演説中のヤジ!
2017年 10月 19日
18日付朝日新聞に興味深い記事が出ていた。
「演説中のヤジ、選挙妨害?」
「公選法基準なし・静穏に聞く権利は」
との見出しで、選挙演説中のヤジをどう考えるべきか賛否を整理した記事である。
無論、通常のヤジが公選法違反になることはない。
マイクを取り上げるなど物理的行為がない限り選挙妨害とは言えない、とのコメントを出されている小林良彰教授の言うとおりである。
記事には「静穏に聞く権利」などもっともらしい事柄が記載されているが、少々のヤジでも演説は聞けるのであり、全く「静かな」中で聞く権利などいうものはない。
しかしそもそも選挙演説に大きなヤジが飛ぶのは、はっきり言って安倍首相とそのシンパの自民党議員くらいだろう。
そもそもその演説者の演説を真に聴きたいという聴衆が多ければ、ヤジはかき消される。
例えば、立憲民主党枝野氏の演説はどこかしこも人で一杯であり、ヤジの出ようもない。
それは安倍首相と同じ自民党小泉進次郎議員でも同じであり、ニュースで見る限り、小泉氏の演説を聞きたい聴取で埋まっており、やはりヤジの出ようもない。
無論、歴代自民党党首の演説でも、今回のようなヤジが話題に出ることはなかった。
とすればひとえにこれは安倍首相の問題、つまり何故に安倍首相(とそのシンパ)にヤジが多いのか、という問題になるだろう。
それは安倍首相のしてきたことがひどすぎるからである。
つまり安倍首相は歴代自民党党首とは桁違いに、民意を無視し、立憲主義違反、憲法違反を繰り返してきたからである。
さてヤジを批判する安倍首相側だが例によってお笑いである。
何故なら安倍首相ほど下品なヤジを飛ばしてきた首相はないからである。
中には安倍首相のヤジで国会で審議が中断されたこともある。
(詳細は2015年 08月 21日ブログ参照)
安倍首相はこのときの蓮舫氏のみならず、辻元氏その他女性議員を中心によく野次る事で知られている。
つまりこうである。
安倍首相は、自分は下品なヤジを散々飛ばしながら、逆に、自分の演説中にヤジを飛ばされると怒ってキレてしまうのである。
すると本質はもっともらしい理屈ではなく、身勝手を物語っているということだろう。
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