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by kazuo_okawa

橋本崇載「棋士の一分」を読む!

橋本八段は将棋ファン拡大のためのパフォーマンスや将棋バーの営業、そして明快に意見を発信する非常にユニークで人気のある棋士だ。
その彼が、表題の著をだした。
帯に大きく「なれ合いが棋界をダメにした」とある。

内容はかなり面白い。
米長元会長との確執や、理事選に出たときの様子など、当時のことを外からしか見ていないものには実に興味深い。

共感する点も多い。
帯の「馴れ合い」の最たるものは降級点・フリークラス制度であろう。
つまり負けてもなかなか、棋士が簡単にクビにならない制度に変えた。
これは棋士にとってはよいかもしれないが、ファンにとっては、面白くない。
(引退後の元棋士の生活保障の問題とは別の話です)
こういう点は全く共感する。

ところが、コンピューターソフトに対する見方は、橋本八段は、棋士がソフトにかかわること自体に否定的だが、この点は賛同できない。
ソフトにかかわらないのでは、「棋士は逃げた」とみられるだろう。
今春、佐藤天彦名人がソフトと戦うが、1月3日の朝日新聞記事によれば、佐藤名人は「公開の場で強い相手と真剣勝負をさせるのは楽しみ。人間とは異質な相手ですが、やりがいを感じています。」と述べている。
この名人の心意気にこそ共感を覚える。

また本書発行時のタイミングから見て、竜王戦挑戦者交代事件にほとんど触れていないのも残念である。

とはいえ、色々と発言することは望ましいし、本書そのものは面白い。
橋本八段には是非引き続きこれからも発信してほしい。



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by kazuo_okawa | 2017-01-15 21:22 | 将棋 | Trackback | Comments(0)