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by kazuo_okawa

岸井成格氏のさりげない一言に賛同する

大手マスコミの世論調査通り、衆議院総選挙の結果は、自公が3分の2を制した。

世論調査の対象たる「固定電話」所持者の通りで有り、この「マッチポンプ」にはいつも逆の意味で「感心」する。
ネット上の、いわゆる「ネトウヨ」も投票行動を起こしていないが、非正規の「声なき声」も票に現れない。
まあ、要するに、固定電話所持者層以外は、選挙に行かないんですね…。

私は、「ネトウヨ」の意見に反対だが、ネトウヨも、非正規の声も、政治に無関心な層も含め、すべからく意見を反映させるのが民主主義であると思っている。
つまり出来る限り国民の意見を反映させる、そういう制度を作らねばならない。

無論、それで選ばれた代表者が、議論を闘わせることも必要である。

その意味で、今何よりも必要なのは、制度の是正(つまり小選挙区制の見直し)であり、この問題が改めて議論されるべきである。

おそらく、こんなことは良心的なジャーナリストは分かっていることであろう。
佐高信氏は、「ルネサンス運動」と称してかつての中選挙区制に戻す提唱をしているが、こういうことは、大手マスコミは報じないし、このテーマで佐高氏をマスコミが起用することはない。

要するに、余りに権力批判の意見を持つ有識者はマスコミ出にくくなっている。

マスコミでの発言の機会を保ちながら、かつ、安倍政権に耳の痛い発言をすることが大変な時代になったと言うことを感ずる。

その中で、「ニュース23」のキャスター岸井成格氏の発言が印象に残る。

同氏は、例えば、秘密保護法の問題点を厳しく追及するなど、大手マスコミの中では良心的なジャーナリストと思われるが、余り激しく論ずると干されかねないかもしれない中で、巧みに問題点を指摘しているところに感心する。

その岸井氏が、「ニュース23」の12月15日の放送で、さりげなく
「選挙制度の見直しも考える時期かも知れませんね」と一言放った。

さりげないジャブであるが、極めて重要なジャブである。

岸井氏のこの発言が、広がっていくことを、心から望むものである。

【12月17日追記】
その後のニュースを見ていると、他にも、「小選挙区制は日本には馴染まないかもしれませんね」とさりげなく発言している識者がいた。
こういう声が是非広がってほしい。
by kazuo_okawa | 2014-12-16 00:15 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)