私の趣味やニュースの感想など好きなことを発信するブログです


by kazuo_okawa
カレンダー

役人のわかりにくい文章

「立会が省略できない特段の事情がない限り立会をするのは相当でないとの考えのもと、特段の事情の有無について慎重に判断していくことにしている」

皆さん、この文章、すぐに頭に入りますか?
「ない」「ない」「ない」と三重否定の文章です。

一体何の文章かと思われたでしょうが、この文書は大阪拘置所の2013年度回答文書です。
2013年度末に大阪拘置所が回答しました。
(後日、法務省のホームページに公表される予定です)

実は刑事施設に対して市民が視察するという刑事施設視察委員会という制度が出来て8年になります。
微々たる歩みですが、施設収容者の人権擁護に向けて少なからず役立っています。
その視察委員は施設に対して意見を述べることが出来ることになっています。

冒頭のわかりにくい文章は、2013年度の大阪拘置所視察委員会の意見に対する回答です。

意味するところは、再審請求人が弁護人と打ち合わせするとき、しばし、拘置所職員が立ち会って打ち合わせをチェックするため、その点の問題を、2013年度の大阪拘置所視察委員が拘置所に意見を述べたその回答です。

実はこの元になるのは2013年12月10日の最高裁判決です。
再審請求人とその弁護人の接見に職員が立ち会うことは違法だとした素晴らしい判決です。

その判決は次の通りです。
「死刑確定者又は再審請求弁護人が再審請求に向けた打合せをするために秘密面会の申出をした場合に,これを許さない刑事施設の長の措置は,秘密面会により刑事施設の規律及び秩序を害する結果を生ずるおそれがあると認められ,又は死刑確定者の面会についての意向を踏まえその心情の安定を把握する必要性が高いと認められるなど特段の事情がない限り,裁量権の範囲を逸脱し又はこれを濫用して死刑確定者の秘密面会をする利益を侵害するだけではなく,再審請求弁護人の固有の秘密面会をする利益も侵害するものとして,国家賠償法1条1項の適用上違法となると解するのが相当である。」

どうですか皆さん、先の大阪拘置所も文章は、微妙に違いますよね。

最高裁判決の「特段の事情」は言わば枕詞のようなもので
「職員の立会無し」が原則であることをうたっています。
ところが大阪拘置所回答は、この例外を「慎重に判断」と述べているのです。
微妙に違いますよね。

わかりにくい文章を書いて、そして少し違える。

皆さん、どう思いますか。
えっ、役人のやりそうなことですって。
[PR]
トラックバックURL : http://okawakazuo.exblog.jp/tb/21926108
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by kazuo_okawa | 2014-04-24 23:15 | 出来事いろいろ | Trackback | Comments(0)