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by kazuo_okawa

「屍人荘の殺人」

本日発売の週刊文春によるミステリーベスト10。
その第一位は「屍人荘の殺人」(今村昌弘)であった。

同書は「該当者無し」が続いた今年のミステリ新人賞の中で、鮎川哲也賞の受賞作である。

実は本書は「積ん読」状態であった。

最近(というか実はかなり前からなのであるが)ミステリは購入後、数頁乃至数十頁読んでついていけなければ、そのまま積んでいる。
多忙で、読むべき書物が(本業も含め)どんどん増えることもその理由の一つである。

本書も、鮎哲賞ゆえ買ったものの、何せ冒頭に、館の図面あり、しかも出だしはいわゆる「ミステリ研」である(中身も、作風も…)。

というわけで、積んでおいたのだが、11月25日に、京大奇術研究会(KUMA)の仲間と飲んだときに、このミステリが面白いと何人かから聞いたのである(京大ミステリ研ではありませんよ)。
KUMAはKUMAで、京ミス研とは違う、トリックに対する独特の嗅覚がある。
かくて信用して読破した。

いやあ、確かに面白い。
KUMA風と言えるのかも知れない。

最初の殺人など、非常に不思議であり、トリックのみならず、謎を解き明かす手掛かりもきちんとしており、まさしく本格ミステリである。
(手掛かりによって謎を解き明かすのではなく、秘密が単に暴かれていくだけの作品についての批判は「ルビンの壺」のブログで書いたとおり)

基本を踏まえており好感の持てる作品である。
敢えて言えば「奇想」の部分に好みは分かれるかもしれない。
しかし、これって、綾辻行人が書いてもおかしくない作品ですね…。


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by kazuo_okawa | 2017-12-07 22:51 | ミステリ | Trackback | Comments(0)