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by kazuo_okawa
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悲しき週刊文春記事!

週刊文春最新号はいわゆる竜王戦挑戦者交代事件(三浦九段がシロである以上『スマフォ不正事件』などと呼称すべきで無い)について1頁の記事を載せている。

もともと竜王戦挑戦者交代事件は、10月13日に連盟が発表して知った。
新聞記事などもあったが、詳しかったのは10月20日発行の週刊文春である。
その記事はどう見ても、三浦九段クロとの印象を与える記事であった。

しかしその後、羽生三冠が文春に掲載された自分の発言の意味をブログで説明したことから、どうやら文春は最初に疑惑ありきで、都合の良いところだけを引いた記事でないか、との疑いが生じていった。

そして、第三者委員会の詳細な調査の結果、三浦九段はシロとなった。
すると、文春は記事をどうするのか…。
そういう関心をもって最新号を読んだのだが…。

その見出しは「将棋スマフォ不正 渡辺竜王が『告発は後悔していません』」
そして記事の内容は匿名の記者の言葉を引いて「渡辺竜王らが疑惑を抱いたのは(略)プロならではの感覚に基づいているところが大きい。一方、第三者委員会は将棋について素人で(略)物証がないのでこういう結論になったのでしょう。」とし、引き続き本文で「渡辺竜王は自分と三浦九段との対局などを徹底的に検証した結果、「クロ」と確信。」と断言している。

この記事を読めば、プロの渡辺の「確信」が正しくて、第三者委員会は「素人」。
たまたま物証が無かっただけで、実際は、不正があったのでは、と思ってしまう。

しかし第三者委員会は委員を補充し、専門業者にも委託し、かなり詳細に調査しており、不正か否かの点は、単に「物証が無かった」というものではない。ソフトとの一致率の推移は、ソフト公開前後で(三浦九段は)変わらないこと、むしろ他の棋士には三浦以上の一致率があること、また三浦の「疑惑」の手は何人かのプロ棋士の聞き取りでは「決しておかしくはない」こと、そして何よりも疑惑の二局(対丸山との挑決戦)では、三浦の知らないところで実は連盟職員が見張っていたが、その結果何ら不正が無かった、というものである。むしろシロである。

文春はある意味で、三浦九段の『疑惑』を大きく報じ、彼の名誉毀損に一役買っている。そのため文春は、本来、名誉回復に寄与すべきと思うが、逆で有り、全くひどい記事である。

我が国における刑事冤罪事件報道と全く同じ構造が見て取れる。

この国では、一度、レッテルを貼られるとそれを回復するのは大変困難である。
しかも、レッテル貼りに大きく貢献しているメディア・雑誌において、その自覚・反省がないのであるから実に困ったものである。



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by kazuo_okawa | 2016-12-31 10:16 | 将棋 | Trackback | Comments(0)