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by kazuo_okawa
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マスコミ倫理懇談会に呼ばれて

7月21日マスコミ倫理懇談会・「メディアと法」研究会の依頼で「ネット時代のマスメディア-一次情報の担い手を巡る現状と課題」というテーマで、パネルディスカッション
に参加する。山田健太専修大教授・大澤聡近畿大学准教授・奥田信幸毎日放送解説委員らと共に4人のパネリストである。

以下、私の発言である。

<長年の弁護士活動で手がけてこられた事案などでマスコミ報道に長年おつきあいいただいた中で、最近のマスコミ報道をどのように見ておられるか。>
①35年目弁護士だが駆け出しのころに「貝塚ビニールハウス事件」を経験した。一審有罪で控訴審から国選で受任。実は逆転無罪となったが、読売が独自取材で判決半年前に大きく一面で取り上げた。
森友もそうだが、独自取材しながら提訴などのきっかけを待つ。最近は慎重になってきた。
②或いは西成監視カメラ撤去訴訟は、20数年前の事件だが、釜ヶ崎に張りめぐられたカメラの撤去訴訟を提訴したとき、西成署への突撃取材が凄い。カメラもって取材に行く。無論、西成署は応じない。しつこく迫る中、実に素晴らしい言葉を引き出す。「勝手にとるな!」。こういう、警察が嫌がる突撃取材も少なくなったと思う。
③約20年前土曜深夜(日曜午前3時ころ)自宅に電話取材を受けたことがある。失礼だが熱心であったともいえる。夜討ち朝駆けの手法が、今日では、紳士的になってきたと思う。

<ニュースの現場に近いところでマスコミをご覧になった立場、また長年マスコミ情報を受け取ってきた読者・視聴者の立場、でご覧いただいて、最近のマスコミ報道に物足りない点はどんなところか。>
①速報性にこだわりすぎである。読者の立場は無論のこと、取材を受ける立場でも(依頼者の意向で応じられないとき)放っておくと忘れてくれる。
②大きなニュースで隠れるニュースがある。最近の隠されたニュースはマイナンバー顔写真の警察利用と共謀罪の国会総務委員会審議(5/16)が翌日(5/17)、眞子様婚約ニュース一色であった。昔から言われている問題だが、昔は小さくとも書いていたと聞く。遅れてでも報ずる必要があるのではないか。

<SNSなど他のメディアと比較いただいて、現代の報道へ期待する点はどんなところにあるか。ニュースの質・量、表現の正確さ、映像の質、各社の特質のアピール度など具体的な要素は?>
①SNSには速報性・映像性では勝てない。私の例として、靖国訴訟の、滝井補足意見の意義がある。月刊誌で書いてもらったが、大手新聞でも(数日後とか)書けるはず。むしろ掘り下げて考えさせるのがその役割ではないだろうか。
②つまり活字メディアは、正確さ(裏付け)のもとに掘り下げて考えさせること。

<我々マスコミを斬る、あるいはエールを送っていただければと存じます。>
①4月3日付朝日の記事で、共謀罪と伊丹市監視カメラという、記者の問題意識が良かった。こういうセンスが重要である。
②また昨年の読売のヘイトスピーチ記事も良い。何かというと「日本が」というリーダーがいるが、そういう発想がヘイトを生むことがわかる。また日経の共謀罪記事もいい。つまり社の方針とは別に現場の記者の頑張りが感じられる。
③ネット上の支持率下がっても(森友事件3月に日経デジタル調査)動じない政権が、大手紙世論調査の支持率低下で慌てる、このことは活字メディアの影響力が大きい事を物語る。だからこそ頑張ってほしい。
とりわけ民主制の担保たる「知る権利」に裏打ちされたマスコミの役割を考えると、権力監視が一番の役割。その役割の元に是非とも頑張ってほしい。

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by kazuo_okawa | 2017-07-22 00:51 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)