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by kazuo_okawa
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渡辺明棋王、粘る佐藤天彦を倒す!

渡辺明棋王に佐藤天彦八段が挑戦する第41期棋王戦五番勝負第3局が、3月6日に新潟で行われ、170手の激闘を渡辺が制した。
これで渡辺の2勝1敗であり、防衛に王手である。

戦型は後手番渡辺がゴキゲン中飛車、佐藤が超速である。
4筋に、歩越しで銀が向かい合う形になる。
そして相穴熊。

日曜日の一日、ニコニコ動画が完全生中継をしてくれたのが嬉しい。
阿久津主税八段の解説がうまい。
例えば、相穴熊は終盤の距離感(玉を詰ますまでの手数)が読みやすく、逆転は難しい、それゆえ序盤に慎重になる。
51手目、佐藤が45に銀をぶつけたとき、渡辺が44の銀を53へと交わす。
佐藤が進出した銀で34の歩を無条件でとれるのだが、これは戦場から遠ざかる。
それで良しと考えるプロの発想が勉強になる。

序盤はわずかに佐藤が優勢だったが、中盤、渡辺が逆転した。
その優勢さを渡辺はずっと維持する。
阿久津は何度も「後手(渡辺)の勝ち」と解説し続けるのだが、佐藤はねばり強く、怪しげな手を放つ。
それをきちんと的確に攻める渡辺の秘術を、阿久津の見事な解説が盛り上げる。
見ていて疲れる迫力ある対局であった。

終わってからの感想戦もいい。

感想を聞いていると、敗れた佐藤は、有利と言われているときもそんなに楽観していないようであり(ちょっと良いかな、くらい)、また、立会人田中寅彦の「不利」の指摘に、えっ、という表情をしていたように悲観もしていない。

楽観もせず、悲観もせず。
ここに佐藤天彦の強さがあるのだろう。

一見良いように見えても楽観しない。
一見悪いように見えても悲観しない。
何やら、人生の処し方に通じそうな姿勢である。




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by kazuo_okawa | 2016-03-06 22:19 | 将棋 | Trackback | Comments(0)