「批判が多い」という批判
2014年 07月 22日
あとは試験だけである。
講義の最終日は、学生達の「アンケート」をとることになっている。
いつも興味深く、参考にさせて貰っている。
今年の学生アンケートの回答に、私の講義は「批判が多い」という批判があった。
この指摘は、例年にはないコメントである。
言われてみれば確かに、今年は授業で「安倍首相批判」をしていた気がする。
安倍政権は、集団的自衛権の「解釈改憲」や秘密保全法の制定などを強行し、
今「人権」は最大の危機に瀕している。
「人権」を語る今年の講義で「批判」が多いのは、言わば当然であろう。
一方、私は授業で「合理的に考えよ」「批判的精神をもって」とも
日々、講義している。
とすれば、「批判が多い」と、私に「批判」した学生は
私の授業をよく聞いている証でもあるし
ある意味で、批判的精神を身につけたともいえる。
私の講義の学生として、実にいい指摘である。
その批判的精神を、真に批判を向けるべき対象に、更に生かしてほしい。