王位戦第6局、羽生の勝利!
2016年 09月 13日
木村が先に3勝2敗と羽生王位を追いつめて迎えた第6局。
木村が王位を奪取するとなればこの一局だろう。
しかし、羽生の差し回しが凄かった。
66手目、羽生25歩以下、同桂、45桂、58金ときて、57桂成りが凄い。
つまり羽生の25歩に、木村が同桂と取るのは自らの飛車先を防ぐことになる。
その桂を放置したまま羽生は差し違えの45桂、これは木村の57の金取りである。
そこで木村は58と金を引くのだが、その金の元居た箇所57に桂の空成り!
将棋連盟アプリの解説がこの57桂成りの凄さを伝える。
<「あっ!」と控え室で声が上がった。>
以下は、羽生ペース。
難なく勝ちきった。
シリーズはこれで最終局にもつれ込んだが、これでほぼ間違いなく、羽生防衛だろう。
名人位失冠時は羽生はどうなったかと思ったが、やはり羽生は強い。
【9月16日追記】
順位戦に強い羽生が、今期のA級は黒星スタート。
どうなったのか、と思ったが、昨日、行方八段に深夜に及ぶ熱戦を勝利している。
さすがである。
こうなってくると、この後の、対稲葉戦、対渡辺戦が俄然楽しみである。