人4戦全勝である。
将棋の内容も抜群に強い!
この勢いを見るならば名人戦挑戦者は豊島八段だろう。
佐藤天彦名人との対局はこの上ない至高のシリーズである。
いや、あまりにも気が早いか!


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by kazuo_okawa | 2017-08-28 19:51 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

豊島八段、貫禄の勝利!

将棋界のスーパールーキー藤井聡太四段は連勝ストップ後も快調であるが、本日、公式戦で初めてA級棋士と対局した。
豊島将之八段であり、豊島贔屓としては楽しみなことこの上ない。
舞台は第43期棋王戦挑戦者決定トーナメントである。

藤井は、先手番では千日手すらなく全勝が続いているという。
振りごまの結果、藤井の先手と決まったから、この記録が延びるのかという点でも興味深い。

戦型は角替わり腰掛銀、後手番豊島の右桂の繰り出しが気持ち良い。
藤井が桂先の銀で受けたとき、46手目豊島は88歩と手裏剣を放つ。
豊島の桂が浮いているのでどうなのかと思うが、同玉のあと、なんと75銀!
藤井の歩頭というとうてい思いつかない一手であり、こういうところが最近の豊島将棋の魅力である。

藤井は受けるよりなく、千日手!
藤井が初めて、先手番で勝てなかった!

先後入れ替わり、再び角替わり腰掛銀。
藤井が馬を作り面白い将棋だったが,A級豊島が貫録を示して勝利した。
藤井という超天才を見るのはそれはそれで楽しいが、しかし迎え撃つトップ棋士が壁にならなければ面白くない。
実に素晴らしい対局でした。
【9月15日追記】
昨日、藤井聡太四段は順位戦で勝利し、これでC2負けなしの4連勝である。解説が、先手ではデビュー以来負けなし、と説明していたが、この豊島戦後も藤井四段は先手では負けなしである。

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by kazuo_okawa | 2017-08-24 22:20 | 将棋 | Trackback | Comments(0)
第58期王位戦七番勝負の第4局、羽生善治王位に挑戦している菅井竜也七段が3勝目をあげ、通算成績を3勝1敗にした。
これで王位奪取の可能性が大いに高まった。

一日目、(東京からの帰路連盟アプリにアクセスして)菅井が早々に馬を作っているのに驚いたが、初手から見ると、二手損の戻り飛車という凄い内容である。
過去3局はいずれも「ゴキゲン3間飛車」
菅井はこの戦法は、対羽生以外には指していない。
いわば羽生専用の3間飛車であり、研究の戦法だろう。

そして重要な4局目、ついに得意の中飛車に振ったのだが、羽生も飛車を振ると、それも予想していたかのように手損しながら居飛車に戻したのである!

一日目に有利になり、そして完勝。
いやあ、実に見事である。

「我々の世代は子どものころから、羽生さんが絶対王者。その羽生さんとこうして対局できること自体が嬉しいが、その気持ちでいる限り勝てない」という趣旨の感想を述べたのは、先に羽生棋聖に挑戦して敗れた斉藤慎太郎七段の言葉である。

菅井も同じ趣旨の言葉を述べていたが、同時に勝つために何が必要かを、この棋聖戦を目の当たりにして考えたであろうことは想像に難くない。
今年に入って、タイトル戦の挑戦者は全て関西勢である。
千田翔太六段(棋王戦)、稲葉陽八段(名人戦)、斉藤慎太郎七段(棋聖戦)、と菅井のライバルでもある関西若手が連続して挑戦したことは菅井にとっては刺激になったろうが、同時に彼らの挑戦(と失敗)を見てきた上で、そして、そのアンカーの挑戦者ということも大きいだろう。
何よりも師匠格の久保利明王将の誕生も大きいに違いない。

勝負師には、間違いなくこういう運の強さも重要なのである。
第5局、今から大いに楽しみである。

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by kazuo_okawa | 2017-08-23 19:41 | 将棋 | Trackback | Comments(0)

15日、おそらく多くの方がお盆休みであるだろう日にAbemaテレビが生中継をした。
王位戦予選で、スーパールーキー藤井四段が板谷一門の先輩コバケンこと小林健二九段に挑む。
コバケンはタイトルこそとれなかったが、谷川時代の名脇役である。
彼は、一門の後輩にして天才藤井との初対局に、予選であるにもかかわらず着物姿で臨む。
コバケンの気合が見て取れる。

しかし藤井の将棋が良い。
観戦していて面白く実に魅力的である。
隙あらば攻撃を仕掛ける。
矢倉模様から、後手番藤井が早くも65桂と跳ねる。
超現代将棋である。
ここからの仕掛けが面白い。
終盤もコバケンの角取りを無視して攻める。
終盤力は藤井の武器であり、見事に勝利した。

勝利後のインタビュー力の素晴らしさはこれまでも何度も指摘されている。
この日も将棋の質問のみならず、「15日終戦記念日に何を思うか?」といった難しい質問にも藤井は「平和な時代だからこそ将棋が楽しめる」とそつなく答えた。

感想戦の後の駒の片付けの際に、コバケンがさりげなく藤井に話しかけた会話がいい。
板谷一門の先輩の優しさを感ずると共に、一門の期待が伺える一瞬である。
こういうところが、観戦将棋の魅力でもある。

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by kazuo_okawa | 2017-08-16 13:02 | 将棋 | Trackback | Comments(0)