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by kazuo_okawa

三浦九段の名誉回復のために

第三者調査委員会が26日に「不正と認める証拠はない」との結果を公表したことを受けて、三浦九段と将棋連盟が連続して会見した。
しかし三浦九段の会見はニコ生で生放送され、あとからもタイムシフトで見ることも出来るが、連盟は生放送・タイムシフトとも見送った。

三浦九段は「そもそも疑惑はなかった。疑われ、出場できなかったのは残念。難しいんだろうが、竜王戦をやり直してほしい。つらくて、とりわけ家族が、悔しい思いをした」と思いを述べた。

会見に同席した代理人弁護士は「不正と認める証拠はない」との第三者委員会の判断について「事実と相違なく、評価できる」とした一方、第三者委員会が出場停止にした連盟の判断を「やむを得なかった」としたことに対しては、「連盟に寄り添ったものであり、極めて不当。」と述べた。
私は、三浦代理人弁護士が述べた不当とする理由を聞いている限り、極めて説得的に思えた。
あの時点で竜王戦の挑戦者を入れ替える必要性は何処にもないように思える。

しかも衝撃的だったのは、この会見で初めて知ったのだが、三浦九段が休場を「了解する」という前に、連盟理事が三浦九段に「竜王戦開催は無くなりました。大変な損害ですよ。分かってますか」と述べたという。
単に一部棋士の疑惑に過ぎない段階で、何故に、こういう発言になるのか全く不明である。
(週刊金曜日その他で、渡辺竜王が「三浦九段とは対局しない。それで処分されても構わない」と述べたと報じられているが、この点が今なおはっきりしない)
連盟理事が、言わばパワハラともいうべき発言をしながら、その後の処分を「やむを得ない」というのは確かにどうも腑に落ちない。

続いて連盟の会見。
タイムシフトも見られないことは前述の通りである。
ニュースによれば、会見で谷川会長は「(処分の時点で)正確な情報を入手しておくべきだった」と不手際を認め、「今回のことで将棋ファン、棋戦主催者、何より三浦九段とそのご家族にご迷惑をおかけしたことをおわび致します」と語った、という。
正確な情報を入手していれば、三浦九段のシロは明らかともとれる発言である。

第三者委員会は「連盟の処分はやむをえなかった」としたにもかかわらず、連盟は、谷川会長、青野照市専務理事、島朗常務理事の3人の理事報酬10分の3(3カ月)の減給処分を決めた。

三浦九段の会見時に記者から三浦九段への質問があった。
「渡辺竜王に対してどう思っていますか」
おそらく三浦九段の胸中には色々な思いがあったろう。
しかし、彼は「対局していれば不正があったかどうか分かりそうに思うのですが。そのような目で見られていたことは残念です。」と述べるに留めた。

将棋史のスキャンダルとしては、升田幸三実力制第4代名人が王将戦の対局を拒否した陣屋事件が有名である。
真相は闇の中であるが、今日では、升田が「名人の権威を守ろうとした」というのが通説である。
今回の「竜王戦挑戦者交代事件」(三浦スマフォ疑惑事件などと呼ぶのはもはや三浦九段に失礼であろう)は、「誰が、何を守ろうとしたのか」を、是非明らかにしてもらいたいものである。


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by kazuo_okawa | 2016-12-28 06:49 | 将棋 | Trackback | Comments(0)