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by kazuo_okawa
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カテゴリ:情報・プライバシー( 50 )

監視カメラの基本的視点

すでにブログでお伝えしましたが、去る9月9日大阪弁護士会主催で【監視カメラで逮捕される!?電子情報社会の捜査活動とプライバシー】と題する市民集会を開催しました。
事務局からの正式発表によれば66名参加頂いたようです。
有難うございました。
下記は、当日、私がパネリストとして話した骨子です。
ご参考にして頂ければ幸いです。

1,警察の監視カメラによる監視は、映される人のプライバシー権を侵害する。
2,西成監視カメラ訴訟大阪地裁判決は、そういう視点から、一定の例外(大阪地裁5要件)のみ監視カメラの監視を許容し、録画は許されないとした。
3,最近の動きとして警察が直接監視するのではなく、行政を介在し、要項を作るだけで行政設置の監視カメラが増えている。いわば実質的に、警察の下請け化になっておりこれは問題である。そもそも苦肉の策と言われる大阪地裁五要件(司法判断)を実質的に無視している、ともいえる。
4,警察は市民を監視する。それは西成監視カメラ事件で明らかになった。すなわち府警側証人が暴力団事務所の場所を答えられなかったり、カメラによる犯罪検挙の例を答えられなかった。一方、西成署内のカメラ設置地図には釜ヶ崎解放会館など運動事務所の記載がある。
5,西成監視カメラ撤去判決が確定したあと西成署はどうしたか。撤去したが、場所を変えて再び設置した。このことも、司法の軽視であり、そこに警察の姿勢がうかがえる。
6、警察を無批判に信用するというのではなく、<権力は濫用する、だからチェックシステムが必要だ>という視点に立たなければならない。
7、行政から警察への録画提供時にチェックしえない。おそらく右から左に提供するだろう。同様に提供後の利用についてもチェックできない。
8、むしろ警察そのものを監視する第三者機関が必要である。当面、監視カメラの利用に限って、提供後、警察がどのように利用したか、あとからチェックするシステムが必要である。
 現状、公安委員会があるという人がいるが公安委員会では機能を果たさない。例えば留置施設視察委員という制度があるが、大阪の公安委員会は大阪弁護士会推薦の弁護士を選任せず、府警の好む弁護士を一本釣りしている。この例を見れば十分に監視機能を果たしていないことが分かる。
9、犯罪を発生させないためには、副作用の大きい監視カメラに頼り切るのではなく、貧困・格差社会・教育問題など大きな観点から議論する必要がある。


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by kazuo_okawa | 2017-09-13 19:38 | 情報・プライバシー | Trackback | Comments(0)
覚せい剤使用の疑いで逮捕された歌手の逮捕直前に乗ったタクシー車内の映像が、テレビの情報番組などで公開されて、インターネット上で物議を醸した、という。

映像は、タクシー会社か運転手が提供したものとみられ、ネット上では「プライバシーの侵害になるんじゃないか」「どこのタクシー会社だ?」「犯罪捜査以外に第三者に渡していいものか」といった疑問・批判・苦情の声が多数あがり、当初担当者は「(映像提供が)どういう法律に違反しているか、はっきりいえない」とのべていたらしいが結局タクシー会社が謝罪したという。

憲法13条が保障するプライバシー権の侵害ゆえ謝罪は当然であるが、批判が集中するまでは問題と思っていないのであるから、日常的なことなのだろう。
そのことが怖い。

批判・疑問の声を上げたというネット民が正しい。
そこかしこで、勝手に人の映像を撮りまくっている今日。
むしろこういうプライバシー権を大事にする感覚が当たり前になってほしい。

街頭での監視カメラで自分を写された労働組合委員長がその映像の情報公開請求を求めて拒否され、その拒否処分の取り消しを求めた訴訟。
ついに先日上告しました。


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by kazuo_okawa | 2016-11-30 20:51 | 情報・プライバシー | Trackback | Comments(0)
家庭用防犯カメラについて、フジテレビ系「特ダネ!」からの取材についてはすでにブログに書いた。

