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by kazuo_okawa

桂歌丸師匠の心意気!

月刊大阪弁護士会会報「OBA MJ」の2017年新年号のオピニオンスライスは桂歌丸師匠である。
オピニオンスライスとは、とかく面白くない弁護士会の月報を少しでも手に取って目を通して頂くべく、著名人に巻頭インタビューをお願いしている人気の連載コーナーである。

私自身も、将棋専門インタビュアーとして、過去2回、豊島将之七段、木村草太教授のインタビューをしたことは、このブログでも紹介させて頂いたとおりである。

さてこの新年号の桂歌丸師匠のインタビューが実に素晴らしいのである。

歌丸師匠はあの悲惨な戦争を経験し、「笑いのない時代」に対する批判精神から、「笑いの時代」落語家を目指す。
そして世間の人が言えないようなことを代弁する、それが役割だという。
だからこそ、歌丸師匠はこれまで「政治家の悪口だってなんだって言ってきた」という。

歌丸師匠のインタビューで私が感心したのは次の下りである。

歌丸師匠が、飛行機である政治家と乗り合わせた。
するとその政治家が、飛行機の降り際、歌丸師匠に近よってきて「あんまり政治家の悪口を言うなよ」と述べたところ、歌丸師匠はその政治家に「悪口言われるような政治家になんなよ」と切り返したという。

まさしく当意即妙であり、しかも痛快この上ない!
(その政治家は「黙って行っちゃった」という)

思えば、表現を売りものにするマスコミ・報道関係者でこの歌丸師匠と同じ心意気をもっているジャーナリストが今、どれくらいいるのだろうか。

いや、「世間の人が言えないようなことを代弁する」のは弁護士の役割でもあるだろう。
果たして最近の弁護士は、人権と社会正義のために世間の人を代弁しているのか!
そう考えればこれは新年号にふさわしい、実に深いインタビューである。

大阪弁護士会ホームページ「読み物」欄に近くアップされますので(2月に入ったのに遅いなあ)是非お読みください。
もしもまだお読みで無かったら私のインタビュー(豊島将之七段、木村草太教授)も読んで下さいね。




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by kazuo_okawa | 2017-02-01 18:58 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)