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by kazuo_okawa
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電王戦リベンジマッチ・菅井竜也五段対習甦に思う

7月19日に行われた菅井竜也五段対コンピューター将棋ソフト「習甦」の
一局は大変興味深いものがあった。

習甦が問題の74手目を指す直前
解説役の中村大地六段と矢内理絵子女流五段は
丁度、第一回電王戦の話題を取り上げていた。
大きな話題となったコンピューターソフト対プロ棋士の
第一回のプロ側は故米長邦雄永世棋聖であり
弟子である中村六段はそのとき、コンピュータの指し手役
(つまり「電王手君」役)をしていた。

そういう話題の時に、習甦の放った74手目が
「後手1二玉」だったのである。

そう、「米長玉」!!である。
この偶然には驚かざるをえない。

中村六段と矢内女流五段は共に声を揃えて「1二玉!」と驚きの声をあげた。
対局者・菅井竜也五段はそこで席を立つ。
「これは動揺は隠せないですね」と中村六段。

米長玉は中村六段の事前の指し手予想にも全くなかった手である。
中村六段は「攻めているこの忙しい局面でじっと自陣に手を戻す。
まるで羽生さんのような手だ」と評した。
習甦はその名前に「羽生」の文字を入れているように
羽生の棋譜はより多く取り込んでいる。

そしてその後菅井五段は、そこから約2時間半の大長考に入る。
(それゆえ、菅井は終盤、秒読み将棋に追い込まれる)

そして菅井はやがて、9六歩と王の懐を広げる着手をした。

菅井はその後大熱戦の上、敗北する。
正確な敗因は私にはわからないが
少なくともこの時間の使い方が影響したことは違いないだろう。

電王戦には一手一手に別のコンピュータソフト・ポナンザの評価値が
示されるのだが、それによれば、73手目まで、菅井の「+112」と
微差で有利な情勢が、74手目で更に「+200台」にと広がった。
しかし75手目9六歩で一気に「-」と逆転した。
この評価値を前提にすれば、
習甦の米長玉は悪手だったことになる。
しかしそれが菅井の動揺を誘い、着手を誤らせたことになる。

敗れたものの、菅井の熱闘には感動した。
コンピュータが、「羽生さんのような手」を指したことも驚きだが
菅井の敗れ方が、「人間らしい」故に、心を打たれるのであろう。
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by kazuo_okawa | 2014-07-21 13:19 | 将棋 | Trackback | Comments(0)