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by kazuo_okawa

電王戦ファイナル、棋士側が勝つ!~その面白さと醍醐味

プロ棋士対コンピューター将棋ソフトの団体戦「電王戦ファイナル」の最終局が、対局が始まって僅か49分でコンピューター側が投了した。
これまで2勝2敗で最終局を迎え、阿久津主税八段と、将棋ソフトの「AWAKE」が大将戦として本日対局した。
しかし対局は、将棋ソフト側がわずか21手で投了するという異例の展開となった。

阿久津が、自陣にわざと隙を見せ、そこにAWAKEに角を打たせる(その角を後に捕獲する)というハメ手をみせ、AWAKEが見事にそれに引っかかった。
開発者巨瀬氏は元奨励会員であり将棋の実力は折り紙済みであり、その手を見て投了した。

しかし、巨瀬氏は、感想で、この結論を繰り返し「残念だ」と述べた。

その理由は、コンピュータプログラムを作ったのはあくまで棋士の「棋力向上」のためであり、また、プロは「面白い将棋」を指すべきものという。
その意味では、こういうハメ手をプロが指すのは残念であり、これではプロの存在価値はどこにあるのか、と述べた。

しかしプロならまず勝ちにこだわるのは当然だろう。
また電王戦ではプロ棋士は「棋力向上」の為に戦うのではない。
しかも、「面白さ」とは何か、という問題がある。

人間同士の戦いではない。
コンピュータソフト対人間なのである。
ならばむしろ人間心理の盲点をコンピュータがついたり(第4局の7七歩などがそうだろう)逆にコンピュータの欠点をついたりするのがこの電王戦の醍醐味である。
そうならば、このコンピュータの欠点をつくのは当然だろうし、むしろそこが「面白い」。
私はそう思う。

現に、第1局、第2局に現れた「コンピュータらしさ」は私には面白かった。

ただ今回第5局の「不幸」は、阿久津の「ハメ手」をアマチュアが先に実行したことにある。
実際は,AWAKEの事前貸し出しにより、阿久津はその「穴」に気づいていたが、アマチュアの実施により、あたかも、アマチュアのまねをしたかのように思われたことである。
しかし、アマチュアが先に実行していたからといってそのことを批判するのはお門違いだろう。

コンピュータ・プログラマーはこういう「穴」が無いようにさらに開発していくべきなのだろう。
それこそが、コンピュータソフト対人間の醍醐味である。
私には、巨瀬氏の感想の方が残念である。

21手で終わったが、コンピュータとは何かを考えさせて、私には、実に面白かった。
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by kazuo_okawa | 2015-04-11 20:30 | 将棋 | Trackback | Comments(0)