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by kazuo_okawa

棋聖戦第一局、羽生が制す!

羽生対森内という現代のゴールデンカード第二弾が棋聖戦である。

先の名人戦で、羽生の「4連勝名人位奪取」に引き続く、両者のタイトルマッチである。
さて森内が先手で7六歩、後手羽生が3四歩。
名人戦は「相懸かり」シリーズであったが、棋聖戦第一局は「横歩取り」である。
この戦法は、実践する分には大変だが
見ている分には大変面白い戦型である。
現に本局も中終盤の難解な局面は大変迫力があった。

結果は羽生が先勝した。

名人戦からの流れと、羽生の「一日制」の強さからしても
羽生がこのまま防衛しそうな勢いである。

今後の予想は、第二局も横歩取り。
そして第三局は、名人戦第三局同様急戦矢倉か。

羽生はこれで新年度になって「負けなし」である。
恐るべき強さとしか言いようがない。

思えば昨年の今頃はどうだったか。
丁度名人戦で、森内に名人位3連覇を許した頃であり
しかも戦績は1勝4敗と数字の上では完敗であった。
多くの将棋ファンは「二日制」ではもはや森内の方が、羽生より強いのではないか、
との印象を持ったのではないだろうか。

驚くべきはそこからである。
何と羽生はその後三冠を防衛し、平行して、名人戦挑戦者の座を獲得した。

つまり全く、気持ちが折れていないことが分かる。
この精神力の強さこそ驚嘆であり、これこそが、羽生から学ぶべきことであろう。

改めて羽生に感服する。
by kazuo_okawa | 2014-06-02 22:59 | 将棋 | Trackback | Comments(0)