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by kazuo_okawa

佐藤天彦新名人誕生!

いつの時代でも若き王者が誕生する瞬間というのは見ていて実に感動的なものだ。

将棋界の7大タイトルの内、なんといっても名人位は歴史と伝統がある特別のタイトルである。
その名人戦で20代の若き挑戦者佐藤天彦八段が、その強さを発揮して名人位を奪取した。
A級に上がっていきなり挑戦者となり、そしていきなりの名人位奪取である。
しかも、将棋界のスーパースター絶対王者羽生名人に勝利してのものであり、実に素晴らしい。

本シリーズは、羽生の先勝のあと佐藤天彦が4連勝し4勝1敗で名人となったが、すべての鍵は第二局だろう。
羽生が「最後の詰み筋を見逃した」という一局である。
つまり羽生が勝ちを逃したわけである。
この第二局を羽生が制して、二連勝していれば、シリーズの流れは違っていただろう。

この第二局の最終盤はむつかしい局面でそう簡単に詰みを読めないという指摘は正しい。
しかし、あのような局面になれば、最後は必ず羽生が勝ったものである。
にもかかわらず、相手のミスを誘って逆転するという言わば羽生のお株を奪う勝ち方を佐藤天彦がしたことが本シリーズを象徴していると言えるだろう。

佐藤天彦は実に強い。
なるべくしてなった素晴らしい新名人である。

A級一年目で挑戦者になり、そしていきなり名人位を奪取したのは、過去に谷川(第17世名人)、羽生(第19世名人)のわずか二人しかない。
佐藤天彦の凄さがこれでもわかるだろう。

記者会見も聞いていて気持ち良い。
<目の前の一局、一局を闘ってきた>
<逃げる、逃げないという感覚は僕にはない>
<一つ一つ積み重ねていくこと>
…。
どんな質問にもきちんと答える佐藤天彦の姿勢に打たれる。

実にすがすがしい新名人誕生である。

【6月1日追記】
本日の朝日、毎日の朝刊はいずれも一面中段に、28歳佐藤が新名人との見出しで昨日の興奮がよみがえる。1994年からの歴代名人一覧表をみると、97年谷川以外は全て羽生世代が名人であった。羽生世代の強さは改めていうまでもないが、その羽生世代を打ち破ったところに大きな意義がある。記事を読んでいると名人になった若さの順でも、谷川、羽生、中原についで第4位である。上位3人はいずれも永世名人。佐藤天彦への期待が大きくふくらむ。



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by kazuo_okawa | 2016-05-31 20:49 | 将棋 | Trackback | Comments(0)