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by kazuo_okawa
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違法であるのに責任が問われない不思議さ

4月16日に、大阪地裁で実に不可思議な判決が出た。

大阪の釜が崎(愛隣地区)にある「あいりん職安」は、法律で定められている「職業紹介」をしない日本で唯一の職安である。

日本で釜が崎と同じような労働者の街は、山谷、寿町など各地にあるが、無論、他の地域の職安は、きちんと「職業紹介」をしている。
法律が、職安の仕事として、「職業紹介」をすることと定めている以上当たり前の話である。

しかるに、大阪の釜が崎にあるあいりん職安だけが「職業紹介」をしない。
「職業紹介」は、西成センターにさせているのだが、これが「手配師」など違法の温床に成っている。
2011年に、原発震災のあと、西成センターの紹介に騙されて、福島に連れていかれた釜が崎労働者の事件があったが、これは、あいりん職安がきちんと職業紹介をするのではなく、西成センターを介して闇手配師の暗躍を許したから生じた事件である。
このように、行政がきちんと「職業紹介」をしないことによって、闇手配師の横行、ピンハネ、暴力、違法派遣と無法がまかり通っているのである。
実際は、こんな実態は行政は百も承知のはずである。

だからこそこの「違法」を質す必要があった。

かくて、私達が代理人となった、違法のあいりん職安を訴えた事件の判決が4月16日にあった。

判決は「違法」は認めた。
当たり前である。法律に「職業紹介」とかいてあるのだから。

しかし、職員に「過失」はないとして、その責任は認めなかった。
つまり、結論としては原告敗訴判決である。

判決が責任を認めなかったのは
約40年の違法の現状を認めながら、その現状に至った諸事情に「一定の必要性と合理性があった」とし、それゆえ「現状のあいりん労働職安の組織や設備等を前提とした対応をとることはやむを得ない」として、「過失」は無いとしたのである。

しかし法律に明確に職業紹介の義務を命じている以上、職員には、職業紹介しないことが「違法」であることは十分に分かっているはずである。

その違法状態が、約40年続いていることは、普通に考えれば、余りにもひどい、となるはずが、判決にかかれば、それだけ長く続いているのだから、それを前提としてもやむを得ない、従って、過失はない、となるのである。

被告を助けたとしか思えない判決であるが、
その、余りの、「論理のアクロバット」ぶりには、ただただ驚いてしまう。
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by kazuo_okawa | 2015-04-17 00:22 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)