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by kazuo_okawa
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ナベツネ(渡辺恒雄)の見識

安倍靖国訴訟を提起しているため(中曽根訴訟や小泉訴訟で揃えたかつての)靖国関連文献を改めて読み直している。
場合に寄れば「書証」として提出することもあり得る。

さて、その中で出色の文献は「『靖国』と小泉首相」(2006年3月30日・朝日新聞社発行)である。
表紙の帯に「靖国神社首相参拝に異議あり!」と表題よりも大きく書かれているのであるが、更に、それよりも大きな字で書かれているのは、何と対談者「渡辺恒雄」と「若宮啓文」なのである(両氏の名前で、この本の表紙の面積の半分を占めている)。
つまりこの本は、読売新聞主筆渡辺恒雄・朝日新聞論説主幹若宮啓文両氏の対談集であり、しかも、小泉首相の靖国神社参拝を批判した著なのである。

いやあ、いわゆる「朝日『誤報』事件」に端を発する2014年現在の、朝日と読売の関係を考えると信じがたい上、保守派ナベツネこと渡辺恒雄氏が「靖国神社首相参拝に異議あり!」と述べていたこと自体に驚かれる方も多いに違いない。

しかもナベツネの発言は、読み返してみて今日でも、極めてまともである。
以下、ナベツネの発言である。

「先の戦争で、何百万人もの人々が天皇の名で殺された」
「ひどかったのは特攻隊です。あれは強制自爆」
「(靖国神社の遊就館は)軍国主義礼賛の施設」
「殺した人間と被害者を区別しなければいかん」
「加害者の方の責任の軽重をきちんと問うべきだ」
「歴史的にそれをはっきりと検証して(略)(中韓が)納得するような我々の反省というのが絶対に必要だ」
「(日清日露の頃はみんな侵略戦争をしていたとの議論について)あの時代に遡ると切りがない。第一次世界大戦が終わって、帝国主義はよくないという考えが国際的に広がった」
「(パリ不戦条約を日本は批准したのだから)僕は戦争責任を考えるのは満州事変前後からが対象だと思う」
「A級戦犯はぬれぎぬだなんてことを言っている宮司のところに首相がいって(略)昇殿して、記帳して、おはらいをうけるなんてことをやっていると、『A級先般ぬれぎぬ論』が若い国民の間に広がってしまう恐れがある」
「日本がちゃんとした侵略の歴史というものを検証し(略)そうなってくれば、中国も、韓国も、そう反日宣伝を続けなくなると思う」

これみなナベツネの発言である。
この引用の限りでは全く賛成である。
南京大虐殺は、人数の問題ではない、などというこれまた当然の指摘もある。
やはり「戦争体験」というのが大きいのだろう。
現在もこの本が出版されているのかどうか不明だが、皆さん是非ともこの著を購入され、多くの方に広めてほしいものでである。

そもそも安倍氏の今日あるのはナベツネ読売新聞の役割は極めて大きいだろう。

その安倍氏が、ナベツネ渡辺恒雄氏の進言もきかないとあっては、「暴君」そのものである。

ちなみに、ナベツネは本書最後に「読売新聞と朝日新聞は生き残らなきゃいかん」と述べている。


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by kazuo_okawa | 2014-11-18 22:21 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)