監視カメラ撤去訴訟や顔認証問題などに取り組んできたからか、顔認証万引き防止システムについても相談されることがある。

顔認証万引き防止システムとは、予め「万引き犯」の情報を入力しておいて、「その人物」が来た時に店側に知らせるシステムのことである。
そういう万引き犯が来店したかどうかの確認を、顔認証システムによって、機械が判断してくれるところに店側にとっての便利さがある。
しかし、これが間違った入力(?)などの場合に被害を及ぼす。
具体的には、顔認証万引き防止システムの冤罪に悩む人たちだ。

顔認証万引き防止システムが、万引き防止のために、一定の役割を果たしていることは事実だろうが、その冤罪に悩む人もいる。

相談される方の多いことから、そこでその法的問題点をまとめて、ホームページにアップました。
皆さんの参考にしてください。
また、法律家の方などご意見を頂ければ幸いです。




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by kazuo_okawa | 2016-09-06 19:55 | 情報・プライバシー | Trackback | Comments(0)
先にフジテレビからの防犯カメラについて取材のあったことをブログに書いた。

それがきっかけというほどではないが、インターネットを見ていると、とある大学教授が、ネット上、防犯カメラの許容性を解説する中で、私たちが担当した西成監視カメラ撤去訴訟判決を紹介していた。
しかしその解説は中身が間違っていた。

同教授は次のようにまとめる。
「大阪府警は昭和41年に大阪市西成区あいりん地区(釜ヶ崎)に監視カメラ2台を設置、昭和58年までにさらに13台増やしたのに対し、周辺住民ら12人が大阪府にその撤去を求める訴えを大阪地裁に起こしたもので、裁判所は、犯罪予防の段階は、一般に公共の安全を害する恐れも比較的少なく、録画する必要も少ないのであって、このような場合に無限定に録画を許したのでは、行動の自由を保障した趣旨を没却し、特段の理由のない限り、犯罪予防目的での録画は許されないとして、録画している監視カメラの撤去を命じました。」
最後の部分が間違っています。

大阪地裁が理由中で「録画が許されない」と判断したのは事実である。
しかし、録画したから、監視カメラの撤去を命じたのではない。

この教授のまとめ方だと、まるで録画しなければ大丈夫のように思えるが、無論、違う。

同大阪地裁は、録画は許されない、とする。
しかし録画がされていなくとも監視カメラの監視はプライバシー権を侵害するので一定の要件を満たしたときしか許されない。
しかしある監視カメラはこの要件を満たしていないから違法であるとして撤去を命じたのである。

録画していなくても違法な場合があることが重要なのである。



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by kazuo_okawa | 2016-08-31 19:19 | 情報・プライバシー | Trackback | Comments(0)
西成監視カメラ撤去訴訟をはじめ、日ごろ監視カメラの問題点を訴えているからであろう、
フジテレビから取材を受けた。
聞けばフジテレビ系朝八時からのテレビ番組「とくダネ!」(小倉さんがキャスターの番組ですね)で「家庭用防犯カメラの実態」について放送するという。

そこで家庭用防犯カメラの設置の注意点や、カメラ映像で捉えた映像に移る事件の犯罪名、ひいては放送の際の注意点など幅広く取材を受けた。
取材協力者として、私大川の名前も出るそうなので見ていただければ嬉しいですね。

放送は、大きなニュースがなければ明日9月1日だそうです。

【9月1日追記】
録画を見たが、家庭用防犯カメラから、いくつもの悲しい「犯罪」が見えるところが色々な意味で考えさせられる。いい企画である。
私が登場したのは、立川談笑師の「防犯カメラの設置に詳しい専門家に聞いてみました」としてフリップが出た場面である。
そのフリップには
「防犯カメラの設置についての法律はない」
「基本的には他人の敷地は映さない」
「公道に配慮して自分の敷地内のみを映す」と出ていた。
これを見た私の連れ合い曰く、「専門家でなくとも誰でも言えるコメントね!」
(は、は、は。もっと色々と説明したのですが…)




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by kazuo_okawa | 2016-08-31 18:01 | 情報・プライバシー | Trackback | Comments(0)

「爆笑問題」の抵抗!

