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by kazuo_okawa
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反グローバリズムと民主主義の危機に対して

元旦。主要5紙を読む。
昨年席巻した世界の動きを、反グローバリズムと民主主義の危機と捉えるところまでは各紙変わらない。
しかし、そのあとが各紙違う…。

朝日は一面「民主主義の試練」の見出し。トクヴィルの「多数決の専制」や橋下徹の「独裁と批判されるが有権者の審判を受けている」という言葉を引き、ウィレンツの「民主主義は完璧ではないが代わりもない」と結ぶ。
そして社説で、ポピュリズムは民主主義における獅子身中の虫。立憲主義は個人、少数者の尊重であるとして、憲法70年の年明けに「立憲」の理念をより深く、と述べる。
大変共感を覚える。

毎日。一面は「多文化主義に影」「増殖する差別思想」の見出し。
社会的不公正に絶望した人の大きなうねりが、拝外思想へ結びついたが、だからこそ、自由、寛容、共生の希望を持つ必要性を説く。
社説では、国際協調の放棄や拝外的ナショナリズムではなく、<他国との平和的結びつきこそが日本の生命線>という。
こちらも同感である。

続いて読売。読売社説は、毎年必ず「日米同盟」を強調するのが特徴であるが今年も同様である。
驚いたのは次のくだりである。
「首相には、国際政治が迷惑しないように、トランプ外交に注文をつけていく役回りも期待される。豊富な政治・外交経験を生かすときだ」
気恥ずかしくなる一文である。
首相が、これまで「対米従属」以外の、どのような「豊富な政治・外交」をしてきたというのか、と思うのだが…。
むしろ、これまで以上に「従属度」を増す危険がある。

日経。読売も同様であったが、自由貿易維持については、経済の日経も負けていない。
社説の小見出しは「揺れる世界と日本」「自由主義の旗振り」「活力取り戻せ」である。
感心したのが、中の記事に、石波茂を取り上げていたことだ。
これは石波茂の考えに賛成しているからではない。
石波は「自由闊達な議論がない」「もっと、ものを言える党に」と、今の安倍自民党を批判しているからだ。
つまり、今の安倍自民党は、自由民主党ではなくて、非自由・非民主・党であることを、石波の言葉を借りて、痛烈に批判しているのが興味深い。

最後に産経。異質である。
反グローバリズムと民主主義のゆらぎという現状認識は同じだが、その後がいけない。
「憲法を取り戻す」「日本或いは日本人には失うことが出来ないモノがある」
改憲と天皇制…。お馴染みの主張である。
極めて異質なのは安倍首相の対談が載っていることである。
安倍首相が、お気に入りのメディアを選別して出ていることの問題性はこれまでも、批判されているが、そういう批判を全く意に介さないところが怖ろしい。
対談内容は、世界と日本の混迷をよそに、ノー天気な内容である。
そして、以前批判された「わくわくしながら憲法改正を考えている」ことをまたしても、どんな日本にするかを考えるとわくわくするではないですか、と述べている。
安倍首相が、自民党改憲草案をわくわくしながら眺めているのかと思うと、それは、それは、何というか、実に無気味なことこの上ない。



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by kazuo_okawa | 2017-01-01 17:32 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)