「防犯カメラの『安全神話』は本当か」(上野玲)
2014年 07月 09日
ジャーナリスト上野玲氏の表題の論考が掲載されている。
我が国では、安心・安全を守るとう名目で「防犯カメラ」がそこかしこに張り巡らされている。
この「防犯カメラ」なるものは、勝手に他人を写すのであるから
肖像権、プライバシー権の侵害であることは間違いない。
しかるに、何ら法的根拠無く、また、声高の批判もないままに全国的に急増しているのも事実である。
上野氏は我が国に張り巡らされたカメラの状況を、丹念に取材し、そして
必ずしも防犯に役立っていない現実を炙り出し、実情は「防犯」の美名のもとに、
逆に「監視社会化」が進んでいることを指摘している。
共感を覚える内容である。
私自身も、上野氏の取材を受けた。
記事の中に、私の名前も引用されている。
上野氏の視点は鋭い。
結論として、防犯カメラの目的は「監視目的」が含まれるとし
最後に、ジョージオーウェル「1984年」が現実になると警告している。
是非ともご一読をお薦めする。