靖国神社に公式参拝することは憲法違反!!
2016年 05月 11日
「神社新報」という、何というか、靖国神社の機関誌のような新聞があるが、
その3304号に「靖国訴訟巡り勉強会 竹野下弁護士が提言」
という記事があるという。
どうも、神道政治連盟国会議員懇談会というウルトラ保守のような国会議員の集まりがあるらしい。
そして、その集まりが、4月11日に行われ、
どうやら「現憲法の政教分離規定に関する勉強会」を靖国神社で開催した、という。
中曽根弘文議員懇会長代行は「憲法問題を中心に取り組んでいく安倍内閣にとっても重要な点となる」と述べたらしい。
面白いのは、靖国神社代理人である竹野下弁護士が、これまでの靖国訴訟を巡る訴訟などについて解説し、そして最後に「大手を振って総理大臣が参拝できる状況は訴訟では作れない」との旨を語り、憲法改正の必要性にも言及した、という。
凄いですね。
安倍首相は、憲法どこ吹く風、と言わんばかりに大手を振って靖国参拝しているが、実際は靖国神社代理人はきちんと分かっているわけである。
つまり、「大手を振って総理大臣が参拝できる状況は訴訟では作れない」というのは「裁判で合憲判決は出ない」と言うことである。
まあ、当たり前である。
法律家なら至極当然の認識である。
実際、これまでも、首相の靖国参拝に対して、違憲判決は2つ出ているし、「違憲の疑い」の判決もある。
「公式参拝である」というところまで述べた判決もある(判断していないだけで、違憲か合憲かといえば違憲と判断するであろう判決)。
そして「合憲判決」は一つも無い!
靖国神社代理人竹野下弁護士の判断は実に正しい。
靖国神社代理人としてのプロである以上、口が裂けても言えなかったのだろうが、竹野下弁護士も、本当は、つまり心の中では「靖国公式参拝は憲法違反(だから憲法改正が必要)」と思っているのだろうと想像してしまうのである。
(あくまで想像ですよ…)
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