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by kazuo_okawa

2017年 11月 26日 ( 1 )

11月24日、私が司会役で参加した「何とかならんか、この日本!」と題する集会を開催した。
金曜夜にもかかわらず、たくさん集まって頂き大変嬉しい限りである。

メインの松尾匡立命館大学経済学部教授の講演を聞く。

松尾教授は、今、注目される気鋭の経済学者であり、色々なところでの評判は聞いている。
私自身は初めてであったが楽しみにしていた。

松尾教授のこの日の講演内容は、一言で言えば、欧米の左派は「反緊縮財政」を唱え、その主張とするところは正しいゆえ、日本の野党もそのような主張をすべき、というものである。

そして先の選挙で安倍自民が勝利したのは、長引く長期不況と小泉改革以降の格差の中で、民主党政権が改善できなかった「絶望」と、その中で、安倍自民にわずかながらの経済改革にしがみついているに過ぎないことから、安倍自民が勝利したと分析する。
つまり野党が負けた主因は「北朝鮮」でも「野党の分裂」でもなく、野党が、正しい経済政策を国民に提示できなかったところにある、と喝破する。

つまり、安倍経済政策に対して、「我々がこんな景気で満足できるはずはないだろう」ともっともっと景気拡大政策をとるべきだった、という。

しかし、ややもすれば、野党は「脱成長・景気拡大反対」のイメージで闘っている。
そこが間違いだという。

更に松尾教授は、私がこういう説を述べると、財政危機はどうするのか、と言う人がいる。
だが、欧米でも言われているが
「財政危機は、新自由主義のプロバガンダ!」である。
最終的には、中央銀行がチャラにすればいい話である。
財政収支は、均衡が目的ではない。
人々を幸せにすることに使うのが財政の目的である。
と断言する。

実に痛快な講演内容であり、左派が、頭から「緊縮財政」にとらわれていたのではないかと思わせる。
気鋭の経済学者らしく、経済の部分は説得力がある。

とはいえ、講演の前半は安倍自民が選挙に勝利した要因を、世論調査の結果を、これでもかと繰り返して、説明するのであるが、私自身はそこは疑問に思っている。

何故なら、選挙の投票率も、世論調査の投票率も50数%である。
従って、選挙も、世論調査も、国民の意識を性格に反映しているわけではない。
しかし、今、おそらく正しいと思われるのは、<選挙に行く層>と<世論調査に答える層>がほぼ同じだろうと、いうことである。
それ故、世論調査とほぼ変わらない、選挙結果が出る。
しかしそのことから世論調査と選挙結果の両者の<相関関係>は見られても、<因果関係>ではない。

経済政策の点は「成る程」と勉強させられたが、この世論調査を基に分析する点については、いささか引っ掛った次第である。

とはいえ気鋭の学者の講演は色々と勉強になる。




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by kazuo_okawa | 2017-11-26 19:53 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)