4月1日夜に何げなくテレビ朝日系の番組を付けていたらお笑いコンビ「爆笑問題」が高市早苗総務大臣の電波停止発言を取り上げて、笑いのネタにしていた。

高市早苗総務大臣の電波停止発言など、全く論外のひどさなのだが、「爆笑問題」はこれを「お笑い」で皮肉っているのである。
つまり、これからは、閣僚がテレビをずっと見ていて、これは駄目、これはいかん、などとテレビをチェックすら有様を面白、おかしく演じて、笑わせる。
しかしそれは同時に非常に気持ち悪い世界であり、見事な風刺となっている。

テレビ界の中枢にいる「爆笑問題」がこのような風刺をするということは、おそらくテレビ界自体に、高市早苗総務大臣の電波停止発言に納得していないのだろう。

高市早苗総務大臣に対するジャーナリスト・グループなど多くの批判はあったが、テレビ局自体があげて批判はしていない。
真正面からの批判は無く沈黙している。

そんな中でのお笑いによる風刺なのである。
なにやら今は、江戸時代か、と思えてしまう。

インターネットで調べると「爆笑問題」は他でもこの、高市早苗総務大臣の電波停止発言を批判しているようだ。
無論、お笑いであるが次のようなギャグを飛ばしたらしい。
(高市早苗総務大臣に)「お前の顔が電波停止、モザイクかけるぞ」

「爆笑問題」なかなかである。



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by kazuo_okawa | 2016-04-02 11:21 | 情報・プライバシー | Trackback | Comments(0)
本日、マイナンバー・ホットラインを行う。

「週刊金曜日」その他宣伝していたメディアには感謝したい。

ホットラインを担当して感じたことは二つある。

一つは、現在のこの日本で、マイナンバー法の本来の目的を超えて、広くマイナンバーを聞くことが、蔓延しているということである。
例えば、ホットラインの相談に
「マイナンバーを知らせないのなら、給料を払わない」
「マイナンバーを知らせないのなら、派遣切りをする」
というのがあった。

当然許されない。
こんなことは改めていうまでもないだろう。
にもかかわらず、こういう違法が、蔓延しているのである。

もう一つは、マイナンバー制度に疑問を持っている人が相当多いのではないかということである。
このホットラインの宣伝媒体が、マイナンバー制度に疑問をもっている媒体であるということを捨象しても、相談者の全てがマイナンバー制度に疑問を持っているということは、日本中で多くの人がマイナンバー制度に疑問をもっていると推察される。
ならば、民主主義からしてもこのような制度はやめるべきであり、そういう問題点を大手マスコミは報ずるべきである。

ときあたかも、斉藤貴男「マイナンバーが日本を滅ぼす」という著が新発売された。
この著の中に、官僚が、大手マスコミを取り組むくだりが書かれている。
マイナンバー制度に大手マスコミが批判しないのは、この斉藤貴男氏の指摘の通り、取り込まれたのか、と思ってしまう。

「いやあ、そんなことはない!マイナンバー制度に批判的に報じていますよ」
と大手マスコミは、実際に、マイナンバー制度の問題点を批判することをもって、斉藤氏に反論して貰いたい…。





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by kazuo_okawa | 2016-02-27 20:08 | 情報・プライバシー | Trackback | Comments(0)
今週発売の「週刊金曜日」(1077号)に表題の記事が掲載されている。

