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by kazuo_okawa

必要な法案のためには国会を延長すべきだろう

参議院法務委員会のスケジュールは
4月8回、5月6回の計14回となっている。
本来は、前国会の継続審議(文字通り審議中)である人種差別撤廃施策推進法が
先議となるはずであるが、どうもそうはスムーズに行かないようである。

人種差別撤廃施策推進法は、人種差別撤廃条約を推し進めるもので人権を守るためには不可欠の法案である。
しかし、この法案を通すと更にヘイトスピーチ規制につながりかねないとする政府は消極的で有り、そのため人種差別撤廃施策推進法よりも、刑訴法改革を先議したいと望んでいる。

さてこの刑訴法。
これほど、弁護士にとって評価の分かれる悩ましい法案はない。
清濁合わせたセット法案になっているからである。
日弁連が目指した「取調の可視化」の実現はごくごく一部にすぎない。
一方、司法取引や盗聴の拡大など問題が大きい。
では問題が大きいからといって、せっかくの可視化をつぶしていいのか。
前者の可視化はごくわずかでも前進で有り、後者の問題法案は弁護実践で乗り越えるべきである、として悩んだ末に法案賛成に回られた映画監督の周防正行氏に賛成したい。

とはいえこの法案は十分な審議が必要であろう。

無論、人種差別撤廃施策推進法についても同様に十分に審議してほしい。

とすれば本当は、6月1日を会期末とするのがおかしい。

昨年の通常国会にける都合の良い延長や、一方臨時国会を開かなかったことなど、国会の会期を自分勝手に都合良くおもちゃにしている安倍首相こそ批判されるべきだろう。





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by kazuo_okawa | 2016-02-26 22:41 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)