糸谷八段のエンジン!
2018年 01月 22日
糸谷哲郎八段がB1リーグ戦ををぶっちぎりの全勝で、A級昇級を決めた。
2番手は3敗であり、残る2局を残しての昇級である。
「鬼の住み家」といわるB1で、このぶっちぎりは実に強い!
かつて糸谷八段(当時六段)が、いわゆる竜王戦ドリームを実現するその直前、つまり竜王になる直前のことであるが、糸谷八段をよく知る同じ森門下の兄貴分である山崎隆之八段が糸谷八段について評していたのが印象に残っている。
つまり、彼は同世代若手棋士の活躍が「エンジン」だと評したのである。
このエンジンとは、当時は、タイトル戦に出場した豊島将之八段の事であった。
関西若手四天王として若い頃から同じようにその才能を認められながら、ライバル豊島八段にタイトル挑戦の先を越されたことにおそらく思うところはあったに違いない。
それを山崎八段は「エンジン」と評したわけである。
そして今、稲葉陽八段、豊島将之八段が、一昨年、昨年とA級に連続昇級した。
のみならず、稲葉陽八段は昇級即名人戦挑戦者となり、、豊島将之八段も今A級リーグ戦をトップで走っている。
糸谷八段に、再びエンジンがかかったことは言うまでもない。
定跡にとらわれない力戦型は、豊島八段とは違う魅力がある。
A級はこれで、久保利明王将、稲葉陽八段、豊島将之八段と合わせ関西所属棋士が4人となった。
活躍が非常に楽しみである。
.