私達の「いらんわマイナンバー大阪訴訟団」が紹介され予定している訴訟の紹介とともにこの2月27日にホットラインを開設するという記事である。

「全国訴訟は原告を広く募集していますが、こちらは中小企業の事業主の方など原告を10人ほどに絞り、個別の権利侵害性に着目して提訴しようと考えています。情報の紐付けは、監視社会につながるという危険も訴えていきたい」
と言う私の発言も掲載されている。

猫も杓子も国策「マイナンバー」に疑義を抱かせず、それを推し進めているが、「週刊金曜日」は、マイナンバーに疑問を呈し、1074号でも良い特集を組んでいた。

さすがである。
「週刊金曜日」をお薦めしますので、是非ご購読下さい。

マイナンバー・ホットライン
電話の受け付け時間
午後1時から午後5時まで。
06-6857-2527または06-6844-2280
これ以外の日でも、弁護士以外のメンバーが、06-6844-2280にて相談を常時受け付けます。




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by kazuo_okawa | 2016-02-26 17:24 | 情報・プライバシー | Trackback | Comments(0)
いささか旧聞に属するが、1月21日朝日新聞の連載記事、福岡伸一教授による「トカゲを振り向かせる方法」が実に面白かった。
動物園で見るトカゲ。
じっとしているトカゲを動かすのにどうすればいいのか。
ガラスをどんどん叩いてもだめ。

実はトカゲの前に手をかざしておいて、急にぱっと引っ込めるとトカゲはクビを立てるという。

福岡教授はこの興味深いエピソードをもとに「情報が消える」ことこそが、重要であると指摘する。
つまり、この情報過多社会で、押し寄せる情報が重要なのではなく、情報が消えることこそ重要であり、むしろ情報は消えてこそ「情報となる」、と結びつけるのである。

確かに、今日、「消える情報」「隠された情報」を見破ることが重要である。
しかしそういったことを、当たり前に直裁に述べないところに、福岡教授の読者を惹きつけるうまさがある。

福岡教授の日経新聞の連載も面白かったが、さすがに、「動的平衡」というベストセラーを生み出した福岡教授ならではの意表をつく指摘である。

発想の転換でもある。

あたかも、犬の鳴き声が「無かった」事に着目したシャーロック・ホームズ(銀星号事件)の意表をつく推理を思い起こさせる。

【2月22日追記】
シャーロックホームズの言葉の出典が間違っていましたので本文の通り訂正しました。
2月21日に指摘を受けましたが、いささか恥ずかしい。




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by kazuo_okawa | 2016-02-01 21:17 | 情報・プライバシー | Trackback | Comments(0)

マイナンバーと顔認証!

丁度3年前である。
NHK(Eテレ)の「サイエンスZERO」が2013年1月6日に、「もう逃げられない!? あなたを狙う顔認証技術」として顔認証技術の無気味さを報じた。

番組は、見知らぬ人にカメラの照準を合わせると、その人の名前や生年月日、趣味などの個人情報が丸わかり、というアメリカの技術が紹介されている。
誰でもいい、とにかく道行く人に次々とカメラを合わせると、何とその約3分の1が丸分かりなのである。
何故こういう事が出来るのか。

「顔認証技術」とは、機械が人の顔の特徴を瞬時につかみ、その人物を特定する技術である。

フェイスブックなどで多くの人が、顔写真と個人プロフィールをネット上に公開することは、この、顔認証技術と照らし合わせると先の通り、瞬く間に「顔写真」と「その人物の情報」を一体化させるのである。

番組はまさにその怖さを伝えていた。

問題は、放映時から更に約3年たっていることである。
顔認証技術はその後更に技術的発展をしているに違いない。

ならば、マイナンバー制度において、「顔写真」を付けて個人番号カードを申請することがいかに危険かは明らかだろう。
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by kazuo_okawa | 2016-01-07 21:54 | 情報・プライバシー | Trackback | Comments(0)