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by kazuo_okawa

2016年 12月 31日 ( 2 )

本日の、朝日新聞の記事が良い。

見出しは大きく<水俣病認定「厳しい姿勢を」 チッソ救済時、国が要求 元副社長がメモ >というものである。
そして記事の内容は、
<水俣病の原因企業チッソが患者への補償で経営危機に陥った1970年代、国が公的支援を決めるまでの詳しい経緯が、同社元副社長による内部メモから明らかになった。前例のない公害原因企業の救済に際し、補償費の負担を抑えようとする政府高官らの発言が生々しく記載されていた。>という。

加害企業を、国が後押しする。
まるで原発などと同じですね。
…というか、この国の構造が変わっていないことが見てとれる。

だからこそ、ミナマタの解決なくして、オキナワ、フクシマの解決もない。

さて朝日新聞記事。
実は2016年8月23日放送のNHKクローズアップ現代で、その元副社長メモは「水俣病60年『極秘メモ』が語る真相」として放映されている。
私たちの水俣病訴訟でもこのことは証拠に提出した。

同じ内容でも意義ある重大なことは、他社が報じていても繰り返し報じてほしい。

今回の朝日の記事の良いのは、当時の政府高官らに取材し「相当正確に書かれている。真実だと思う」との証言を引き出していることである。

朝日は一方のチッソにも取材したがチッソは「申し上げることはありません」と述べている。

ちなみに、私たちの裁判でも、チッソはこのメモに触れていない。


【追伸】
私たちの水俣病訴訟は次回は最終弁論です。
2017年2月16日午後1時半。大阪地裁1009号法廷です。
引き続きご支援ください。


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by kazuo_okawa | 2016-12-31 20:38 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)

悲しき週刊文春記事!

週刊文春最新号はいわゆる竜王戦挑戦者交代事件(三浦九段がシロである以上『スマフォ不正事件』などと呼称すべきで無い)について1頁の記事を載せている。

もともと竜王戦挑戦者交代事件は、10月13日に連盟が発表して知った。
新聞記事などもあったが、詳しかったのは10月20日発行の週刊文春である。
その記事はどう見ても、三浦九段クロとの印象を与える記事であった。

しかしその後、羽生三冠が文春に掲載された自分の発言の意味をブログで説明したことから、どうやら文春は最初に疑惑ありきで、都合の良いところだけを引いた記事でないか、との疑いが生じていった。

そして、第三者委員会の詳細な調査の結果、三浦九段はシロとなった。
すると、文春は記事をどうするのか…。
そういう関心をもって最新号を読んだのだが…。

その見出しは「将棋スマフォ不正 渡辺竜王が『告発は後悔していません』」
そして記事の内容は匿名の記者の言葉を引いて「渡辺竜王らが疑惑を抱いたのは(略)プロならではの感覚に基づいているところが大きい。一方、第三者委員会は将棋について素人で(略)物証がないのでこういう結論になったのでしょう。」とし、引き続き本文で「渡辺竜王は自分と三浦九段との対局などを徹底的に検証した結果、「クロ」と確信。」と断言している。

この記事を読めば、プロの渡辺の「確信」が正しくて、第三者委員会は「素人」。
たまたま物証が無かっただけで、実際は、不正があったのでは、と思ってしまう。

しかし第三者委員会は委員を補充し、専門業者にも委託し、かなり詳細に調査しており、不正か否かの点は、単に「物証が無かった」というものではない。ソフトとの一致率の推移は、ソフト公開前後で(三浦九段は)変わらないこと、むしろ他の棋士には三浦以上の一致率があること、また三浦の「疑惑」の手は何人かのプロ棋士の聞き取りでは「決しておかしくはない」こと、そして何よりも疑惑の二局(対丸山との挑決戦)では、三浦の知らないところで実は連盟職員が見張っていたが、その結果何ら不正が無かった、というものである。むしろシロである。

文春はある意味で、三浦九段の『疑惑』を大きく報じ、彼の名誉毀損に一役買っている。そのため文春は、本来、名誉回復に寄与すべきと思うが、逆で有り、全くひどい記事である。

我が国における刑事冤罪事件報道と全く同じ構造が見て取れる。

この国では、一度、レッテルを貼られるとそれを回復するのは大変困難である。
しかも、レッテル貼りに大きく貢献しているメディア・雑誌において、その自覚・反省がないのであるから実に困ったものである。



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by kazuo_okawa | 2016-12-31 10:16 | 将棋 | Trackback | Comments(0)