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by kazuo_okawa

徳州会事件の「謎」

ニュースによれば医療法人「徳洲会」グループの公職選挙法違反事件を受けて
自民党を離党した徳田毅衆議院議員が2月24日に議員辞職願を提出した、という。
これは、昨年9月の事件発覚から5カ月目であるが、
徳田氏はこの間、衆議院の本会議や委員会には出席せず、表だった議員活動は全くない。

そうでありながら、辞職表明に時間がかかったことについて、徳田氏は
「信じたいという思いで捜査の推移を見守ってきた」と釈明したという。

ここまでがニュースであるが、
捜査の推移を「見守ってきた」その徳田氏が、ようやくこの時期に辞職したのである。
一体何故この時期なのか。

そもそもの発端の徳州会側の事件については、議員の姉自体が
昨年12月13日に東京地裁の勾留理由開示の公判で
「買収目的」と起訴事実を認めている。
とすると徳田議員のいう「捜査の推移」は、徳州会側の捜査だけでなく
関連事件の「全て」の「捜査の推移」とみるのが自然であろう。

普通に徳田氏のコメントを前提にすれば、ずっと見守ってきたが
「信じたい思い」がかなわなかったので、この時期に、辞職したことになる。
つまり捜査側(検察側)の一定の結論が出たのだろう。

あくまで一般論であるが、検察は、被疑者のバッジと引き替えに起訴を見合わせる、ということをする。
バッジ(職)を捨てるということは、被疑者の「反省」を示し
同時に、「社会的に制裁を受けた」ことになるからである。
無論、「失職必至」の情勢ゆえ、先に辞職したともいえるが、それならば
もっと早く辞職すべきであろう。
何故この時期なのかは不明である。

また、徳田氏の辞職によって
いわゆる徳州会事件の捜査は一段落付いたであろうことも想像出来るが
それにしても、あの徳州会事件の捜査の結果、徳州会側以外は
結局、問題にされたのは猪瀬元東京都知事だけであった。
これも本当にそうなのかは不明である。
本当に、徳州会側の金員は、猪瀬氏以外に動いていないのであろうか。

2013年12月13日に「徳州会事件と検察改革の行方」と題して
疑問をブログに書いたが、そのときの疑問は現在も消えない。
by kazuo_okawa | 2014-02-25 23:09 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)