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by kazuo_okawa

稲田氏の「失敗」?

9月4日付朝日新聞夕刊には
「「女性宰相」、険しい道 自民総裁選、立候補できたのは08年の小池氏だけ」という見出しの記事が出ている。

自民党の封建制を指摘しているといえる素晴らしい記事であるが、その本筋ではなく、稲田朋美氏の次の一文に驚いた。
― 自衛隊の日報隠蔽問題で引責辞任に追い込まれた。「失敗して初めて、弱い立場の人たちの気持ちがわかるようになった」-

う、う、ん?!
稲田朋美氏が何を言いたいのか日本語として分からない。

そもそも自衛隊の日報隠蔽問題とは、南スーダンで自衛隊がPKO活動していたその日報を、稲田防衛大臣が「日報はない」「廃棄した」と国会答弁しながら、実際は存在していたことが判明し辞任した事件である。

背景には、何としても自衛隊の海外派遣の既成事実を作りたい安倍首相が、本来PKOの要件がないにもかかわらず、いわば無理やりPKO派遣したのではないかとの疑念のあるところ、日報を見れば「事実上の戦争状態」であり、違法派遣とわかりうる、という事情があった。

こういう状態での、稲田氏のいう「失敗」とは何なのか。
それがわからないのである。

国会で虚偽答弁をしたことか。
それを「失敗」というのも変な表現だがわからないでもない。
しかし、仮にそれを反省しているのならば、「弱者の気持ち」ではなく、今からでも遅くないから、全てを正直に話すことだろう(虚偽答弁を事前に安倍首相に相談していないのかなど…)。

それとも失敗とは「隠蔽」を貫き通せなかったことなのか。
いやいやこれもおかしい。
そもそも「弱者」の気持ちにつながらない。

いや、本当にわからないのである。

朝日の記者は稲田氏に是非もう一度この点を追及、いや、質問してほしい。




by kazuo_okawa | 2020-09-07 06:48 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)