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by kazuo_okawa
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憲法改正~自民党の土俵にのる誤り

2013年日弁連人権大会において
「立憲主義の見地から憲法改正発議要件の緩和に反対する決議」が
反対2名、棄権2名以外の圧倒的多数で可決された。

いわゆる憲法96条改正論について
法律専門家集団はノーと突きつけたわけである。

私はこの決議に賛成した。
賛成が圧倒的多数を占めたのも当然である。

無論、自民党的な考えから、決議案に反対するのは
(私と立場は反対だが)それはそれで
わからないではない。

しかし、不可思議な反対意見があった。

「日弁連の決議案は反対である。
96条改正には現時点で反対ではあるものの、
自民党の憲法改正案には、プライバシー、環境権、
犯罪被害者の人権など新しい人権を認めたり
他にも、改正を検討すべき良い点もあるので、
これらを検討すべきである」ことから反対するというものである。

時々こういう事を言う人がいる。

自民党改正草案は、国民主権、基本的人権、平和主義を
骨抜きにしかねないような内容で
現行憲法の価値観を大切にしようと思っているものからすれば
大変ひどい内容である。

にもかかわらず、先の論者は、
99の悪いことがあっても、1つ良いことがあるから
反対することなく検討せよ、というに等しいもので
全く話にならない。

しかも実を言えば
「プライバシー、環境権、犯罪被害者の人権など新しい人権」
のあることを評価するというのであるから
この点も間違っている。

現行憲法に、プライバシー権の文字はないが
プライバシー権が現行憲法上保障されていることは
今日の通説である。

環境権はそれが認められると素晴らしいが
実は、自民党改正草案で環境権をうたっているわけではない。

草案の内容は、
国が、国民と協力して、良好な環境の享受を保全するように努める
というものでしかない。

「環境権」でないことは草案の条文を読めばわかることである。
にもかかわらず、環境権であるとして評価するのは
草案を読まずして、自民党の宣伝にのせられているわけである。

被害者の人権もそれ自体は重要であろうが
だからといって、そのことをことさらに評価するに至ってはどうかと思われる。

要するに、自民党の、甘い宣伝、甘い言葉に
決してのせられてはいけないのである。
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by kazuo_okawa | 2013-10-09 00:04 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)