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by kazuo_okawa

ひふみん・棋界のリックフレアー

コンピュータ将棋ソフトの実力は凄まじく、
今やトッププロ棋士の牙城まで脅かす勢いであるが
コンピューター対人間(棋士)の闘いである将棋電王戦は来年で終了するという。
変わって、今後は、コンピューターと棋士がタッグを組んで
そのタッグペアが競いあうという企画が発表された。

コンピューターと共存する(或いはうまくコンピューターを使いこなす)という意味では
まさしく未来に向けた企画であろう。
そのタッグ前哨戦が、「電王戦タッグマッチ2014」として開催された。
10月12日の決勝戦で、優勝したのは西尾六段とポナンザのタッグチームである。
さすがに、コンピュータをつかいこなす若手棋士という印象である。

西尾六段には失礼だが、人間同士の闘いにおけるビッグネームと違う棋士が優勝したというのは、「タッグ」戦という意味では企画は成功したといえるだろう。
週刊将棋によれば、予選での「矢倉新手」などもあったという。
さてコンピュータを使いこなす棋士とは逆の意味で
その予選出場棋士10名の内、何と言っても最大の注目は、ひふみんこと加藤一二三九段であろう。

ひふみんの実戦は、9月20日に行われたのであるが、後日、ニコニコ動画で、視聴した。

さすがに「役者」である。
ひふみんはコンピュータを使いこなせないであろう、との視聴者の予測を汲んで
「コンピューターと読みは同じと思う」(だから自分の思いで指す)と
闘う前に宣言している。
現に、ひふみんは、週刊将棋10月8日号で「(コンピュータは使わなかったがそれは)時間がどれくらいかかるのか、読めなかったからである」と述べている。
しかしそのひふみんも、振り返って、コンピュータを活用した方が面白かった、と述べている。
74歳。現役最高齢棋士。
この前向きな姿勢がいい。

ニコニコ動画の面白いところは、視聴者がリアルタイムでツィートしそれが画面に流れるということである。

ひふみんをして「棋界のリックフレアー」とのツィートが出ていた。

リックフレアーとはプロレスラーであり、元NWA世界チャンピオンである。
チャンピオンとして全米各地を転戦し、地元の英雄(ベビーフェイス)と闘うヒール(悪役)である。
地元の英雄がフレアーを押し込み、もう一歩で勝つというところで、
反則技を織り交ぜたフレアーが必殺「足四の字固め」で逆転勝利する。

何とも憎らしいチャンピオンであるが、
しかし妙に印象に残る。
後に「レジェンド」と呼ばれたチャンピオンであった。

そういえば加藤一二三は、かつてはヒールであり(中原、米長、内藤ら人気者が多すぎた)
空咳、空打ち、後ろ回りの「反則技」
そして、必殺の「棒銀戦法」一筋のもと
やがて人気を得る。

さすがに今回は、空咳、空打ち、後ろ回りはしなかったが
口膨らましや、正座から両膝のまま立ち上がり
ぐぅっとズボンを直す(そのとき長いネクタイがぶら下がる)
というド迫力のお馴染みのシーンはやってくれました。

まさにフレアー、まさに、ひふみんレジェンドである。
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by kazuo_okawa | 2014-10-16 20:57 | 将棋 | Trackback | Comments(0)