松田道弘師とジョニー広瀬師
2015年 05月 19日
マジックそのものも楽しかったが、私にとって嬉しかったのは、松田道弘さんとジョニー広瀬さんに挨拶出来たことである。
マジックに夢中になった学生時代、このお二人には大変影響を受けた。
松田さんとは、昨年もお会いしたが、ジョニーさんとはお会いするのは何年ぶりだろうか。
私のことを覚えておられるか(私は、司法試験受験生時代に、ジョニーさんのもとで3回アルバイトをしたことがある)いささか心配でしたが、お会いすれば私のことを覚えておられ、普通に話していただいたのには懐かしく、また、嬉しいものでした。
松田さんは、昨年お会いし、話をさせていただいたときに、御礼を言うのを忘れていたことがある。
私は、日本シャーロック・ホームズ・クラブのメンバーであり、これまでに幾つか「ホームズ研究」を発表させていただいている。
そのきっかけの一つに、松田道弘さんから私に直接「ホームズ物語の原典には『TRICK』の言葉がないのではないか」と問われたことがある。
私はそのときに松田さんに答えるだけのホームズ学の力量がなかったが、やけに印象に残る指摘であり、その後、その調査をしたのである。
結論から言えば、ホームズ伝において、TRICKの単語は出ているが、その場面は限られており、かつ、今日なら普通謎解きで「TRICK」の言葉を使うだろうところで出ていない。
私は、この事実から、ホームズ・クラブで研究発表させていただき、松田さんにその御礼をさせていただいた次第である。
松田さんは「そやったかいなあ、忘れてしもた」とにこやかに話された。