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by kazuo_okawa

第三者調査委員会の記者会見を見て

12月26日、日本将棋連盟が委嘱した第三者調査委員会がその調査結果を発表した。

不正を疑われた三浦九段には「不正の証拠がない」という。
平たく言えばシロである。
しかし三浦九段に年内の出場停止処分とした連盟の対応については「当時の判断としてはやむを得なかった」とした。

三浦九段に不正を認める証拠がない、という理由は極めて明快であった。
スマフォ不正のやり方は3通りあるらしいが、提供を受けた三浦九段のスマフォなどを専門業者に分析を依頼したところ全く不正の痕跡はなかったという。
また、コンピューターソフトとの一致率は、三浦九段の棋譜を分析したところ、ソフト公開前後と比較してそう変わらず、また他の棋士との比較に置いても、むしろ三浦九段より一致率の高い棋士もあったという。
従って一致率は何ら証拠にならない。
そして問題の離席についても、指摘された「30分の離席」は録画をチェックしたがそんな事実自体なかったという。
このように、三浦九段が不正をした証拠がない、との説明は明快である。

しかし次に、連盟の対応についてはその説明はわかりにくい。
延々と公益社団法人日本将棋連盟の法的性格を論じ、社員(棋士のこと)に対して一定の規制する権限があることをこれまた一般人にはわかりににく説明した上で、そして「当時の判断としてはやむを得なかった」とした。
この点質問が出た。
説明で、比喩を用いたが(公共のために立ち退きを求める例を挙げ、誰も悪くないが、補償は必要という)、比喩によって分かりやすくなったとも思えない。

まあ、それはさておき、第三者委員会としてはよくやったと言えるだろう。
委員会の役割は、委嘱された調査事項に答えることであり、それは、三浦不正の有無と、連盟処分の当否である。
それに対しては、前者の調査などかなり分析したことが伺え、いずれもきちんと検討されたと言えよう。(後者の説明が分かりにくいとの点は別として)

無論、後者の連盟処分の判断の前提たる「当時の状況」の中には、渡辺竜王の強い意思が含まれていることは確かであろう。

しかし、その是非は第三者委員会の役割ではない。

三浦九段の名誉回復と会わせてこれからは連盟の責任であろう。

連盟がきちんとその役割を果たしていくことが必要である。




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by kazuo_okawa | 2016-12-26 22:52 | 将棋 | Trackback | Comments(0)