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by kazuo_okawa
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目に見えにくい権利~公立図書館の役割

本日の朝日新聞によれば、公立図書館の貸し出しにより本が売れなくなっているとして、大手出版社や作家らが、発売から一定期間、公立図書課の新刊本の貸し出しをやめるよう求めるという。

その理由は、公立図書館が新作の書物を「貸し出し」するために、「増刷できたはずのものができなくなり、出版社が非常に苦労している」からだという。

これに対して、今回の「貸し出し猶予」の要請の動きに、日本図書館協会は困惑している。即ち、山本宏義副理事長は「図書館の影響で出版社の売り上げがどのくらい減るかという実証的なデータがあるわけではない」と話しているという。

明らかに、大手出版社や作家らの言い分が正しい。

しかしその理由は、「貸し出し」により、本の売れ行きが下がったかどうかという問題ではない。
そもそも、作家の著作は、作者の努力によって創造された価値ある商品であり、それを無償で読むと言うこと自体がおかしい。
一方、公立図書館は、現在手に入りにくい歴史的な良質の書物を市民に提供するところに意義があるのであって、書店で手にはいる人気作品を提供するところではない。

にもかかわらずそういう作品を提供することは、本来、大手出版社や作家らにはいるべき「印税」を妨げていることになる。

大手出版社や作家らの申し入れは全く正しい。

いや、公立図書館の問題と言うよりも、現在の人気の書物を、無償で読もうとする(つまり只で情報を取る)ことに、何らの問題意識をもたない市民の側に大いに問題があると言えよう。

中国の「パクリ疑惑」を面白ろ可笑しく報道されることが多いが、著作権に無神経な我が国民が、果たして中国を笑えるのか。

朝日の記事に、目に見えない権利を尊重することの必要性を改めて感ずる。



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by kazuo_okawa | 2015-10-29 22:44 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)