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by kazuo_okawa
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中島俊郎教授「ウォーキングの文化史」に考える

中島俊郎氏は甲南大学文学部教授であり、英文学の専門家である。
シャーロキアンでもあり、日本シャーロックホームズ倶楽部で親しくさせて頂いている。

その中島先生から、「ウォーキングの文化史」(甲南大学紀要)という論考を頂く。
副題に、「イギリス人はいかに歩き、何を生み出したか」とあるように
イギリスにおける、「歩く」歴史、「歩く」文化を興味深くまとめたものであり
読んでいて面白い。

イギリス人にとって「歩く」ことは、祈りであり、自己実現であるというその文化が興味深いが、それは同時に、自然保護であり、余暇活用などとも結びつくという。
まあ、難しいことを言わなくとも、
自然の中を「歩く」のは確かに気持ちが良い。

しかし、私が特に関心をもったのは、イギリスにおいて市民の「歩く権利」を認めたというくだりである。

公有地を「歩く」のではない。
私有地を「歩く」権利を認めたのである。

これは画期的なことである。
何せ、「私有地」ですよ。
日本では考えられない。
日本では、所有権は、ほぼ絶対ですからね。

例えば、日本では、憲法上の「表現の自由」があるにもかかわらず
郵便ポストに反戦ビラを入れただけで(私有地であるということを理由に)
逮捕されるんですからね。

もっとも、イギリスの「歩く権利」も
私有地に入ったことで逮捕されるという事件を機に、
却って市民の「怒り」から「歩く権利」を認められたというのであるから
警察の不当逮捕に対する市民の「怒り」の違いにあるのかもしれない。

「歩く文化」の違いとともに、
日英の「民主主義」の違いがあるようにも感ずる。
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by kazuo_okawa | 2014-05-08 00:08 | 本・書物 | Trackback | Comments(0)