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by kazuo_okawa

渡辺明竜王の迅速な一手!!

将棋界の大スキャンダル。
三浦スマフォ・カンニング疑惑について、本日発売の「週刊文春」が詳しい。
私は、先のブログで次のように書いた。

「もしも①三浦九段はそれまでと違って今夏以降離席が多い②離席したのちの着手が将棋コンピュータソフトの示した手と同じ③その手は通常人間にはとうていさせない手④この②③が何度もある。
これが事実として裏付けられるなら、悲しいかな、幾ら本人が否定しても「不正」と裏付けられるだろう。」

もしも週刊文春の記事が正確なら、残念であるが、全部裏付けられている。
しかも、若手棋士に、スマフォからの自宅パソコンへの遠隔操作方法を尋ねたり、問題の三浦所有のスマフォについては、将棋連盟に、アプリの画像を提供したのみで、スマフォそのものの提供は拒否したという。
これらも「カンニング」を裏付ける重要な間接事実である。

今の、日本の刑事裁判なら間違いなく「有罪」であろう。
(あくまで週刊文春の記事が正しいとして書いていますので、念のため…)

週刊文春の記事を読んで、一番感心したのは、渡辺明竜王の迅速な一手である。

疑惑を証明する手法、
そして疑いを持ったときに、何をなすべきかを考え、迅速に動く。
将棋界のトップを集めて、説得する、。

渡辺のその決断力と迅速性には感銘を覚える。

三浦は、裁判闘争など考えるのではなく、処分明けに、その実力で、反証していくしか無いだろう。

それにしても、一度は「名人位」についてほしい渡辺の、A級リーグ戦における対三浦戦のこの一敗はあまりにも大きい。

いやあ、今年の将棋界は本当に色々なことが起きる歴史的な一年である。

【10月23日追記】
10月22日から、朝日新聞の将棋欄では渡辺・三浦戦(A級リーグ戦・10月3日)の観戦記が掲載されている。本日はその問題の場面で観戦記者君島俊介氏は、「三浦の工夫」との見出しのもとに、かつて後手有利と言われた25歩、45桂の攻めについて、限られた字数の中で興味深く解説している。
また本日のNHK杯は後にこの問題に絡む橋本崇載八段との一戦。
そこでも三浦は後手横歩取りで最近少なくなってきた85飛戦法に挑戦しており、研究家の一面を見せている。
上記、本文は、あくまで「週刊文春」の記事が「正しい」としての、感想である。
この文春の記事に対しては羽生三冠は若干訂正している。
連れ合いのツイッターで
「まず、灰色に近いと発言をしたのは事実です」とした上で「今回の件は白の証明も黒の証明も難しいと考えています」「疑わしきは罰せずが大原則と思っています」と述べている。
事実の調査に待たねばならないが、今までの段階だと、羽生三冠の見解が正しいように思える。

【12月29日追記】
第三者委員会の調査結果は報道の通りであり、三浦九段は完全シロである。
本文に書いた、離席はなく一致率も裏付けられないというのであるから、この文春の記事は何なのだろう。文春は名誉回復の記事を書くのであろうか。

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by kazuo_okawa | 2016-10-20 22:41 | 将棋 | Trackback | Comments(0)