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by kazuo_okawa

羽生善治三冠の講演会!~そして羽生対三浦戦の戦型予想

2月7日、羽生三冠の講演会が大阪で開かれた。
題名は「先見力と決断力」
会場はビジネスマン中心に超満員。

私は羽生の著書は約20冊持っているが、そのうち約3分の1は『決断力』(角川ONEテーマ)『直感力』(PHP新書)など人生の指南書か対談本である。
羽生の著作は何度も読んでいるので、考え方はそれなりにわかっているつもりだが、それでも改めて聞いてみると実に素晴らしい。
棋士の指し手の決断に至る「直感」「読み」そして「大局観」の説明とその三者について羽生なりのバランスのとり方が述べられる。
加えて、勝負師としての「調子」「運やツキ」「モチベーション」「プレッシャー」について羽生の考え方を示す。
更には「記憶」「情報」「AI」という興味深い話に移っていく。

私が感心したのは羽生は常に柔軟に対応していることだ。
年代に応じて、また環境の変化にも応じていることが分かる。

今、彼は意識的にアクセルを踏んでいるという。
若いときは放っておいてもアクセルをかけがちだから若いときはブレーキが必要だが
今は逆だという。
彼はそれを意識してアクセルを踏むというのである。
また小さなリスクを重ねることがいい、ともいう。

ここで羽生は、大きな試合を控えており、この対局でリスクを取らない戦法を選ぶかどうか
という話に続ける。
自分にとって得意戦法をとることが一番リスクが低いのだが…。

さてこの「大きな試合」とは何か。
熱心な将棋ファンならノータイムで気付く。
言うまでもなく来週に控えた対三浦戦である。

しかし、聞き手の多くはビジネスマンであり、
将棋ファンでなければこのくだりは一般論としか思わないだろう。

羽生はその後ミスの話に続ける。
自らの最大のミスのエピソードを挙げる。

しかしミスした方が負けるとは限らない、と続けるのである。
むしろミスをしてうまくいくこともある。
そこに人生の機微がある。
つまり不確定なものの面白さがあるという。

羽生のまとめがいい。

将棋界の未来について「この先どうなるか。先が見えない」という人がいる。
しかしもともと先が見えていたのか。
いやもともと先が見えない。
ならば大まかの方向性のもとに、それに沿っていき、もしも予期せぬことが起こったらそこでまた考える。

羽生はこのように締め括くった。
1時間30分ぴったりの見事な内容である。

改めて将棋界の至宝羽生の素晴らしさに感銘する。

【追記】
来週の対三浦戦。
羽生講演を受けて、私は戦型を「角換わり」と予想する!

【2月12日追記】
「将棋ソフト不正使用騒動の三浦九段 復帰戦の対戦相手は“因縁”の羽生三冠」という週刊朝日の記事がひどい。
あくまでネット上で読んだ限りだが、
「第三者調査委員会の調査で疑惑が晴れたわけだが、動画の視聴者は、三浦九段の一挙手一投足に気を配るだろう。」という書き方自体が予断を持っている。
三浦復帰戦で対羽生という好カードに、将棋ファンの多くはそんな見方はしないだろう。
ましてや「羽生三冠にもプレッシャーがかかる。「限りなく“黒に近い灰色”だと思います」とメールの内容が報道され、妻の理恵さんがツイッターアカウント上で釈明したことで、騒動が広がる結果となった。」においては事実認識としておそらく間違っている。
それまでは、<三浦九段疑わしい、処分止む無し>の空気が、羽生の(理恵さんによる)ツイッター<週刊文春の記事は正しくない。「疑わしきは罰せず」である>によって、空気が変わったと言われているのである。
しかも、羽生は、渡辺竜王の要請で、しぶしぶ島宅に行ったに過ぎないと思われる。
何故に、週刊朝日が、こういう「煽る」記事を書くのか!
冤罪被害者たる三浦や、それに巻き込まれた羽生の立場を無視して、単に煽っているにすぎない記事である。
長年の将棋ファンとして、「週刊文春」もひどいが「週刊朝日」もひどい。





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by kazuo_okawa | 2017-02-09 01:17 | 将棋 | Trackback | Comments(0)