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by kazuo_okawa
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日本の「反知性主義」

白井聡「戦後の墓碑銘」の中で、印象に残るのが、「反知性主義」の論考である。

書店に相並ぶ「反知性主義」の言葉を含めた書物の数々。
今日「反知性主義」の言葉自体は広く知れ渡ったであろう。

ネット上では、安保法案賛成者が「反知性」、いや、反対者こそが「反知性」など、どうにも低次元のやりとりも飛び交っていた。

しかし、もともとは知性を駆使する知識人への攻撃が「反知性主義」である。
そこには、冷静に知的に議論する姿勢は微塵もない。

しかも歴史上は、知性ある権力者が、民衆の「反知性主義」を利用して、自らの権力維持をはかった。
その意味で「反知性主義」がはびこるのは大変危険なのである。

しかし、問題はこれからである。

白井聡氏は指摘する。
日本の「反知性主義」の最大の特徴は、知性ある権力者が大衆の反知性主義を操作利用するのではなく、実は、権力者自身が(つまり、安倍首相や麻生副総理が)、知的でなく、大衆の反知性主義と一体化している、という。

そして、白井氏は、安倍首相の「反知性主義」を根拠をあげて、実証している。
痛快な論考であるが、冷静にみれば、リーダーがこれでは、あまりにも情けない。
しかし、そのあまりに情けないのが、今の日本の現実である。

白井氏の「戦後の墓碑銘」を重ねてお薦めする。
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by kazuo_okawa | 2015-10-21 22:30 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)