私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

2017年 11月 05日 ( 1 )

本日の朝日新聞、前人未踏の大記録、永世七冠に挑む羽生の特集記事が良い。

将棋界のスーパースター羽生が挑む永世七冠はとてつもない大記録であるが、特集記事を読めば、羽生はそれにふさわしい努力をしていることが分かる。
天才の上、並はずれた努力に打たれる。

記事中懐かしいのは、かつて羽生が「人生の経験と勝負には関係がない」と言い放ったことだ。
これは羽生の名セリフとして知られている。

将棋界には、かつてより「名人は選ばれし者がなる」と言い伝えられ、名人にふさわしい力量・人格を作るには人生経験も必要と言われてきた。
そういう伝統に対して羽生は先のセリフを言い放ったのである。

この羽生の言葉に対して、いち早く反応したのが、当時、羽生を迎え撃つ立場にあった谷川浩司(後の一七世永世名人)である。
谷川は「将棋をゲームと考える者に負けるわけにはいかない」と熱く反論した。

この谷川・羽生戦こそ、単に時代の覇者を決める戦いだけではなく、将棋観・世界観を賭けた戦いであり、将棋史に残る死闘だったのである。

この羽生の名セリフと言われる先の言葉は、私は、実は羽生の本意ではなく、谷川と互角の立場で戦うために(つまり人生経験年数では劣るがそんなことは関係がないと)発した言葉だろうと思っている。

この朝日の特集記事で、羽生が凄いと思うのは、単に今なお最新研究を怠っていないということだけではない。
羽生は、若手棋士と読みが合わないと感じることがあることから「それはある意味自分の発想の幅が狭い」と自らに振り返って、発想の幅を広げたい、と結ぶのである。

超一流とはこういうものなのか、と感嘆するしかない!


.


[PR]
by kazuo_okawa | 2017-11-05 21:23 | 将棋 | Trackback | Comments(0)