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by kazuo_okawa

天使か悪魔か~羽生善治人工知能を探る!

録画しておいた標記の番組を見る。

将棋や囲碁のコンピューターソフトに見られるが如く人工知能の発展はめざましい。
番組は、羽生善治とともに何故に人工知能がここまで発展したのかという現在とその将来を探るというものである。

囲碁の世界チャンピオンを4勝1敗で倒したコンーピューターソフト・アルファ碁の開発者デミス・ハサビスは「人間の脳は一つの物理的システムである」という。
そして人間の脳の働きに着想を得て人間ならではの「直感」や「想像性」を実現しようとしている。
それは、膨大な数の囲碁のパターンを見せてそこから「勝ちパターン」を見つけることに成功する。これが「直感」である。
今度は、アルファ碁同士を闘わせることによって学習能力を上げる。これは「創造性」であるという。

このコンピューターソフトの発展過程のみならず、医療その他の分野への汎用も面白いが、何より驚いたのは、羽生の行動力である。

羽生名人が現在将棋界の4冠王でありもっとも多忙な棋士であろう。
その羽生が対局や将棋の仕事の合間を縫って、なんと、デミス・ハサビスに会いに行きインタビューし、(いや会ってインタビューする前にこの二人の天才はチェスを楽しんでいる)、更にはオッスフォード大学、タック大学、ソフトバンクと次々訪れているのである。

もう何というか、その好奇心と行動力にはただただ驚愕する。

叡王になればコンピュータソフトと闘う叡王戦に羽生は今期初めてエントリーした。

おそらく羽生は何か思うところああってコンピューターソフトと闘ってみようと決意したに違いない。
この決断には驚くと共に心から拍手を送りたい。

我々将棋ファンは、羽生という類い希なる大天才にしてスーパースターと同時代に生きて、その凄すぎる戦いを目の当たりにしているのである。
何という素晴らしいことか。

【5月30日追記】
羽生名人が1勝3敗で迎える名人戦第5局が本日始まった。
負ければ名人位を失うという重要な対局に、羽生は、またしても挑戦者佐藤天彦八段の得意戦法横歩取りを選択した。
さすが羽生、としか言いようがない。
明日は最高のパフォーマンスを見せてくれるに違いない。




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by kazuo_okawa | 2016-05-29 22:29 | 将棋 | Trackback | Comments(0)