私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa

高作正博教授に学ぶ~「引き下げ民主主義」と「モラルパニック」

その政治姿勢に共鳴し支持している箕面市議会議員中西とも子氏の総会に出席し、高作正博氏の講演を聞く。

憲法学者高作教授には弁護士会の講演で何度もお世話になっており、その内容の鋭さとわかりやすさにはいつも勉強させていただいている。

本日は「危うい世の中、私たちができることを考える」というテーマで、「民主主義」を中心に話された。

民主主義は極めて危ういものであり、だからこそ「立憲主義」がある。
しかし、民主主義の危うさを知っておかねばならないとして、「抑圧」と「歪み」の危険が説明される。
民主主義の「抑圧」とは、公権力が市民を規制し監視し直接的に民意を抑圧したり、或いは「スラップ訴訟」を起こすことによる意見表明への妨害を示す。
文字通り、民主主義への「抑圧」である。

そして、民主主義の「歪み」として挙げられた「引き下げ民主主義」と「モラル・パニック」の例が興味深い。

「引き下げ民主主義」は、他者が得しているのではないかその雰囲気を利用して、権利の引き下げをはかるもので、今日「既得権」「特権」攻撃に使われる手法である。
「モラル・パニック」とは、実際は間違っているのであるが、あたかも「逸脱集団」があるかの如くパニックを生じさせて、規制をはかるものである。歴史的には「関東大震災」に起こった現象が一例であるが、今日でも、同性愛者・非嫡出子への対応や生保受給者などに見られる。

まあいってみれば大衆政治家の、市民を煽る手法であるが、いずれにせよ、これらは、市民を「分断」し、そしてその中から権力に都合のよい「民意」を選び、その間違った「民意」をもとに世論を動かす、権力の正当化に使うという大変危険なものである。

だからこそ、この権力者の手法を知っておく必要がある。

「民意」は危ういものであるが、しかし、それでも「民意」を信用してやっていかねばならない。

高作教授の締め括りの言葉が胸を打つ。
[PR]
トラックバックURL : http://okawakazuo.exblog.jp/tb/23153125
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by kazuo_okawa | 2015-05-23 23:40 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)