透明マントと4Dサプライズ
2015年 02月 14日
「メタマテリアル」で光を操る
背景透ける「透明マント」可能?
の「見出し」とともに石川篤岡山大助教の研究が記事となっている。
それは「光の進み方」を自由に操るナノ構造体(その固まりをメタマテリアルという)の研究である。
SF小説に出てくる被ると透明になる「透明マント」を作るには、マントの向こう側を見えるように光を曲げる必要があるが、無論、今はそんなことは出来ない。
しかし、石川助教の研究はその可能性も見据えるというもので実に楽しい記事である。
そこで思い出したのが「4Dサプライズ」という私の好きな天才マジシャン故ルーバー・フィドラー師が創作したマジックである。
何もない空間に少しずつ物体が現れる!
あたかも透明マントのような透き通った「箱」を持ち上げると、観客の目の前で「自由の女神」のフィギュアが足元からじょじょに現れる。
見た人は、驚きの声をあげざるをえない。
これはそれまでに誰も目にしたことのなかった素晴らしいいマジックである。
無論、4Dサプライズは、決して「透明マント」ではなくてトリックのあるマジックである。
科学とマジックは違うものであるが、その発想が、「光の進み方を操る」という点で共通であるところが実に面白い。