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by kazuo_okawa
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池上彰とレッドシューズ・ドゥーガン

5日夜テレビ朝日系の「池上彰のニュース解説」を見る。
池上氏が安保法案の解説をすると出ていたからだ。
池上氏は解説に定評があり、私自身、彼が朝日新聞に書いた記事に感心したこともある。

しかしこのテレビ解説は感心出来ない。

一見中立なようであるが、安保法案賛成に誘導している。
無論、何一つ嘘は言っていない。
しかし、重要なことは言わず、結局全体的に安保法案賛成と導く。

例えば、自国だけで守るのか、他国と共に守るのかと切り分ける(専守防衛は決して自国だけで守っているのではない)、金を出すだけの国際貢献は感謝されないのが一般(巨額の資金を提供し、人道支援をしているのは立派な貢献)、よその国が攻撃されても助けられない(攻撃する側、される側のどちらにも加担しない平和主義だからこそ国際的に信頼を得る)、など安倍首相よりの解説が多い。
問題の「存立危機事態」についても、国会で問題になった定義の曖昧性にはほとんど触れず、「新3要件は世界的に見て非常に厳しい」という安倍首相の発言をそのまま無批判に流している。
その新3要件は、法律ではなく、閣議決定に過ぎない上、国会で繰り返し「総合考慮だ」との(答えているようで、実質は答えていない)答弁にはふれない。

徴兵制について、安倍(憲法上出来ない)、石破(そんなことはない)の両意見を出しつつも、世界的には、徴兵制は廃止の流れ(だから日本でも起きないから安心せよ)と解説する。
しかし、堤未果「貧困大国アメリカ」で指摘している格差社会、貧困から志願兵とならざるをえない実態は解説しない。

何よりも集団的自衛権行使は立憲主義に反している。
憲法で規制される首相が、勝手に憲法を解釈してはいけない。
圧倒的多数の憲法学者や、日弁連をはじめとする法曹、そして元最高裁長官までもが問題にしているのは、この立憲主義に反しているということだ。
この一番の大きな点を池上氏は問題にしない。

以前のブログに書いたが、安倍首相はメディアの社長と頻繁に食事している。
そして、鳥越俊太郎氏に寄れば、安倍批判をするコメンテーターに間接的に圧力をかけているという。
現に、安倍政権を批判するコメンテーターがテレビから次々と姿を消している。
ワイドスクランブルのなかにし礼。
報道ステーションの古賀茂明。
森永卓郎、鳥越俊太郎、浜矩子…。

こんな中で長くテレビに生き残っているのはどんな人物か…。

池上氏の解説を聞いていると、何故か、プロレスのレフェリーのレッドシューズ・ドゥーガンを思い出す。
きびきびとレフェリングしながら、必ず、プロモーターの希望通りの勝利にさせてきた。
そして誰からも「名レフェリー」と言われた人である。

【9月6日追記】
堤氏が指摘したような、貧困から軍隊に志願せざるを得ない実態を「経済的徴兵制」と呼び、多くの人が指摘している。



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by kazuo_okawa | 2015-09-05 21:41 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)