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by kazuo_okawa

改憲派のネライは「明治憲法」!?

反靖国運動をしている知人からのメールで知った。

憲法記念日を中心にここ数日、護憲・改憲双方の集会のせめぎ合いであるが、改憲派が、憲政記念館で5月2日に行った集会では中曽根康弘氏をはじめ自民、公明だけでなく、野党からも保守派議員、経団連や商工会議所の幹部らも駆けつけ、次々とマイクを握ったという。

中でも出色は渡部昇一氏の講演である。
渡部氏は次のように述べたという。
「いまの憲法は憲法ではなく、その性質上、占領政策基本法」
「(この体制が)25年、50年が続けば日本人は精神的な牙を抜かれて、悪く言えばかつてのインディアンみたいに大人しくなるだろうとアメリカは考えたに違いない」
「いまの憲法の足りないところを変えるようでは、ごまかしが残る。私は明治憲法にかえるべきだと思うんです。明治憲法は欠点はあったにしても、有色人種で最初に作られた記念すべき憲法です」
「あらかじめ立派な憲法草案を作り、ガッツのある首相が『明治憲法にかえります』と宣言し、明治憲法に改正条項に則り、草案通りに新憲法を発布すればいい。基本は明治憲法にかえること。ごたごた、改正とか言っている暇はない」

およそ批判する気にもなれない。
「インディアン」差別や、有色人種の中の優越性なども透けて見え、もしもその場にいたらとうて耐え難いであろう。
あまりにもデタラメすぎる。
主権者天皇のもと留保付きの人権、つまり明治憲法では、人権が制約されうる。
一体全体、誰が、明治憲法に戻りたいというのか。

しかし、この渡部氏の言説は、一見極端に見えても、保守派の本音が出ているのだろう。
だからこそ改憲派の主流の集会に呼ばれたに違いない。

今度の参議院選挙で自民・公明に入れると「憲法改正」になりかねない。
明治憲法に戻したいというシンパシーを持っている人にあなたは一票を投ずるのですか。



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by kazuo_okawa | 2016-05-05 10:22 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)