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by kazuo_okawa
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懐かしい「ついたて将棋」

「週刊将棋」最新号(8月27日号)を読んでいると
何と、「やうたん」こと矢内理絵子女流五段と
「深夜A時」こと飯島栄治七段&佐藤紳哉六段が
「ついたて将棋」をしているでないか。

いやあ、「ついたて将棋」とは、懐かしい。

熱心な将棋好きでもこの「ついたて将棋」は存じないかもしれない。
ルールは本将棋と同じだが、「相手の駒が全く見えない」点が違う。
といっても実際にそういう状態を作るために
将棋盤を向かい合うように2台用意し、その2台の間に衝立を置く。
衝立は相手の盤を遮るためのものである。
そして自分の前の将棋盤にはそれぞれ自分の駒だけを置く。
実はこの2台は同一盤上で闘っているのである。

互いに本将棋をするように自分の駒を動かすのであるが、
相手の駒が見えないために、相手の駒が取れたかどうか分からない。
そこで両方の盤面を見ていて、駒が取れたら、相手の駒台に駒を置く「審判」役がいる。

審判は、取った駒の駒台への移動だけでなく、一方が指した手が王手の時は
「王手」と声を発する。
また、飛車などが相手の駒を飛び越えて移動したとき(つまり本来あり得ない指し方)や、
相手の駒の上に、持ち駒を打ったとき
或いは玉が、相手の利き筋に移動したときは
いずれも反則であり、こういうときも審判は「反則」と発する。

反則は10回まで許されるが、それ以上反則すると「反則負け」である。

ついたて将棋は、本来の将棋の実力による勝負とは違う面白さがある。
相手の予想を超える位置に玉を移動させるという「構想力」、また、相手の駒の位置をいかに推理するかという「推理力・想像力」など、通常の将棋とは異なる能力が要求され、やってみると結構面白いゲームなのである。

相手の駒の位置を推し量るために、わざと「反則」をするという、高度な技術もある。
そこで反則回数をどこまで許容するかで、「奨励会ルール」や「京大将棋部ルール」などがある。

このようなついたて将棋は今から、40年くらい前には大いにはやった。
松田道弘氏もその著で「ついたて将棋」を紹介している。

私が学生・司法修習生のころには、将棋ファンを誘って、よく対局したものである。

実際かなり面白いゲームなのであるが、ただ一つの難点は、ゲームの特質上「審判」にかなりの能力が要求される点である。

審判は、2つの盤を、頭の中で、一つの盤に合体させていなければならない。
そして、王手、駒取り、反則を見落としてはならない、のである。
これが結構難しい。
現に、「週刊将棋」に寄れば、「やうたん」戦で、審判に、王手の見落としがあった、とある。

しかも審判に必要なのは、単にミスをしないということだけでない。
本当に重要なのは、審判役は常に、同じペースで粛々と進めなければならないということなのである。
審判が、直接のミスをしなくても、例えば、ある箇所で、じっと考えて「反則」といえば、その当たりは駒が集中していると推理出来て、かなり難しい局面とわかる。
他にも審判が通常のペースと違ったときは、そこに何かあると推測出来る。
このように審判の技量で、ゲーム本来の面白さが台無しになってしまうのである。

というわけで大変面白いゲームなのであるが、優秀な審判がいないためになかなか実戦が出来ないのが現実である。
私も約30年遠ざかっている。

やうたん戦の記事に触発され、
名審判のもとに、久しぶりに、「ついたて将棋」を対局したいものである。
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by kazuo_okawa | 2014-08-28 00:44 | 将棋 | Trackback | Comments(0)